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生前整理を考えるタイミング


「終活」という言葉も一般的になり、「生前整理」「福祉整理」という言葉をテレビ等で耳にする機会も増えてきました。著名な方の中にも、終活や生前整理に取り組み、公表される方も多くいらっしゃいます。


非常に身近な出来事となっているからこそ、「いつかは、自分も終活を始めないと」と考えている方も多いと思います。しかし、「いつ始めるか」については、漠然としているのではないでしょうか。


「いつかやろう」という考えのままでは、ズルズルと開始が伸びてしまい、結局十分に行えなかった…という事態にもなりかねません。ここでは、生前整理を考えるタイミングについてお話したいと思います。

生前整理を考えるべきタイミング


生前整理は、いつやるべきという決まりがあるわけではありませんが、70代の方が考えることが多い傾向にあります。60代は元気に過ごしたけれど、70歳という節目を迎えて、人生の最後について考え始めることが多いのではないかと思われます。


もちろん、「70歳の節目」というのも、生前整理を考える一つの節目になりえます。それ以外にも、以下のようなタイミングで生前整理を考える方が多いです。


・今後の人生を考え、「そろそろ終活を始めよう」と思い立ったタイミング
・65歳、70歳、75歳…など、何らかの節目の年
・子どもが独り立ちし、夫婦だけの生活(もしくは、1人の生活)が落ち着いた頃
・広い家を手放し、小さい家に住み替えるタイミング
・病気や入院など、体調に変化があったとき
・介護施設への入居が決まったとき


本当に、さまざまなタイミングで生前整理を考える方がいらっしゃいます。当社へのご依頼の中では、介護施設への入居を機に、ご家族のご依頼で住まいを片付ける…というケースが増えています。


しかし、いつ、何が起こるかわかりません。先延ばしにせず、上記でご紹介したタイミングや、思い立ったタイミングで着手することをおすすめします。


また、生前整理を始めるにあたって望ましいのが、「自分でやろうと思って着手すること」です。家族のすすめで渋々始めている状態では、かなり後ろ向きなスタートです。なかなか物を捨てる決心がつけられず、結果として整理が進まない可能性が考えられます。ご家族に生前整理を促したいという場合は、このことを念頭に、自分から始めたい!と思うような働きかけをすることをおすすめします。

生前整理で考えるべきこと


いざ生前整理を思い立っても、何から初めていいかわからないという方も多いと思います。具体的に、生前整理でやるべきことの例をご紹介しましょう。

ゴミを捨てる

一人暮らし、かつ高齢の人ほど、ゴミを溜め込みがちになります。体も衰えるため、十分に掃除ができなかったり、その気力がなくなったりしているからです。中には、ゴミ屋敷状態になっているケースも。


まずは、溜め込まれているゴミを捨て、スッキリすることからスタートしましょう。そして、生前整理を進めながら、ゴミを捨てやすい環境へと整えていきます。

老後の住まいを見直す

自分が年老いたときに、そのままの家に暮らせるかを考えます。広い家に住んでいる場合は、家族が巣立った後、使っていないスペースが多いかもしれません。その場合、身の丈にあったサイズの住居に引っ越すことで、老後の生活費も押さえられますし、モノを減らすキッカケにもなります。


また、古い住居は、段差が多く、バリアフリーとはかけ離れています。もし車椅子生活になったときに不自由はないか?つまずきそうな段差はないか?など、介護生活を視野に入れて住居の見直しを行いましょう。わざわざ引っ越さなくても、家具の配置換えや手すりの追加などで対応できる場合もあります。当社の場合、ご相談内容に応じて、バリアフリー化に向けたリフォームのご提案もしています。

趣味のコレクションの行き先を決める

自分が好きで集めたコレクションを、誰しも持っていると思います。その価値は、集めたご本人と、分かる人にしか分からないもの。当社でも、遺品整理の際に「たくさんあるコレクションをどうしていいか分からない」というお話をよくいただきます。家族にはガラクタに見えても、然るべきところに譲れば、かなり喜ばれたり、高価で引き取ってもらえたりします。


集めた本人が元気なうちに、今、そして死後どう扱うかを決め、片付けていきます。「手元には本当に捨てたくないものだけ残す」「死後は同じ趣味の人に譲る」「美術館に寄付する」「死後、骨董品店に売る」など、さまざまなパターンが考えられるので、どうしたいかを決めておきましょう。


方針がしっかりしていれば、趣味のアイテムが残されても、家族が困ることは少なくなるはずです。手放すことを決めたコレクションがある場合、価値が分かる人に買い取ってもらうことで、老後資金の足しにもなるかもしれません。

書類や貴重品について共有する

生前整理の意味合いには、持ち物を処分するだけでなく、必要な情報を家族に共有するということも含まれています。重要書類やお金のことなど、自分の死後に必要になるであろう情報について、家族に伝え、共有しておきましょう。


遺品整理の際によく出るお話が、「家族の銀行キャッシュカードの番号が分からず、入院の際に困ってしまった」等のエピソード。保険証券の存在を知らず、どんな保険があるかも分からなかった…というお話も聞いたことがあります。自分しか知らない情報を持っていては、自分亡き後家族が困ってしまうかもしれません。


エンディングノートを作る

死後、家族が困るかもしれないことについて、前もって答えを準備できる手段が、エンディングノートです。遺言のように法的な効力があるものではありませんが、老後の生活や葬儀のことについての意思表示ができるので、いざというときに家族の判断を助けてあげられます。


治療方針や、葬儀の希望、葬儀についての連絡先ということから、財産目録、銀行・ネット銀行・証券会社等の情報、家族へのメッセージまで、あらゆる情報を網羅できます。エンディングノートの雛形を準備して、それに総形で進めることで、さまざまな角度からの生前整理を行うことができるでしょう。


さまざまなエンディングノートが販売されている他、アプリを使って作ることができるサービスもあるので、自分でやりやすいものを見つけて作り始めてみてください。

生前整理、いつ始める?


生前整理を始めるのに、早すぎることも遅すぎることもありません。物はどんどん増えていくので、定期的に行うというのも良いかと思います。きっと、家族も喜んで応援してくれるはずです。


とはいえ、生前整理には多大な労力がかかります。特に、高齢になると部屋の模様替えやゴミの処分も一苦労ですよね。そんなときは、生前整理のアドバイスやお手伝いができる業者の力を借りるのがおすすめです。自分や家族だけでやるよりも短時間で終えることができるので、スムーズに進めることができます。


生前整理をやろうと考えている方は、お気軽にご相談くださいね。





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