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働き盛りでも危険?孤独死は若年化する傾向に

2022-02-19


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃のご依頼を承っております。
長期化するコロナ禍による外出自粛やワークスタイルの変化など、生活環境や経済状態が激変している方は少なくありません。


コロナ禍をきっかけとして孤独死が増加することも懸念されていますが、実はその以前から孤独死の若年化が問題になっていたのです。今回は2020年に大阪府警が行った調査から、孤独死の傾向と若年化について考えてみたいと思います。

孤独死の定義とは



そもそも「孤独死」とはどういう亡くなり方を指すのでしょうか。実は孤独死という言葉に法律上の定義や共通した明確な解釈はなく、全国的な調査も行われていませんでした。大阪府警の行った調査では、孤独死を「事件性がなく、誰にも看取られることなく屋内で死亡し、死後2日以上経過してから発見されること」と定義しています。おひとりで亡くなられた方全てを孤独死と扱うわけではないのですね。


大阪府警では「自然死」として扱われなかった1万2,309人の中から、事件性の有無や亡くなった場所などを考慮して「孤独死」の定義にあてはまる2,996人を調査しました。

孤独死で最も多いのは65歳以上



調査において孤独死と扱われた2,996人のうち最も多いのは70代で1,029人、次いで多かったのが60代の684人という結果になりました。調査結果全体の約7割が、65歳の高齢者ということになります。


さらに亡くなった方のうち2,213人が男性で、女性の3倍近くに達することが分かりました。単身で暮らす65歳の高齢者は女性のほうが圧倒的に多いにも関わらず、孤独死をする方は男性が多いのが現状です。その背景には男性のほうが地域社会から孤立しやすく、周りや行政に助けを求めにくいという事情が関係していると思われます。


しかし、社会的な孤立が孤独死へ繋がりやすいという問題は、高齢男性だけのものではないのです。今回の調査では、40代から50代のいわゆる働き盛りといわれる年代の孤独死が、全体の2割近くにのぼっていることが分かりました。


公私ともに充実していると思われる40代から50代の孤独死が増えているのは、なぜでしょうか?

どの世代にも社会的孤立の可能性はある


孤独死に陥りやすい背景として、社会的孤立という問題をご紹介しました。これは高齢者だけの問題ではないのです。


日本人の生涯未婚率は年々上昇しており女性で約7人に1人、男性だと約4人に1人が結婚していないとされています。40代ではさらに未婚率は高く40代前半男性で29.3%、40代後半男性で25.2%となっています女性の場合も40代前半で19.1%・40代後半で15.3%とという結果が出ています。


特に40代は就職氷河期世代ともいわれており、契約社員や派遣など短期的な雇用で食いつないできたという方も少なくありません。体調が悪くなっても経済的な問題で病院に通えなかったり、助けを求められるような身近な人がおらず、追い詰められてしまうというケースもあります。


また、人間関係が希薄でひとと関わるのを好まない方もいます。そういった方は、たとえ年齢が若くても社会的孤立に陥りやすいといえるでしょう。

孤独死に危機感を持つ若者たちも多い


コロナ禍にともなう生活の激変などで、若年化する孤独死の実態が徐々にネットニュース等でも取り上げられるようになってきました。その中で20代から30代の若者へ行った孤独死に対する意識調査を見つけました。


まだ死へのイメージが希薄な世代ということもあり、全体としては孤独死への不安を感じる人は少ないという結果でしたが、居住状況別に見てみると興味深い結果が出てきました。


「現在の生活で孤独死への不安はあるか?」という設問に対し「とても不安に感じる」「たまに不安に感じる」と回答した方が約30%だったのに対し、「全く不安に感じない」「あまり不安に感じない」と回答した方は70%近くに上りました。


これだけだと若い世代は孤独死への不安度が低いと解釈できますが、居住状況別に見てみると違った結果が見えてきます。この調査では、実家暮らし・寮暮らしや同棲・一人暮らしの3パターンに回答を分けて分析しています。


実家や寮・同居をしている方で、孤独死に対する不安を感じると回答したのが20%~30%だったのに対し、一人暮らしの方は40%超の方が不安を感じると回答しました。体調不良や怪我の時などに「このまま最悪の事態になったらどうしよう」と恐怖を感じるという声も聞かれました。


2015年時点で全国の単身世帯(20代~50代)は男性22%女性13%となっています。東京都に絞るとより多くなり男性29%女性20%となります。都市圏になるほど単身世帯が増えるということは、孤独死への危機感を持つ方が多いといえそうですね。

孤独死は誰にとっても他人事ではない



長引くコロナ禍で生活が激変し、ひとと交流する機会が大幅に減ったという方は少なくありません。孤立しやすい環境にある方にとっては、なおさらでしょう。


悲しいことですが、孤独死はどの世代にとっても他人事ではない時代になりつつあるのかもしれません。身近な方の遺品整理や特殊清掃でお困りでしたら、クヨカサービスまでご相談ください。熟練のスタッフが、お客様の立場になって親身に対応致します。





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