遺品整理経験者の6割以上が困難を実感 親との対話で気を付けたいポイントを解説します
2025-02-26
遺品整理・生前整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて生前整理等のご依頼を承っております。
遺品整理というものは人生でそう何度も経験するものではありません。それだけに「親が健在なうちに、もっと片付けについて話し合っておけばよかった」と悔やむ方も少なくありません。
この記事では遺品整理経験者を対象にしたアンケート回答をもとに親と片付けに関する話し合いを進めるなかで知っておきたいポイントについて解説しています。
参考:PRTIMES「株式会社LIFULL 遺品整理経験者の6割以上が生前の親とのコミュニケーションに困難あり!急逝による対話不足も浮き彫りに」
目次
遺品整理経験者の6割以上が対話に困難を感じる結果に
アンケートは遺品整理を経験した方294名を対象に行われました。そのなかで、生前に親と片付けに関するコミュニケーションを取った際、何らかの困難や障害を感じたという方全体の6割以上にのぼっていました。
年齢を重ねた親世代との話し合いの難しさを、実感させられる数字ですね。
ただ、話し合いを重ねたタイミングを問う別の設問で、最も多かった回答が「親の健康状態が悪化したとき」というものでした。
大きな病気をして退院はしたものの、今の家では安全に暮らせない。両親のどちらかが入院している間に家を片付けなければならない。そこには体調の問題や時間の制約、経済的な問題がついてきます。
親子ともにさまざまな心配事を抱えた状態で、話し合いをせざるを得なかったという背景も伺えるように思います。
一切話し合いをしなかった人も2割超
まったく話し合いをしないまま親が他界してしまったというケースも、全体の2割以上にのぼりました。
その理由として最も多かったのが「想定外の急逝」です。これまで元気にしていたのに、急な病気や事故で亡くなられるケースは、残念ながら少なくありません。
こういったケースでは当人も体調不良を意識していないことが多く、何の準備をしていなかったので、貴重品や重要書類の置き場所が分からず苦労したという声も多く聞かれました。
一方、「話し合う必要性を感じていなかった」「具体的に何を話し合えば良いか分からなかった」など先延ばしにした結果、話し合わないまま親が亡くなってしまったというケースも全体の3割以上を占めていました。
実家の片付けはまだまだ先のことだと思っていたのに、心の準備ができる前に親が亡くなってしまったというケースも少なくないようです。
親との話し合いをスムーズに進めるための4つのポイント
実家の片付けについて親と話し合おうとしたが、意見が合わずなかなか前に進まなかったという経験をお持ちの方は多いものです。
アンケートでも話し合いを試みたものの、うまくいかないまま親が亡くなってしまったり、認知機能の低下で話し合える状態でなくなってしまったという回答がみられました。
実家の片付けや生前整理は親のこれからの生活においても大切なものですが、話の切り出し方を誤ると親子関係にヒビが入ってしまう可能性も。
ここでは話し合いをスムーズに進め、片付けを前向きに始めるためのポイントをまとめてみました。
親の考え方を否定しない
人にはそれぞれ大切にしているものがあります。はたから見たら不用品のように見えても、当人にとってはかけがえのない思い出の品かもしれません。
特に長く住んでいる家は、それ自体が思い出と強く繋がっているものです。子世代から見て捨てたほうが良いと思うものでも頭ごなしに否定せず、なぜ置いておきたいのかよく話を聞くようにしましょう。
子世代の都合で進めようとしない
実家の片付けや生前整理は力仕事から細かい作業まで、やることが山のようにあります。週末しか作業ができない、退院の日が迫っているなどの時間的な制約があると、気が焦ってしまいますが、片づけを急かすのは最低限にしましょう。
片付けることに同意はしても、急かされると感情的になってしまうものです。また、片付ける気持ちはあっても、具体的な作業イメージが湧かないということもあります。
「ちゃんと片付けてよ」ではなく「〇〇のために必要だから、この押し入れのものをすべて箱に詰めてほしい」など、作業内容と目的を明確に伝えるのもひとつの方法です。
加齢や認知症への理解を深める
生前整理や片付けに関する話し合いで、親と険悪になってしまったという方のなかには「今まであんなにしっかりしていたのに、なぜ理解できないのか」という思いを抱えている方もいるのではないでしょうか。
人間は年齢を重ねるにつれ、認知機能が低下していきます。理解力や判断力、言語理解能力が低下して、症状が進行すると「認知症」と呼ばれる状態になります。脳梗塞やくも膜下出血などの疾患も認知機能の低下を招く一因です。
加齢や病気による変化を受け入れ、接し方やコミュニケーションを学ぶことも大切です。
モノの処分や片付けは親の了解をとる
親の所有物を勝手に捨てたり、片付けるのは控えましょう。たとえ生まれ育った実家でも、親の物をどうするか決める権利は親にあります。
「自分の裁量で処分して良いのは自分のものだけ」というルールを徹底することが大切です。
人手や時間が足りない時は専門業者におまかせください
クヨカサービスでは生前整理や断捨離、実家の片付けに関するご相談を受け付けています。家一軒まるごとの生前整理から大物家具の運び出しまで、ご依頼主様のご予算やご事情に合わせたプランをご提案いたします。
生前整理をお考えの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。
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