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全体の8割超が男性。最多は60代。孤独死の現状を読み解く

2018-03-22


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会が統計化した「孤独死現状レポート」の2018年版が公開されました。


これは、賃貸住居内における孤独死の実情を統計データで示した資料です。今回は、レポートの内容を元に、孤独死の現状を読み解いていきたいと思います。


▼参考:第3回孤独死現状レポート
http://www.shougakutanki.jp/general/info/2018/news20180306.pdf

孤独死の現状:男性が8割、最多は60代


孤独死は、とても身近な問題になっています。最近も、演歌歌手・北島三郎さんのご子息・大野誠さんが心不全のため孤独死したことがニュースで報じられました。


平成27年度のデータでは、東京都23区内だけで1日あたり8.5人が孤独死でなくなっているそうです。


男女別や年齢別の孤独死状況を見てみると、

・孤独死の男女比は男:女=8:2
・平均年齢は男性60.8歳、女性60.7歳
・最多は60代
・50代までの現役世代の孤独死は、男女ともに全体の4割
・死因のトップは病死(60.6%)、自殺も多い(12.1%)


圧倒的に男性が多いという点は昨年と変わらず、孤独死の平均年齢についてはやや上がる結果となっています。現在は、引きこもりの高齢化も問題になっていますが、そういった点も孤独死につながっているのかもしれません。


孤独死は高齢者の問題と思われがちですが、実際は現役世代の孤独死も決して少なくありません。晩婚化や少子高齢化で単身世帯はますます増えていきますから、それに伴い、孤独死の増加はある程度避けられないと考えられます。

孤独死の現場発見までの時間が短縮?

孤独死の発見までの時間については、前回調査よりも短縮されたという結果になりました。


統計によると、発見までの期間で一番多いのが3日以内。女性は48.7%が4日以内に発見されていることから、女性の方が社会的繋がりが多く、発見までの日数が短いと言えそうです。ちなみに、男性の場合は3日以内の発見は37.5%。大きな差がありますね。


全体を見ると、58.6%が死後14日以内に発見されています。昨年は全体の46%でしたから、1年間で発見までの期間が短縮されていることが分かります。孤独死のニュースを耳にすることが多くなり、社会的に単身世帯に気を配る意識が高まっているのかもしれません。

今後も増える孤独死にどう対応していくか

どれだけ生活が便利になっても、医療が発達しても、一人暮らしの人がいる限り孤独死のリスクがゼロになることはありません。残された家族や物件のオーナーの負担を減らすためには、なるべく早く発見し、適切な対処をすることが必要です。


人が亡くなった現場では、時間が経つほどに遺体の腐敗が進み、清掃が困難になります。夏場に2週間も放置された…ともなれば、腐敗した体液が床下まで染み込み、原状回復のために大掛かりなリフォームを行わなくてはなりません。


発見までの期間が短ければ、それだけ汚染を防ぐことができます。そのためには、つながりを大切にする社会になることが重要ですね。


私たちにできるのは、孤独死されてしまった方、残された方の気持ちを少しでも楽にできるよう、精一杯お部屋をキレイな状態に戻すこと。孤独死という社会問題に立ち向かえるよう、日々技術を磨いていきたいと思います。





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