特殊清掃の現場にはどのような害虫が出現する?
2025-02-05
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。
特殊清掃において大きな問題となるのが、害虫の駆除です。特殊清掃が必要となる現場では、遺体や食品の腐敗によってハエやゴキブリ、ウジ虫などが大量に発生しています。
これらの害虫は非常に繁殖力が強く、特殊清掃が終わった後もしぶとく生き残り、周辺環境に悪影響を与えることも。
大量に発生した害虫を市販の殺虫剤で駆除するのは非常に困難です。特殊清掃の段階で専用の薬剤や機器を使用し、徹底的に害虫を駆除することが大切です。
この記事では特殊清掃の現場で発生しやすい害虫の種類や特徴について、詳しく解説しています。
目次
特殊清掃が必要となる部屋の特徴
特殊清掃が必要な部屋は大きく分けて「人が亡くなったあと、長期間発見されなかった部屋」と「大量のゴミが堆積した部屋」の二つに分けられます。
これらの共通点として、以下のようなものが挙げられます。
・腐敗や汚染、菌の繁殖が進行しており、防護なしで入るには危険な状態
・臭気が非常に強く、通常の洗剤では清掃が不可能な状態
ここでは、それぞれの状態についてまとめました。
亡くなった方が長期間発見されなかった部屋
病気や自殺などで亡くなり、一定期間発見されない状況を「孤独死(孤立死)」と呼びます。発見が遅れるほど遺体の腐敗が進み、室内の汚染や害虫の繁殖が進行していきます。
当社がこれまで行った特殊清掃の現場でも、冬でも暖房が効いた部屋の場合、わずか数日でウジ虫が大量に発生するケースが大半でした。夏の場合はもっと短期間で部屋全体にウジ虫やハエの死骸が広がり、周囲に深刻な悪影響を及ぼすこともあるのです。
ゴミ屋敷や汚部屋
ゴミが大量に堆積している部屋には、生ゴミや皮脂汚れなど害虫のエサになるものがたくさんあります。
また、散らかったゴミのすき間やダンボール、家具の後ろは害虫にとって格好の隠れ家になってしまいます。さらにそれらを捕食するクモやネズミ、コウモリが住みつくこともあり、ゴミを撤去したあとの床は害虫や害獣の死骸やフンで、一面が汚染されているケースも珍しくありません。
いずれのケースも清掃から消臭、害虫の駆除までの一連を、スピード感をもって行うことが非常に重要です。単にゴミや汚染物を撤去するだけでなく、害虫や悪臭を確実に根絶する高い技術が必要不可欠です。
特殊清掃の現場に発生する害虫
特殊清掃の現場では、さまざまな害虫が発生します。ここでは、代表的なものを紹介します。
ゴキブリ
害虫といえば、真っ先にゴキブリを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。玄関や窓、室外機や排水溝のわずかな隙間からも侵入します。
雑食性で食べ物のカスから人の皮脂、段ボールまで何でも食べてしまうので、人が生活する環境ならどこでも生息可能です。
湿気が多く暗い場所を好むため、長年換気がされずジメジメしたゴミ屋敷では、いたるところにゴキブリのフンがみられます。特殊清掃やゴミ屋敷の清掃で頻繁に確認される害虫のひとつです。
ウジ虫・ハエ
日常生活でも見かけることの多いハエですが、特殊清掃現場での発生量はケタ違いです。
遺体の臭いに引き寄せられたハエが卵を産み、わずか半日から数日で孵化。ウジ虫が成虫になるまでに約2週間程度しかないため、短期間で大量発生します。
孤独死現場では、郵便受けや窓からハエが飛び出してきたのがきっかけで、異変に気付くケースもあり、近隣への悪影響も大きい害虫のひとつです。
ヒメマルカツオブシムシ
ヒメマルカツオブシムシは、衣類や繊維製品、乾燥食品、食べかすを主食とする害虫です。
ゴミ屋敷化した家では、必ずといっていいほどこの虫が大量発生しています。段ボールや紙箱にも穴を開けてしまうため、家財への被害が広範囲にわたるのも特徴です。
紙魚(シミ)
紙魚は細長い体と触覚が特徴で、人を刺したり噛んだりすることはありませんが、見た目が大変気持ち悪いのでインパクトがあります。
ヒメマルカツオブシムシが衣類を食害するのに対し、紙魚は本などの紙類を好みます。本棚や書類入れで見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
古い書籍が多く置かれた場所に生息し、ゴミ屋敷だけでなく遺品整理や不用品回収の現場でもよく見かける害虫です。
シデムシ
シデムシは、体長が数ミリメートルほどの小さな昆虫です。腐肉や腐肉についているウジ虫を好むため、多くは屋外の土壌中に生息しています。
通常は屋内で見かけることはあまりありませんが、ご遺体がある状態だとどこからともなくあらわれ、室内で爆発的に増加します。そのため「死出虫(シデムシ)」という名前で呼ばれるようになりました。
特殊清掃ならプロの清掃業者におまかせください
特殊清掃やゴミ屋敷清掃において、害虫の根絶は非常に大きな課題です。一時的に駆除できたように見えても、天井裏や構造内部に入り込んで生き延びていることも多いため、時間が経つとまた害虫が出てくることもあるのです。
特に集合住宅の場合、全く違う階や近隣の住宅に被害が広がってしまい事態の収集に多大な労力とコストがかかるケースも少なくありません。
クヨカサービスでは害虫の通り道や習性も考慮して、効果の高い清掃を実施しております。特殊清掃やゴミ屋敷の清掃なら、ぜひ当社までご相談ください。
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