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孤独死の40%が現役世代「第6回孤独死現状レポート」から分かること



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理のご依頼を承っております。


少子高齢化、単身世帯の増加などライフスタイルの変化にともない「孤独死」という言葉が広く知られるようになりました。この記事では先日発表された「第6回孤独死現状レポート」から孤独死の現状を読み解くとともに、孤独死を未然に防ぐために行われている取り組みについてもご紹介しています。

孤独死現状レポートとは



孤独死現状レポートとは、一般社団法人 日本少額短期保険協会が毎年発表しているデータです。大家さん向けの家財保険(孤独死特約付き)に加入している方の中で、孤独死支払案件データを統計化したものを指しています。


孤独死が社会的な問題となって長く経ちますがその実像についての調査はあまり進んでおらず、データも多くありません。その中で本レポートは賃貸住居内における「孤独死の実像を統計データで示した」初めての資料とされています。

参照:一般社団法人 日本少額短期保険協会「第6回孤独死現状レポート

孤独死者の平均年齢は平均61歳


今回、調査対象となったのは5,543名(男性4,614名・女性929名)。前回調査時の4,448名から比較すると、20%以上増加しました。孤独死による支払い案件がそれだけ増加していることが伺えます。全体の8割以上を男性が占めているという結果は、例年と大きく変わることはありませんでした。その背景には、男性のほうが社会的に孤立しやすい傾向にあるという事情が関係していると考えられます。


孤独死者の平均年齢は、男女ともに61歳。2021年度の平均寿命は男性81.4歳、女性87.45歳ですから、平均寿命より20歳以上若いうちに亡くなっているということになります。


さらに一般的に高齢者と定義される65歳に達しない年齢で亡くなった方は全体の50%、現役世代の孤独死者は全体の40%という意外な結果が出ています。孤独死というと単身高齢者に多くみられるというイメージが先行していますが、現役世代にとっても身近な問題になりつつあるといえるでしょう。

最も多い死因は?


死因が明確になっている調査対象者のうち最も多い死因は「病死」で、男女ともに全体の60%を超える割合です。


自殺者の占める割合は男性8.1%、女性13.0%とさほど高くないように見えますが、2019年の人口動態統計によると全国民の死因において、自殺の割合は1.4%となっています。本レポートにおいても、孤独死において自殺が高い割合を占めている点、さらにこれまでのレポート同様に女性の自殺率が高いという点が指摘されました。


これを年齢別に見ていくと孤独死における死因のうち自殺が占める割合は、20代が最も多く26.5%となっています。20代全体で見た時の全国平均と比較すると、約2倍近くの開きが出ています。この傾向は30代も変わりませんが、40代を境目に数字が逆転します。


若年層ほど孤独死における自殺の割合が高いが、年代が進むにつれその傾向は下がっていくと読み取ることができそうです。


しかしながら、本レポートでは孤独死を発見した経緯の一例として「100歳超の女性と連絡が取れないことを心配した家族が訪問したところ、自殺した形跡があった」というケースがあったことも報告されていました。

孤独死が発生しやすい季節は?


季節毎の孤独死者数については、大きな差異が見られないという結果になりました。しかし単月ベースで見ていくと、7月と8月が若干多い傾向にあります。厚生労働省の行っている人口動態調査において、7月と8月に死亡率が突出して高くなるというデータは得られませんでした。


このことから、夏の死亡者数には孤独死者が含まれる割合が高いという推察も成り立ちそうです。


孤独死が発生してから発見されるまでの期間は、平均17日。男女ともに差はありませんでした。しかし性別で細かく見ていくと、発見されるタイミングには男女差があることが分かりました。


4日目以降の発見について大きな男女差は見られませんでしたが、3日以内においてはっきりとした差が生じています。


女性の約半数が3日以内に早期発見されているのに対し、男性の早期発見は38.4%と低い水準です。第一発見者の構成においても、女性のほうが近親者によって発見されるケースが多くなっています。これは例年の調査でも見られる傾向で、男性のほうが社会的に孤立しやすいという事情がここにも表れていると推測できるでしょう。

孤独死を防ぐための取り組み



今や孤独死は誰にとっても他人事ではありませんが、大家さんにとっては原状回復費用やその後の入居者確保など、頭の痛い問題です。


本レポートを発表した日本少額短期保険協会では、大家さんに向けて「単身入居者の受入れガイド」を製作しています。その中では、入居時の丁寧なヒアリングや直接顔を合わせる機会の創出、補助制度の活用などが推奨されています。


大家さん以外の高齢の親や親族と離れて住んでいる方にとっても、参考になる情報が多数掲載されていますので、こちらもぜひご覧ください。


参考:一般社団法人 日本少額短期保険協会「大家さんのための単身入居者の受入れガイド

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クヨカサービスでは仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃、残置物撤去に関するご相談を承っております。

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