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特殊清掃現場にウジ虫がわく理由は?どう対応する?特殊清掃業者が孤独死・ゴミ屋敷の現場から学んだこと


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃を行っています。


特殊清掃と切っても切れない関係にあるのが「ウジ虫」の問題です。特殊清掃は孤独死(特に、発見から時間が経過した現場)やゴミ屋敷など、普通の清掃では対応できない部屋の清掃を行う仕事です。その現場の多くは、ウジ虫の巣窟です。


ご遺体や生ゴミから発生するウジ虫は、不衛生で気持ちが悪く、できれば接したくない害虫です。しかし、ウジ虫が発生したからこそ現場の発見につながるという関係もあり、ある意味では「最後の救世主」とも言える存在でもあります。


どのような現場にウジ虫が発生するのか、ウジ虫が発生したらどうすればいいのかなど、特殊清掃とウジ虫の関係について、これまでの現場経験を取り入れながら解説します。

ウジ虫が発生!特殊清掃が必要な部屋とは?



特殊清掃が必要な部屋は、大きく分けて「人が亡くなった部屋」と「ゴミが溢れている部屋」の2パターンあります。

人が亡くなったご遺体がある部屋(孤独死・自殺)

一人暮らしの方が亡くなることを「孤独死(孤立死)」と言います。孤独死や自殺が起きてしまった時、すぐに家族や知人、職場の人に発見してもらえれば、ご遺体の損傷は最小限なので、特殊清掃としての出番はほとんど無かったりします。


しかし、普段から周りの人との関わりが薄い状態だったり、新型コロナウイルスなどの感染症対策で外出自粛が要請されていたりという状況になると、ご遺体の発見まで時間がかかります。ウジ虫やハエはわずかな死臭を察知してご遺体に卵を産み付け急速に繁殖していきます。発見からの時間が経てば経つほど、気温や湿度が高いほど、発生スピードは早くなります


これまでの経験から、死後3日程度のお部屋でも、夏場などであればかなりのウジ虫を見ることがあります。中には数週間、数ヶ月も発見されないケースは多く、そうなると部屋中ウジ虫やハエの死骸で埋め尽くされています。


ウジ虫やハエは害虫の一種ですが、場合によってはウジ虫やハエが発生したことで、初めて周りの人が異変に気づくケースもあります。中には、郵便受け・新聞受けが溢れていることを不審に思った配達員が窓辺に目をやると、大量のハエに気づき通報→ご遺体の発見という事例もあります。単身世帯が増えている状況下で、皮肉にも亡くなっていることを示すサインにもなっています。

ゴミが溢れている部屋

ウジ虫はご遺体に湧くだけではなく、生ゴミにも湧きます。不衛生な状態の部屋=ゴミ屋敷は、亡くなってから時間が経過して発見された孤独死部屋ほどではないにしろ、害虫の宝庫です。ウジ虫やハエはもちろん、ゴキブリやネズミが大繁殖しているケースも…。私たちとしても、ゴミと同時に害虫との戦い現場でもあります。


また、孤独死されていた方のお部屋の中には、高確率でゴミ屋敷状態になっているケースがあります。

死体にはなぜウジ虫が発生する?



そもそも、「ウジ虫」とはなにかご存知でしょうか。ウジ虫(蛆)とは、ハエの幼虫です。死体や生ゴミ、動物のフンなどに卵を産み付け、発生します。小さい芋虫のような形で、うねうねと動くので(しかも、特殊清掃現場には、大量に発生します)、かなり嫌悪感がある見た目です。散乱している現場より、害虫のほうが直視するのが辛い…という感想を持たれる方もいるほどのインパクトです。


