不要になったベッドはどう処分する?遺品整理業者が解説します
2024-01-10
生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理のご依頼を承っております。
遺品整理で問題になりやすいのが、大物家具の処分です。特にスプリングマットレスのベッドは処分方法が限られているため、処分に困っているというご相談もよく耳にします。
この記事では遺品のベッドを処分する方法を、遺品整理のプロの視点から解説しています。
目次
遺品整理でベッドの処分を考える人は多い
ベッドは遺品整理において処分されることが多い品物のひとつです。
故人の寝具はシミや汚れの問題もあり、引き継いで使うには心理的に抵抗を感じる方も少なくありません。介護用ベッドやベッドフレームだけなら、中古で売却できることもありますが、マットレスや中古布団を売却するのは難しいでしょう。
賃貸物件の場合、期日までに部屋を空っぽにしないといけないので、ベッドやタンスといった大物家具は処分せざるを得ないといった事情もあります。
当社に寄せられるご相談でも、ベッドは処分してほしいというお客様が大半です。
不要になったベッドの処分方法
ベッドを処分するにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは仙台市の事例をもとに、一般的な方法を4つ解説しています。
自分で解体して可燃ゴミにする
ベッドを解体して小さくすれば、家庭ゴミとして出せることがあります。
費用がかからず廃棄できるというメリットはあるものの、自分で解体する労力は相当なものです。遺品整理の際に解体するのは、あまり現実的とはいえないでしょう。
また、解体したものを家庭ごみとして引き受けてくれるかは、自治体によって見解が異なります。
仙台市の場合は、明らかに粗大ごみとわかるものを分解して出した場合、家庭ごみとしては回収できないという回答でした。
ベッドを解体できるだけの人手と資材が揃っているのなら、別の方法での廃棄を検討したほうが良いでしょう。
大型ゴミとして自治体に処分を依頼する
ベッドは、粗大ゴミとして自治体に引き取りを依頼できます。搬出場所や日時が限られており、自力で持っていかなければいけないという問題はありますが、費用を節約できるというのは大きなメリットです。
ベッドの回収はインターネットか電話で申し込みを行い、「粗大ごみ処分手数料納付券(シール)」を購入します。シールを貼ったベッドを、決められた日時に搬出場所に運べば回収してもらえます。
仙台市の「粗大ごみ処分手数料納付券」の料金は下記の通りです。
・シングル、セミダブルベッド 1,200円(納付券3枚)
・ダブル、2段、介護用ベッド 1,600円(納付券4枚)
・マットレス(3枚まで) 400円(納付券1枚)
・スプリングマットレス 3,000円(スプリングマットレス専用納付券)
業者に依頼するよりもかなり安価かつ確実なので、人手と時間を確保できる方におすすめの方法です。
不用品回収業者やリサイクルショップへ依頼する
不用品回収業者やリサイクルショップに引き取りを依頼する方法もあります。
搬出から処分まで業者が行ってくれるので、手間を大幅に節約できるのがメリットですが、回収料金は粗大ごみとして捨てるよりも高額です。
料金体系は業者によってそれぞれなので、事前に見積もりを取って内容をしっかり確認することが大切です。
マットレスの中古品は衛生的に売りにくい側面があるため、買い取ってもらえるケースはまれです。他に買取を依頼する品物があれば、一緒に引き取ってもらえないか依頼してみると良いでしょう。
遺品整理業者に回収してもらう
ベッド以外の遺品と一緒に、遺品整理業者に回収をしてもらう方法があります。遺品整理費用は部屋の広さと整理する遺品の量で決まります。ベッドを回収する費用も含まれているため、依頼者にとって安心な方法です。
部屋に置かれている状態から業者が搬出するので、一度に片付けが終わるため負担も軽減できます。ひと部屋まるごと整理したいという場合に、おすすめの方法です。
スプリング入りベッドが処分できなくなる?
最近、Twitter(現X)である投稿が話題になりました。
スプリングマットレスが近い将来、捨てられなくなるかも。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。ここ数年、スプリング入りのマットレスを粗大ごみで受け入れない自治体が増えてきていると聞きました。不燃ごみは小さく砕いて最終処分場に埋めるのですが、スプリングが入っていると砕けないので、… pic.twitter.com/W5FCjMSmL2
— マシンガンズ滝沢 (@takizawa0914) November 2, 2023
これからベッドを購入する人への注意喚起でしたが、「知らなかった」「これは大変」という反応で多くの人に拡散されました。
スプリング入りのマットレスは大型の粉砕機では処理ができないため、手作業で処分する必要があります。
このような事情からスプリングマットレスは、環境大臣により「適正処理困難廃棄物」に指定されました。これにより自治体は、メーカーや販売店に処分の協力を求められることになりました。
その流れを汲み、スプリングマットレスの受け入れを停止している自治体が増加しているのです。
受け入れを停止している自治体の対処方法
粗大ごみとしてスプリングマットレスを廃棄できない場合、以下のような方法で処分することになります。
・自力で解体してゴミに出す
・販売店や業者に連絡して引き取ってもらう
・シルバー人材センター等に有料で解体を依頼する
スプリングマットレスを解体するには、金属を切断できるカッターやニッパーが必要です。
作業に慣れている方でも二日がかり、一般の方なら1週間以上かかることも珍しくありません。よほど自信がある場合以外は、不用意に手を出さないほうが良いでしょう。
仙台市の場合
仙台市では、粗大ごみとしてスプリングマットレスを受け入れています。粗大ごみ受付センターに電話で申し込みをして、スプリングマットレス専用納付券(処理手数料3,000円)を購入します。
仙台市では指定の集積場所まで搬出ができない人のために、支援活動団体の紹介があります。住んでいる地域に支援団体があって、マットレスの搬出に対応できる方がいれば支援を受けられることもあります。希望する場合は早めに問い合わせておくことをおすすめします。
クヨカサービスでは仙台市を中心に遺品整理のご相談を承っております。遺品の捜索やスプリングマットレスや大型ベッドの処分、原状回復のリフォームまでワンストップで行えるスピード感と高い清掃技術で、多くのお客様にお喜びいただいています。
ご相談や見積もりは無料で行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。業務経験豊富なスタッフが、ご依頼主様のご事情や予算に合わせて最適なプランをご提案いたします。
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