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孤独死は年間3万人。特殊清掃の現場から見る、「孤独死しやすい人」の特徴


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。


北島三郎さんの息子さんが若くして孤独死したことがニュースで報じられ、「孤独死」の問題を身近に感じた人も多いのではないでしょうか。


世間的にも認知度が高まり、雑誌等でも孤独死関連の記事を目にする機会が増えました。
その中で、今回注目するのは、デイリー新潮に掲載された次の記事。


▼“孤独死しやすい人”の特徴 人知れず逝く「中壮年」たち
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/04010801/


特殊清掃に携わる立場として、「あるある」と思いながら読み進めました。こういった記事が広く読まれるようになることで、孤独死の危険性を一人ひとりが理解し、長期間発見されない孤独死が1件でも減れば良いなと思います。

高齢者だけじゃない!中壮年の男性に迫る危険


「孤独死」と聞くと、一般的に「高齢者の一人暮らし」がほとんどだと思われるかもしれません。これは半分当たっていて、認知症の高齢者は孤独死のリスクが高いです。部屋を上手に片付けられず、ゴミ屋敷状態の中で遺体が発見されるケースも少なくありません。


ただ、介護保険の申請の関係上、高齢者はケースワーカーさんなどとの繋がりができるため、孤独死におちいる前に手が差し伸べられる場合もあります。


危険性を認識してほしいのが、45歳~65歳くらいの「中壮年」と言われる世代。仕事がうまくいかず引きこもっている人や、妻子に逃げられて一人暮らしになった人、病気で仕事を辞めてそのまま家にいる人、仕事のストレスをお酒で発散している人などは、孤独死の可能性があります。


他にも、生活保護を受給している人や、家がゴミ屋敷化している人も黄色信号です。これらの場合は、セルフネグレクトの状態になっている可能性が高く、生活に対して前向きな気持ちを失ってしまっているからです。部屋の片付けも、食事も、健康的な生活も何もかもやる気がなくなれば、体調を崩すのは当たり前です。

発見までの時間が長いほど、特殊清掃の必要性が高まる


孤独死が発生しても、すぐに発見されれば、親族などの手によりすぐに手厚い葬儀が行われます。孤独死後の清掃も、遺品整理が大変なくらいで、通常の清掃の範囲で済むケースもあります。


問題となるのが、死後時間が経って発見されたケース。異臭や害虫でご近所の人が異変に気づき、警察に通報する場合や、家賃滞納などで不審に思った管理会社が発見する場合などが該当します。


この場合、遺体の腐敗が進んでおり、原状回復には相当の労力がかかります。普通の清掃では到底無理なので、当社のような特殊清掃業者の技術を使わざるを得ません。


当社で対応した案件(死後2か月)では、体液が床に染み込んでいたので、下地や根太の汚染箇所を撤去し、その上でオゾン脱臭機を数回かけるという処理を行いました。あまり技術のない業者に依頼すると、一時的に消臭できても根本から解決できておらず、数カ月後に臭いが発生するというトラブルにも繋がるので注意が必要です。


▼当社の作業事例は、以下のページで紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
https://cyoka-s.com/case-study/

「見守り」社会で、孤独死を防ぎたい


年間多数の孤独死現場の特殊清掃を行っていますが、毎回毎回やりきれない気持ちを抱えながら作業をしています。誰しも、望んで孤独死する人はいないはずです。もし、誰もいない状態で倒れてしまっても、すぐに発見されて然るべき見送りをして欲しい…と思いますよね。


高齢化・核家族化が進む現状では、単身世帯の数を考えると、孤独死は避けられないと思います。そうなると、社会としてできることは「見守り」を当たり前にできる風潮にし、隣人の異変にすぐ気づけるような関係を築くことだと思います。


最近姿を見ていない、新聞が溜まっている、郵便受けが溢れている、窓が空いたままになっている…そんな「いつもと違う」雰囲気に気づけるように、ご近所の絆の大切さが見直されるのかもしれません。





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