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孤独死につながる「自虐うつ」の現場から思うこと

2018-01-11


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。


「孤独死」「セルフネグレクト」に関連するキーワードとして、「自虐うつ」という言葉を知りました。今回は、自虐うつをテーマに特殊清掃の現場についてお話しようと思います。

自虐うつでセルフネグレクトが深刻化


「自虐うつ」という言葉を知ったのは、次の2記事を読んだからです。


▶真面目に働く看護師が孤独死 自宅は汚部屋化、冷蔵庫からは大量のウジが
https://nikkan-spa.jp/1440629

▶孤独死したバツイチ40代男の最期 横には娘からの手紙が「パパおたんじょうびおめでとう」
https://nikkan-spa.jp/1440628


この連載では、「うつにも似た症状で無気力になり、社会生活を放棄してしまう」ことを自虐うつと定義。当社のような特殊清掃人の証言から、さまざまな現場を紹介しています。記事のタイトルだけで衝撃ですが、実際にこれと似た現場を担当することは少なくありません。


特に、近年気になっているのが、ゴミ屋敷(汚部屋)での孤独死が多いということ。これは、セルフネグレクト=自虐うつの状態が孤独死につながっているという事実に他ならないと思います。


亡くなった看護師の例では、東京都内の1Kアパートの中から7tものゴミが搬出されたのだとか(160cmほどの高さにまでゴミが積み上げられていたそうです)。さすがに、これほどまでのゴミ屋敷はあまりありませんが、ゴミが散乱している&ご遺体の発見までに時間がかかっているという現場であれば、腐敗臭だけでなくウジ虫などとも戦うことになります。こうなると、通常のハウスクリーニング業者では全く手に終えません。


孤独死=一人暮らしの高齢者が増えたことによる社会問題と考える方も多いですが、自虐うつという言葉を知ると、それだけでは収まらない「社会の陰」を感じます。


まだまだ働き盛り(に見える)若い世代や、外では明るく振る舞っている人も、家では自虐うつの状態になっているかもしれません。こう考えると、人と人との深いつながりの重要性がより浮かび上がる気がします。

孤独死の現場に向かう特殊清掃人が思うこと


孤独死や自殺という辛い出来事がなくなって欲しい。それが一番の願いです。しかし悲しいことに、特殊清掃の現場は増えることこそあっても、減ることはないだろうというのが率直な予想です。


ケースワーカーや、近隣の方から通報を受けた警察官が発見するケースも多いため、当社にも行政・自治体から特殊清掃の依頼が寄せられることが多くあります。もしかすると、特殊清掃の樹影が増えて行政が管理する未来もあるのでは…と思うこともあります。


AI化がどんどん進みますが、どんなに機械が発達しても人の手でしかできない仕事もあります。特殊清掃の仕事はその典型です。「特殊清掃」と一言で言っても、現場の腐敗状況や臭いレベル、やるべき作業はさまざま。マニュアルやノウハウはありますが、その通りに進められる現場はないといっても過言ではありません。臨機応変に、故人やご遺族の気持ちに寄り添って対応できるのは、技術と経験を積んだ特殊清掃人だけです。


今後も、社会問題の1つとして避けられない「孤独死」という問題。私たちは、家族や身の回りの人が少しでも悲しみを和らげ、前に向かって歩き出せるお手伝いをしたいと考えています。故人のことを偲びながら迅速丁寧な作業をすることは、供養にもつながると思います。


もし、特殊清掃が必要な状態になってしまったら、1人で悩まずに「特殊清掃業者」にご相談ください。少しでも早く元通りの生活をおくれるよう、真心を込めてお手伝いいたします。





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