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所有物件で孤独死が起きたら?大家が行う対応を解説します

2022-05-23



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。

核家族化や独身者の増加により、一人で暮らす単身世帯は年々増加傾向にあります。それに伴って大家さんや管理会社を悩ませているのが、孤独死問題です。この記事では、所有している物件で孤独死が起きた場合、大家が行わなくてはいけない対応や、リスクへの備えについて解説しています。

孤独死は年々増加傾向に



健康長寿ネットの調べによると、65歳以上でひとり暮らしをしている世帯は2019年時点で全体の49.5%以上。1998年の33.3%と比較すると実に1.5倍近くにまで増加していることが分かります。

それに比例して、孤独死の発生件数も年々増加傾向にあるのです。

東京都を例にとると平成15年には1,451人だった65歳以上の孤独死が、令和元年には3,913人と約2倍以上になるなど、孤独死の人数は急激に増加しています。

ここ数年のコロナ禍により、対面での交流が激減して部屋に閉じこもりがちになるなど、高齢者の孤立がより深刻化しているといわれています。孤独死へのリスクは、さらに高まっているといえるでしょう。

それでは、もし所有している物件で孤独死が発生した場合、どのような対応を行えば良いのでしょうか。

参考:「健康長寿ネット」「東京都監察医務院

部屋で住人が亡くなった際の対応



単身世帯の方が亡くなられた場合、大家さんが第一発見者になるケースが多くみられます。時間が経てば経つほど近隣への影響も大きくなるため、冷静かつ速やかな対応が求められます。

①警察や遺族など、関係各所に連絡


亡くなってから発見されるまでの日数によっては臭いや害虫、液体の滲出などにより近隣住民から苦情が入り、初めて異変に気付くこともあります。

この時点で親族や連帯保証人に連絡を取り、早急に室内を確認してもらうことが必要です。連絡が取れないようであれば警察に連絡して、立ち合いのもとで室内を確認しましょう。

孤独死の対応にはスピード感が求められますが、親族や連帯保証人の許可なしに部屋に入るのはNGです。必ず警察か親族のいずれかに立ち会ってもらうことが大切です。

②部屋の原状回復


孤独死が発生していることが判明したら、ご遺体を搬送して部屋を清掃しなければいけません。ここからが大家さんにとって大変な段階です。

本来、部屋の原状回復は相続人の負担において行うものですが、単身でお住まいの高齢者は身寄りがない方も少なくありません。片付けをする人が誰もいない場合、大家さんが清掃を行うことになります。

孤独死の発生した部屋は害虫や臭いの発生、体液の滲出による建物へのダメージなどが発生しますが、時間を置けば置くほど被害は大きくなります。臭いや害虫をしっかり取りのぞくには、プロの業者に依頼して特殊清掃をしてもらう必要があります。

この過程には特殊清掃を行える業者探しから費用交渉まで含まれますが、時間的な制約がある中でこれらを行うのは非常に大変な作業です。さらに大変なのが、近隣住民への対応です。

集合住宅の場合、孤独死が発生することで下階や他の部屋に被害が及ぶことがあります。亡くなった後、発見されないまま日数が経った場合、体液が下の階に滲出して事態が発覚したというケースも少なくないのです。また、孤独死の現場を中心にハエやウジが大量に発生したり、臭いが広範囲に広がることもあります。大家さんはこれらの苦情対応をする必要があります。

親族と連絡が取れて原状回復を依頼できたとしても、近隣住民への対応は基本的に大家さんの仕事になります。これからの円滑な関係を維持するためにも、慎重かつ誠実な対応が求められる場面といえるでしょう。

③遺品の整理や損害賠償等の交渉


部屋の現状回復が完了したら、残った遺品(残置物)の処分を行います。遺族がいる場合は依頼することができますが、誰とも連絡がつかない場合は大家さんが対応する必要があります。必要に応じて供養なども行いますが、業者の中には遺品供養までワンストップで行えるところもあります。

当社でも特殊清掃から遺品供養、リフォームまですべてご相談を承っております。あちこちの業者に連絡しなくて済むとして、多くのお客様にお喜びいただいております。

孤独死した方が自殺だった場合、大家は生じた損害を相続人に請求することができます。しかしそれ以外の理由で亡くなられた場合については、請求することができません。孤独死に関して大家が負うリスクは、決して小さいとはいえません。これらのリスクに備えて損害をカバーする保険が登場し、最近話題を集めています。

孤独死のリスクに備えた保険も登場



「孤独死保険」や「エンディング費用保険」と呼ばれるこれらの保険は、孤独死や住人の死亡が発生した際に遺品整理費用や遺品整理業者の費用を補償してくれるものです。

家主が保険者となって居室ごとに保険を掛けるタイプのものと、入居時に契約する家財保険の特約として入居者が支払うタイプのものがあります。誰にとっても孤独死が他人事ではない現在、こういった保険の重要度は増していきそうですね。

クヨカサービスでは、さまざまなご事情に合わせて特殊清掃を承っております。脱臭や除菌からリフォームまで、お困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。業務経験豊富なスタッフが、お客様のご事情に合わせて最適なプランをご提案させていただきます。





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