遺品整理で出た廃棄物の処分方法は?必要な資格も解説
2024-12-04
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。
遺品整理における最も重要な作業のひとつとして「不用品の処分」が挙げられます。遺品整理で出た大量のゴミは、ルールに従って処分する必要があります。不法投棄や違法な処分方法を避け、正しい方法で処分するには、廃棄物の種類やその違いを把握しておくことが大切です。
この記事では遺品整理で出る廃棄物の処分方法と、必要な資格について解説しています。
目次
廃棄物の種類とその違い
普段捨てるゴミは「一般廃棄物」と「産業廃棄物」という2種類に分類されます。これらは法律で明確に区別されており、それぞれに対する処理方法も異なります。
一般廃棄物は家庭から出る日常的なゴミを指します。遺品整理で出る不用品も基本的にはこのカテゴリに入り、一般廃棄物として処理されます。
例えば古くなった家具や衣服、使わなくなった家電などがこれに該当します。私達が一般的に「ゴミ」と言われて連想するものは、ほぼこのカテゴリに入っていると考えて良いでしょう。
一方、産業廃棄物には、以下のようなものが該当します。
・燃え殻
・汚泥
・廃油
・廃プラスチック
・木くず
・ガレキ
・動物のし尿
これらは家庭から出ることは少なく、通常は工場や事業所から発生するものです。これらの廃棄物は、特別な許可を持った業者のみが処理することが許されています。
遺品整理における廃棄物の処理方法
遺品整理で出てきた不用品は、ほとんどの場合一般廃棄物に分類されます。ここでは、廃棄物を処分する具体的な方法を解説しています。
自分で処理する場合
遺品整理で出たゴミは一般廃棄物になります。自分たちで少しずつ整理を行う場合は、通常のゴミ出しスケジュールに従って、自治体の分別に沿って処分すればいいのですが、遺品整理を一気に終わらせる場合は処分する量も膨大になります。
自分たちで処分が難しい場合は業者に依頼することになりますが、ゴミの処分だけに注目すると「一般廃棄物収集運搬業」の許可業者に依頼するというのが正解になります。
ここでもし「産業廃棄物収集運搬業者」が遺品整理の不用品を回収してしまうと、法令違反になってしまいます。
無許可の業者に依頼するとトラブルに発展する可能性もあるので、注意が必要です。
一般廃棄物収集運搬業者へ依頼する場合
遺品整理で出た不用品を処理する際には、適正な許可を持った業者に依頼することが基本です。
自治体が許可を与えた業者は、家庭から出るゴミを適切に回収し、処理する権限を持っています。仙台市の場合は地域ごとに指定された許可業者の情報を、ウェブサイトで確認することができます。
参考:仙台市ウェブサイト
遺品整理業者選びのポイント
遺品整理業者を選ぶ際は、不用品処分に必要な許可を持った業者を選ぶことが重要です。
・業者自体が一般廃棄物収集運搬業者としての許可を持っている
・業者が信頼できる許可業者と提携している
以上の点をよく確認することをおすすめします。
許可を持つ業者は、法律に基づいた適正な手続きで廃棄物の処分を行います。
見積もりの際には「どの業者が廃棄物の処理を担当するのか」「処分方法は合法か」といった点を確認しておくことが大切です。
遺品整理業者に必要な資格・許可
遺品整理業者に必須とされる資格はあまり多くありません。不用品の処分に必要な一般廃棄物収集運搬業者の許可がなくても、許可業者と提携することで適正な処分が可能になるからです。
しかし質の高いサービスを担保するための資格となると、いくつか欠かせないものが出てきます。ここでは、遺品整理業者がよりご依頼主様に寄り添った遺品整理を行うために必要な資格や許可を解説しています。
古物商
遺品の買い取りを行うには「古物商許可」が必要です。古物商は中古品を仕入れて販売するための許可で、各都道府県の公安委員会から発行されています。
不用になった遺品を買い取り、修理やメンテナンスを施して再び必要としている人のところへ送り出すという「3R」を進めていくうえでも必要不可欠な資格といえるでしょう。
遺品整理士
遺品整理に関する民間資格として「遺品整理士」が挙げられます。当社にも資格取得済みのスタッフが在籍していますが、これは「遺品整理士認定協会」が認定する民間資格で、遺品整理をするための心構えやごみの適切な処分方法に対する知識を有しています。
遺品整理士として学ぶ範囲には「正しい廃棄物の処理」についても含まれているため、適正な方法で不用品を処分している業者であると判断できる指針にもなるかと思います。
安心して遺品整理を進めよう
故人の遺品を処分するというのは、それがたとえ不用品であってもご遺族様にとっては複雑な心境だと思います。
クヨカサービスでは遺品を適正な方法で処分するのも供養のひとつであると考え、法令を遵守した適正廃棄と、リサイクルに力を入れています。遺品整理にお悩みの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
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