遺品整理・店舗消臭のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や各種清掃のご依頼を承っております。

当社に寄せられるご相談のなかに、介護臭にまつわるものがあります。介護される人と介護者が健康的に過ごすのに、介護臭に関する問題は避けて通れないものです。

この記事では、介護臭が起きる原因や、プロの業者による脱臭を依頼するメリットについて解説しています。

介護臭の正体とは

介護臭とは、介護をしている部屋に生じる独特の臭いのことを指します。

介護を受けている人は体臭に影響がある薬を服用していたり、食事や排せつといった生活行動のほとんどを同じ部屋で行っています。そのためさまざまな臭いが混じり、介護臭と呼ばれる悪臭が生じてしまうのです。

ここでは、介護臭と言われる臭いを確認してみましょう。

体臭

体臭とは汗や皮脂が分解される際に発生したガスが臭うもので、健康な人でもそれぞれ固有の体臭を持っています。それらを入浴等で洗い流すわけですが、介護を受けている方の多くはこまめに入浴できないケースがほとんどです。

家族の介助だけでは入浴が難しいので、ヘルパーやデイサービスでしかお風呂に入れないという方も少なくありません。

もともと入浴は複雑な動作を伴うため、認知症の人は不安が先に立ちお風呂に入ることを拒絶する傾向があります。

歳を重ねるとさまざまな理由で入浴の回数が減り、汗や皮脂汚れによって体臭が強くなるのです。

糖尿病やパーキンソン病などの疾患や、投薬の影響で独特の体臭が出てくるケースもあります。体臭が強くなる事情は人それぞれですが、介護を受けている方は体臭が強くなりやすい傾向にあるといえるでしょう。

排せつ臭

介護に関する臭いのご相談で最も多く聞かれるのが、尿や便による排せつ臭です。

高齢者はリハビリパンツを着用したまま、排せつに気がつかないことも多くあります。手で触った感触で「濡れていない」と交換を拒絶し、そのままの状態で過ごす人もいます。

尿を吸収したリハビリパンツやオムツを着用したままで横になっていると、吸収できなくなった尿が背中から流れ出し、ベッドマットや布団を汚染します。また、服薬の影響により尿臭や便臭が強くなるケースもあります。

介護度が上がってトイレへの移動が困難になると、ベッドの近くにポータブルトイレを置いて対応することになりますが、使用するたびに排せつ臭が部屋中に充満して、臭いが蓄積されていってしまうのです。
寝具や衣類、壁紙に蓄積された排せつ臭を一般的な洗剤で落とすことは困難です。

「専用の洗剤で洗濯や掃除をしても、梅雨時や温度の高い日になると臭いが戻ってしまうので困っている」というお声もよく聞かれました。

薬品臭

湿布の臭いに代表される薬品臭も、介護臭の原因の一つです。

介護を受ける人には腰痛や膝痛を抱えている方も多く、湿布を常用しているケースが少なくありません。また、かゆみ止めや保湿クリーム、軟膏など皮膚に塗る薬品をよく使っているという特徴もあります。

湿布やクリーム単体の匂いはさほど強くありませんが、使用している頻度と分量が多く、他の臭いと混じることで悪臭へと変化してしまうのです。

生活臭

介護を受けている人は、自力で移動できないことも多いです。そのため、身の回りの生活がすべてベッドの周りで行われます。

食事や排せつ、入浴など健康な人なら別の部屋で行う行為を、同じ部屋で行わなければなりません。そのため、介護をしている部屋では生活臭が強く残りやすい傾向にあるのです。

臭いによるストレスは介護者にも及ぶ

介護者にとって体力的、心理的な負担を感じる介護のストレスを、さらに追い詰めるのが臭いによるストレスといえるでしょう。

実際に介護現場で新人が仕事を続けられるかは、独特の臭いに耐えられるかどうかとも言われるほどです。特に排せつの介助を行う時には、悪臭がダイレクトに部屋に拡散するため、より一層ストレスを感じやすくなります。

さらに疲労やストレスがたまってくると、臭いに対して敏感になり、気持ちが沈む悪循環に陥ってしまうため、介護を受ける人、介護をする人双方が気持ちの良い毎日を送るために、部屋の消臭は非常に重要なポイントといえるでしょう。

芳香剤や市販の消臭剤で効果が出ない理由

介護臭対策として真っ先に思いつくのが、消臭剤や芳香剤だと思います。実際、当社がお伺いしたお家でも、消臭剤を複数設置しているところがたくさんありました。

しかしそれと同時によく耳にするのが「消臭剤を置いてもすぐに効果が薄れてしまう」「芳香剤と介護臭が混ざって、ますます気分が悪くなってしまった」というお声です。

芳香剤は臭いを感知する鼻腔のセンサー部分に別の匂いをマスキングするものなので、悪臭そのものを分解する効果はありません。消臭剤は特定の臭いを科学的に中和するもので、一定の効果は期待できるでしょう。

しかし介護臭は体臭や排せつ臭、薬品臭、生活臭といった複数の臭いが混じり合って生じるものです。一つの臭いの発生源に対処する消臭剤だけで、全体を消臭するのは難しいでしょう。

完全脱臭には臭いの元を分解することが重要です

介護臭を完全に分解するためには、臭いを断つオゾン脱臭機による消臭が有効です。オゾン脱臭機は、臭いの元となる原因物質を化学反応により分解、脱臭します。

・短時間で強力な効果が期待できる
・複数の原因の臭いに対応できる
・残留性がなく、安全性が高い
・除菌効果が期待できる

これらの理由から、当社では介護臭にはオゾン脱臭機の使用をおすすめしています。

当社には遺品整理や特殊清掃、店舗脱臭など、さまざまな現場で培った脱臭のノウハウがあります。最小限の作業で最大の効果を出す高い技術をぜひ体感してください。

床に飛び散った尿が染み込んだフローリングの張り替えや、介護臭が付着した壁紙の取り換えなど、原状回復のリフォームもワンストップで承っております。

業務経験豊富なスタッフが、お客様のご事情や予算に応じて最適なプランをご提案いたします。何度掃除をしても臭いが抜けない、他社に脱臭を依頼したが臭い戻りが起きてしまったなど、お困りのことをお気軽にご相談ください。