ウジ虫は、死体や生ゴミの存在を嗅ぎつけると、即座に発生します。親バエが死体やゴミに卵を生むと、孵化までの時間は半日~数日程度。そこから蛹を経て成虫になるまでの時間はわずか2週間ほどしかかかりません。そんなハエは、1回に50個から150個も卵を生むとされるので、一度発生する状況になったら、またたく間にハエやウジ虫で部屋中が覆い尽くされてしまいます。もちろん季節差はあります。冬場はハエそのものが少ないのでウジ虫も発生しにくく(ご遺体の腐敗スピードもゆっくりです)、夏場は想像以上のスピードで繁殖し、それが周囲に異常を知らせるセンサーの役割を果たします。


日本少額短期保険協会が発表している「孤独死現状レポート」によると、孤独死が発見されるまでの平均日数は17日。1ヶ月以上経過してから発見されるケースも15%ほどあります


https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdf


こんなに長時間放置されている状態では、ウジ虫やハエは沸き放題…というわけです。ですので、特殊清掃の業務の中でも、ご遺体周りの清掃や消臭に加えて、「害虫駆除」の占める割合が非常に大きくなります。

ウジ虫が発生した場合の特殊清掃の方法


ウジ虫やハエが大量に発生している場合の特殊清掃は、「害虫駆除」をメニューの中にしっかり加えて作業します。ウジ虫、蛹、ハエの成虫はそれぞれ最適な殺虫剤が違うので、使い分けながらしっかり噴霧するのが大切です。


害虫駆除の最大のポイントとも言えるのが、「できる限り室外に逃さないようにすること」です。近隣にお住まいの方が、異臭や害虫にお悩みのケースは少なくありません。中には、洗濯物にハエがびっしりついている…という経験を語られるご近所様もいます。なんの対策もないまま部屋に入ると、生きているハエが外に出ていき、周りに多大な迷惑をかけてしまいます(それだけでなく、腐敗臭・悪臭も漏れ出します)。


ですので、特殊清掃は基本的に閉め切った状態からスタートするのが鉄則です。害虫の状況がひどいお部屋の場合は、まず閉め切った状態でガス状の殺虫剤を噴霧します。ある程度虫が死滅した状態で室内に入り、お部屋の異臭の状況に合わせて、最初にある程度の消臭作業を行うケースもあります。


その後に汚染箇所の清掃や汚染物の廃棄を行います。体液などが残っていると、そこから再びウジや臭いが発生してしまうので、しっかり清掃を行うのがポイントです。清掃が完了したら、ご依頼内容に応じて遺品整理や家財整理などを行います。貴重品や思い出の品はご家族が除菌消臭の上持ち帰ることが多いですが、家財道具は匂いが染み付いていることも多く、残念ながら廃棄されることが多いです。


不用品をすべて搬出したら、もう一度害虫の対策です。ウジ虫用の殺虫剤、蛹用の殺虫剤を防除します。ウジ虫は暗いところに潜む性質があり、生まれたばかりであればわずか1ミリの隙間でも入り込んでしまいます。


最後に、異臭の状況に応じて、最後にオゾン脱臭機を用いた消臭作業を行い、臭いがゼロレベルになるところを目指します。


※汚染具合によっては、表面上の清掃だけでは臭いまで取り切ることができません。畳やフローリングなどを解体して取り替える必要がありますが、当社はその場合の解体作業・張替え作業まで行います。特殊清掃から原状回復リフォームまで一貫して対応できるのが当社の強みです。

孤独死やゴミ屋敷、自殺現場のウジ虫を防ぐには

孤独死やゴミ屋敷状態になったお部屋は、想像以上のスピードでウジ虫・ハエが発生してしまいます。ウジ虫を防ぐための最善の方法は、何よりも「すぐに特殊清掃業者にご依頼いただくこと」につきます。特に孤独死や自殺が発生したお部屋は、片付けや清掃までの時間がかかると、ウジ虫・害虫だけでなく臭いの発生も問題になります。衛生上もよくありませんし、何より故人が浮かばれません。


もちろん、ご自身で片付けることもできますが、精神的・肉体的に大きな負担がかかる作業ですし、ウジ・ハエに対応できる薬剤を準備するのも大変です。特殊清掃業者や遺品整理業者に依頼するのは費用が発生しますが、対応にかかる時間などを考えると、決して高くないと思います。


