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ゴミ屋敷に陥るのはだらしないから?現役世代が抱える問題について解説

2023-09-13



「ゴミ屋敷」というと病的にだらしない人や、病気等で思うように片付けができない方が陥るものだというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

確かにそういったケースも多いですが、外では精力的に働いていたり、家族で生活している方がゴミ屋敷に悩んでいる事例が少なくないのです。


この記事では、あるシングルマザーがゴミ屋敷になってしまった経緯を追った記事をもとに、現役世代がゴミ屋敷に陥ってしまう理由について考えてみたいと思います。

参考:東洋経済ONLINE

ゴミ屋敷に陥るのは「だらしないから」だけではない



シングルマザーのゴミ屋敷というと、ネグレクトや育児放棄といった事案を想像してしまいます。しかしこの記事で紹介されている依頼人は子どもとの関係も良好で、そういったイメージからほど遠い方だったそうです。

「バリバリ仕事もして、周りから見たら何かに悩んでいるようには見えないポジティブに生きている人」と評されているように、ひとりで育児や仕事を頑張るお母さんに見えたと言います。


当社でお受けするゴミ屋敷に関する案件のなかでも、こういったケースは少なくありません。

「すべて捨てていちからやり直したい」とサバサバ話している方でも、じっくりお話をお伺いしてみると、本人も自覚していなかったお悩みが出てくることがあります。

現役世代のゴミ屋敷問題には「片づけができないだらしない性格」だけで片付けられない複雑な背景がひそんでいるといえるでしょう。

現役世代がゴミ屋敷に陥る理由



ゴミ屋敷になってしまう背景には、さまざまな要因があります。

ここでは、特に現役世代がゴミ屋敷に陥る理由を解説していきます。

忙しすぎる生活


現役世代の多くは職場で責任のある立場になったり、子育てに追われたり、一人で複数の役割を果たしつつ忙しい毎日を送っている方が大半です。

自分のことは後回しにしてでも仕事や家族のことに全力で取り組み、目の前のことをこなしていくので精いっぱいという方も多いのではないでしょうか。


この記事の母親も一人で育児と仕事の両方をこなし、ただただ一生懸命だったと語られています。当社にご相談に来られる現役世代の方からも、毎日の忙しい生活の中で自分の暮らしを整えることを後回しにしてしまったというお悩みをよく耳にしました。

孤独感


片付けが苦手というのは、なかなか人に言いづらいものです。相談できる人もおらず、どうすれば良いか分からないまま大量のゴミに埋もれてしまったというケースもよく目にします。

今回ご紹介している記事は動画でも配信されているそうですが、配信直後から「私も同じような悩みを持っている」というシングルマザーからの相談が殺到したそうです。

家庭内で孤独に子育てをする、シングルマザーやシングルファーザーは増加しています。周囲に助けを求めることができない現状が、ゴミ屋敷を加速させるのでしょう。

心身の不調


心身の不調が元となって、片付けをする気力が湧かないという人もいます。片付けというのは複数のタスクを並行しつつ、小さな判断を繰り返し求められる作業で、意外と気力や体力を消耗します。また、一度きれいにしても、それを維持するのは大変なことです。


記事に登場するシングルマザーも、ゴミ屋敷になってしまったのは2回目でした。一度は家族や友人の協力のもとで片付けましたが、1年半でまた元の状態に戻ってしまったそうです。

目先だけを片付けるのではなく、なぜ片付ける気力が湧かないのか、生活やライフスタイルを根本的に見直していくことも大切です。

セルフネグレクト


セルフネグレクトとは、自身の生活環境や健康に無頓着になっている状態を指します。

この記事で紹介されていたシングルマザーは社会との接点を持ち、子どもにも関心を持っていたようですが、散らかった不衛生な部屋で暮らしているのは健康的な状態とはいえません。


セルフネグレクトは、うつ病などの精神的な不調と関係が深いといわれています。また、家の中の状態は外からでは分かりにくいものです。

セルフネグレクトに近い状態に陥ってしまっている人は、データ上の数字よりも多いのではないでしょうか。こういったケースも、場合によっては専門家のアドバイスを受けることを視野に入れつつ対処することが大切です。

ゴミ屋敷化を防ぐのは周囲の理解と手助け



ゴミ屋敷を防ぐためには、その人が陥っている状況の背景を理解し、さらに適切な手助けが必要です。

ここからはゴミ屋敷化を防ぐために、本人や周囲の人たちが知っておきたいポイントについて解説しています。

自分の力だけでゴミ屋敷から抜け出すのは困難


ゴミ屋敷化してしまうと、気がついた時には膨大なゴミの量が家中に散乱した状態になり、自分の力だけで片付けることは難しくなります。

当社へも、ご家族やご友人経由で相談に来られるケースがあります。片付けを終わった部屋を見たご本人様から「自分だけだったら相談しようと思わなかったかもしれない」と打ち明けられたことがありました。

今回ご紹介した記事でも、母親の友人が「苦手な分野は人それぞれある」と親身になって一緒に片づけに取り組んでくれたところから、事態が一気に進みだしました。

ゴミ屋敷脱出には、身近な方の手助けが非常に大切だといえるでしょう。

焦らずにひとつずつ進めていく


ゴミ屋敷からの脱出は、ただ片付ければ終わりというものではありません。

ご紹介した記事でも、友人が「片付けが苦手」という特性を理解して寄り添ってくれたことで、片付けに対して前向きな気持ちになっていきます。

相手との関係性が近ければ近いほど「だらしない」や「しっかりしてよ」と言いたくなってしまいますが、ぐっと抑えてひとつずつゆっくり相手の心を解していくことが大切です。

プロの手を借りるという選択肢


自分たちだけで片付けるのが困難な量のゴミがある場合は、プロの手を借りることも選択肢に入れてみましょう。

当社をはじめとするプロの整理業者は、ゴミ屋敷は誰にでも起こりうることという認識を持っています。

要るものと要らないものの分別や捨て方が分からなくて放置しているゴミの処分、汚損部分のリフォームなど、ゴミ屋敷に関するあらゆる事柄についてご相談を受け付けております。

お悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。





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