エンディング産業展2018に見るトレンド 葬儀のIT化や孤独死現場のミニチュアに注目
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
今年も、日本最大の葬祭事業者が集結した専門展示会「エンディング産業展」が開催されました。
葬儀に関しては様々なしきたりもあり、普遍的なものが人気かと思いきや、最近のトレンドは「自分らしさの表現」や「IT化」。これからの葬儀は、一層ユニークなものになりそうです。
また、昨年も注目を集めていた「孤独死現場のミニチュア」が今年も展示されました。この機会に、特殊清掃が直面している現状について多くの人に知っていただけたらと思います。
今回は、今年のエンディング産業展のニュースから、気になった項目を振り返ってみたいと思います(^o^)
葬儀業界で進むIT化
例えば、お墓にスマートフォンをかざすと、生前に撮影していた故人の映像がARで表示されるサービス。お墓という無機質な存在に参るのではなく、故人の姿を目にすることができるので、お墓に参るきっかけを作りやすくなるかもしれません。
他にも、遺影がモニターを使ってデジタル化されていたり、ろうそくの炎が3Dホログラムになっていたり。葬儀関係の展示会というより、最新技術の展示会のような感じです。
また、メールやSNSを通じて訃報案内を発信し、出欠リストを作ったり、スマホで弔電受付をするというサービスも。経験のある方ならおわかりかと思いますが、葬儀の準備(特に、周囲へのお知らせ関係)は本当に骨の折れる作業です。特に今は、はがきや固定電話でのやり取りというより、スマホを使ったやり取りが一般的。連絡先もなかなかわからない・・・というケースも少なくありません。そんなときにこういったサービスを使えると心強いので、今後ますます一般的になっていくかもしれないなと思います。
AIスピーカーを通して、法話が聞ける?
今年の展示の中で、一番面白く感じたのは、お坊さんのAIスピーカー!LINEのAIアシスタントを使って、お坊さんの法話が聞けるんだそうです。
ご家族を亡くして悲しみに暮れているときには、お坊さんのお話が深く心にしみたりします。それを、家にいてできるなんて、近未来的!!
ちなみに、このAIスピーカーからお坊さんの手配もできるんだそうです。さすがに登場するのは派遣されてきた人間のお坊さんですが、そのうちにロボットやARのお坊さんが当たり前のように登場するかもしれません。
多くの人に見てほしい、リアルな孤独死現場の再現
昨年も話題を集めた、「孤独死現場のミニチュア化」。自身も特殊清掃の現場で働いている遺品整理クリーンサービスの小島美羽さんが、「自分には無関係と思っている人に、現実を知っていただきたくて」という気持ちで制作されたのだそうです。
こういったミニチュアは、ある程度デフォルメされているのでは?と思われるかもしれませんが、特殊清掃業者の目から見ても非常にリアルなもの!立体で再現されている分、モザイクのかかった現場写真よりも、生々しさがあります。画像だけでも多くのことが伝わると思うので、心の準備ができる方は一度ご覧になっていただくと、この問題の深刻さが分かっていただけると思います。
わたしたちにはミニチュアを作ることはできませんが、特殊清掃の作業事例や、こういったブログでの発信を通して、特殊清掃業者の現状について広く知っていただくお手伝いができればと思いました。
毎年おどろくべき仕組みが登場するエンディング産業展。こういったニュースをきっかけに、生前整理などについて家族で話すきっかけにしていただければと思います。
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