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ペッパー導師に孤立死現場のミニチュア…「エンディング産業展2017」のニュースから考えたこと

2017-09-03


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。


8月23日~25日に東京ビッグサイトで開催されていた「エンディング産業展」。
年々注目が高まる「終活」産業の大規模な見本市として、ニュースでも大きく取り上げられていましたが、ご覧になりましたか?


高級霊柩車やユニークな骨壷など、さまざまな商品が紹介されていました。中でも、ソフトバンクの人型ロボット・ペッパーくんがお経を上げる姿には驚いてしまいました(笑)。将来は、ロボット導師が普通になるのでしょうか…


関連ニュースの中でも、遺品整理・特殊整理業を営む私たちとしては、見逃せないものがありました。それが、同業者である遺品整理クリーンサービスさんが手掛けた、「遺品の棺桶」と「孤独死現場のミニチュア」です。

遺族の気持ちに寄り添った「遺品の棺桶」


ご遺品を片付けたり、処分する際に活用できる段ボール製の「遺品の棺桶」。ありそうでなかった商品ですよね。遺品整理に伺った際に、「これだけは処分せずにとっておきたい」ものを保管できる専用箱があると、ご遺族も安心して手元に残せるのではないでしょうか。


また、やむを得ず処分しなくてはならない遺品も、こういった専用箱に入れて供養をできるのがいいですね。やはり、故人のものを処分するのは、申し訳ない気持ちになるものですから。当社では、遺品の供養・処分のみの対応もしております。合同供養やお焚きあげなど、処分前にしっかり故人にご報告して弔います。「遺品の棺桶」でなくても、段ボールなどに入れていただければ構いませんので、処分に迷っている遺品がある場合は、お気軽にご相談くださいね。


「遺品の棺桶」の用途としては、「成人向けDVD」など、「手元には置いておけない」「人に見られるのも恥ずかしい」という物を入れて処分業者に送るという方法も想定されているそうです。確かに、これはご遺族が見つけても困りそう… この発想には、脱帽でした。

忠実に現場を再現したミニチュア

孤立死の起こった「風呂場」「ゴミ屋敷」「和室」を忠実に再現したミニチュア。特殊清掃に携わる私たちの目から見ても、かなり「リアル」でした。


死後2ヶ月が経過して発見されたお風呂場。保温機能付きの浴槽だったそうで、かなり遺体が腐敗していたようです。高温多湿になる浴槽で亡くなった場合、急速に腐敗が進みます。この現場は、保温機能付きの浴槽だったそうで、ここまで酷い現場は珍しいのでは…。


ゴミ屋敷のミニチュアも、「見たことがある…」と思ってしまいました。
ドラマの世界ではなく、本当に「天井までゴミで埋まっている」部屋は存在するんです。いわゆる、セルフネグレクトからの孤立死です。こうなると、遺体まわりの清掃に加えて、ゴミの処理で対応に時間がかかります。


そして、一番胸が苦しくなるのが、和室。ミニチュアになった現場は、死後3~4ヶ月経過してから発見されたもののようで、布団や畳が黒く染まっています。孤独死の現場の中で、一番多いシチュエーションです。まわりには食べかけの食事や読みかけの本などが置いてあって、本当に「生活の途中」なんです。こういった孤立死の現場に直面するたび、周囲の人との関わりを持って「姿が見えないこと」にいち早く気づいてもらえる環境にしなくては、と思います(月並みなことですが)。


こういった凄惨な現場をミニチュアにすることで、多くの人に見ていただき、孤立死の現状を考えるきっかけになったのではないでしょうか。


製作者のインタビュー含め、以下の記事に詳細が報じられていましたので、興味のある方は見てみてください。私たちが直面している現場のことが分かっていただけると思います。


「孤独死」「ゴミ屋敷」ミニチュアで再現 25歳女性が込めた思い
https://withnews.jp/article/f0170827004qq000000000000000W03610101qq000015807A


私たちも、特殊清掃を通じて社会の抱える問題点を解消していけたらと考えています。この会社のように、積極的に発信していきたいですね。





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