空き家になった実家の遺品整理はどうしたら良い?注意点を解説します
2024-05-22
生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理のご依頼を承っております。
住む人がいなくなった実家が、何年も空き家になっているというケースが増えています。
住む予定はないが就職などで地元を離れており、なかなか片付ける時間が取れない。賃貸に出したいが、荷物がたくさん残っていて困っている。このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では空き家になった実家を放置するリスクと、遺品整理を行う際の注意点について解説しています。
目次
放置された家はどのような状態になるか
昔から「人が住まない家は荒れる」といわれていますが、長期間放置されている家ではどのような問題が起きるのでしょうか。
大きな問題のひとつとして、ライフライン設備の劣化が挙げられます。
住む人がいない状態でも、電気ガス水道などの契約は残してあるという方も多いと思います。しかしずっと使われない状態が続くと、水道管などの老朽化が進んでしまいます。
特に水道のS字トラップは、定期的に水を流すことを前提として設計されています。水道が使われずトラップに溜まった水が蒸発すると、下水からの悪臭や害虫の侵入を防げなくなってしまうのです。
それ以外に、ガス管や電線の劣化に気づかずガス漏れや漏電などが発生しやすくなるという問題も生じます。
さらに草刈りや庭木の剪定が行われていない庭は、ネズミやゴキブリなどの住処になってしまいます。外から見ても荒れた印象を与えるため、不法侵入や放火といった犯罪の温床となる可能性もあるのです。
「特定空き家」に指定されると税金が最大6倍になる可能性も
地方都市を中心に、空き家の件数は年々増え続けています。これらの対策として、2015年に「空き家対策特別措置法」が成立しました。
これは倒壊などの危険が高い空き家を「特定空き家」、その前段階にある空き家を「管理不全空き家」に指定するというものです。
これまで、人が住んでいない物件は「住宅用地の軽減措置特例」として以下のような軽減措置が取られていました。
敷地面積200㎡までの物件にかかる固定資産税は6分の1(都市計画税は3分の1)に減額
敷地面積400㎡までの物件にかかる固定資産税は3分の1(都市計画税は3分の1)に減額
これまで軽減措置の対象外になるのは特定空き家だけでしたが、今回の制度改正で管理不全空き家も軽減措置の対象外となる旨が盛り込まれました。
管理不全空き家は特定空き家の前段階に位置しています。そのため、軽減措置の対象外になる建物は以前よりも増加するのではないかと考えられています。
空き家の遺品整理を行う際の注意点
空き家になった実家を放置していると、思いがけないトラブルを引き起こす可能性があるため、早めの対処が必要です。
老朽化した実家を片付けるには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか?
水道やガスをチェックする
先にも解説したように、人が住んでいない家はライフラインの老朽化が進んでいます。万が一、ガス漏れや漏電、水道管の破裂が起きると、周囲まで巻き込む大きな事故に繋がることも。
水道や電気、ガスを使う際は破損や腐食、異臭がないか、事前によく確認しましょう。一気に大量の水を流さない、コンセントのホコリをよく払うなど慎重に使用することをおすすめします。
床の腐食が起きていないか
古い家屋はシロアリが繁殖していたり、床下が腐食していることがあります。以下のような点をよく確認してから作業に移りましょう。
・水回りの木材が腐食していないか
・湿気が上がってきていないか
・床を踏んだ時に沈む感じがないか
・小さな虫の死骸が集まっているところはないか
上を歩く程度なら問題がなくても、遺品整理で重い荷物を移動させているときに床を踏み抜いて大けがをする恐れがあります。水回りや廊下などは特に念入りにチェックすることが大切です。
家具が破損していないか
長年放置されていた家具は、湿気や温度差で素材が劣化していることがあります。
特にプラ素材は経年や紫外線で劣化しやすく、少しの衝撃で割れたりヒビが入ってしまうことも。プラ素材は割れると断面が鋭くなるので、軍手越しでもケガをしてしまいます。古い衣装ケースやプラ引き出しなどを運び出す時は、くれぐれも注意しましょう。
木製の家具も運び出す際にバランスが変わると、接合部分から割れてしまうことがあります。できるだけ斜めにしないなど、こちらも慎重に作業を進めることをおすすめします。
プロの遺品整理業者に依頼するのもおすすめ
数世代にわたって暮らしてきた実家は部屋数や荷物の量が多く、自分たちで遺品整理を行うには大きな負担がかかります。
さらに建物自体の老朽化も加わることで、より作業の難易度が高くなってしまいます。
クヨカサービスではワンルームから古民家まで、さまざまな物件の遺品整理を行ってきました。長年空き家になっていた実家の整理も、多数経験しております。
忙しくて片付ける時間が取れない方、売却や賃貸など実家を活用したい方はどうぞお気軽にご相談ください。お客様のご事情やご予算に合わせて、最適なプランをご提案いたします。
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