とはいえ、自分で何かできることがないか知りたい!費用を抑えたい!という方に向けて、ウジ虫対応のポイントを簡単にご紹介します。

ウジ虫用の薬剤を使う

一般家庭においてウジ虫を駆除するときよく言われるのが、お湯や漂白剤(ハイター)、お酢をかける方法です。家庭の生ゴミや排水口に発生したウジ虫やコバエであれば、身近なものでも一定の効果は見込めます。


ただ、孤独死現場の場合は、専用の薬剤を使うのがおすすめです。ウジ虫には乳剤タイプの強い殺虫剤(ウジ虫用と記載されている液体の害虫駆除剤が市販されています)を直接ふりかけ、成虫には希釈したものを噴霧すると、強い殺虫剤効果が得られます。


汚染箇所をしっかりと清掃する

ご遺体周りの清掃やゴミの処分が完了しない限り、半端に駆除するだけでは、再びすぐにウジ虫が湧く結果となってしまいます。一時しのぎとして手の届く範囲の害虫駆除を行うだけでなく、発生源となりそうなもの(体液や生ゴミなど)をしっかり片付けることが大事です。


全て片付けたあとは、家財道具も少なくスッキリした状態になっているので、この段階で薬剤噴霧を行うと、ウジやハエだけでなく、様々な害虫を一気に駆除することができます。

孤独死現場のウジ虫でお悩みの方へ


ただでさえ見るもの辛い孤独死現場や自殺があったお部屋の片付けに加え、その場所に大量のウジ虫が発生していたとしたら、普通の人には到底清掃を完了させることは難しいと思います。当社のスタッフでも、大量のウジ虫にはなかなか慣れられず、苦労するスタッフもたくさんいます。


特殊清掃とウジ虫は切っても切れない関係にあります。もし特殊清掃が必要な状況になったら、一刻も早く私たちのような特殊清掃業者にご依頼ください。


害虫の量やお部屋の汚染具合に関わらず、これまでの経験を生かして丁寧な作業をお約束いたします。また、特殊清掃や害虫駆除だけでなく、除菌消臭・遺品整理・原状回復のためのリフォームといった、「お部屋を元通り住める状態にする」までの作業をワンストップで行うことができるのは、わたしたちの強みです。お困りの方はまずご相談いただければと思います。

孤独死・自殺が起きた部屋の不動産会社・管理会社様へ

個人の方だけでなく、管理しているお部屋で孤独死や自殺が起きてしまった大家さん・不動産会社さま・管理会社様からのご依頼もお引き受けしています。直接業者の方からご依頼いただく場合もあれば、ご遺族様をご紹介していただき、当社にご依頼いただくケースもあります。


次の入居者様を少しでも気持ちよく受け入れられるよう、作業の質とスピードには自信を持っています。しっかりと消臭作業も行うので、気になる臭いも抑えられます。また、ご近所の方の迷惑にならないよう、しっかり事前に説明したり養生した上で作業を行う点も評価いただいています。


ウジ虫が発生しているような場合は、隣近所の方にも悪影響を及ぼすため、いちはやくの対応が必要です。お困りの場合は、いつでもご連絡ください。

特殊清掃業者への依頼・相談はスピードが命


孤独死や自殺があった現場は、発見まで時間がかかるほど、清掃開始まで時間がかかるほど、ウジ虫などの害虫や異臭による被害が大きくなってしまいます。「特殊清掃を依頼するかわからないけど、とりあえず部屋に入ることができないので、最低限の作業だけしてほしい」という場合には、2~3時間で簡単な清掃と初期消臭の対応を完了させる「緊急対応パック」も提供しています。こちらもご活用いただければと思います。


特殊清掃が必要なお部屋のウジ虫や害虫でお悩みの方は、まずはご相談ください!





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