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春先でも要注意!知っておきたいヒートショックの予防法

2024-03-06



生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理・特殊清掃のご依頼を承っております。

当社で取り扱っている特殊清掃案件には、家庭内の事故で亡くなられたあと発見が遅れてしまったという事例がいくつかあります。そのなかにはヒートショックによる発作が原因になっているものも少なくありません。


ヒートショックは、ちょっとした対策や工夫で発生リスクを大幅に減らせる健康被害です。この記事ではヒートショックを予防するために知っておきたいポイントを解説しています。

ヒートショックとはどのようなものか



ヒートショックとは、寒い場所から暖かい場所に移動するなどして、温度が急激に変化することで起こる健康被害です。
急な温度変化により、体温を調節しようと血管が収縮し、血圧が急激に上下することでさまざまな症状を引き起こします。


・めまいやたちくらみ、失神
・心筋梗塞
・不整脈
・脳梗塞、脳出血   


転倒や溺水などの二次被害を引き起こすなど、死亡事故に繋がりやすい健康被害のひとつです。

ヒートショックによる死者は交通事故の約2倍


ヒートショックは以下に挙げるような持病や、居住環境によって発症のリスクが高まります


・65歳以上の高齢者
・糖尿病や不整脈、高血圧の症状がある
・心筋梗塞や脳梗塞を経験したことがある
・湯温高めで長風呂を好む
・浴室とトイレ、居間の気温差が大きい


日常生活で起きる事故を調査したデータによると、浴槽内での事故で亡くなった高齢者は5,824人。これは同世代の交通事故死者数の2倍以上に相当します。高齢者や高リスク者にとって、命に直結する危険な健康被害だといえるでしょう。
 
参考: 厚生労働省人口動態統計
東京消防庁「救急搬送データから見る 日常生活事故の実態

ヒートショックが起きやすいのは12月~3月



ヒートショックによる事故が最も多いのは、12月~3月の気温が低くなる時期です。

東京都健康長寿医療センターの調査によると1月が特に多く、死亡者数が最も少ない8月と比べて約11倍もの人数になっています。
11月~2月は浴槽の事故で救急搬送される人数が増加するというデータもあることから、ヒートショックは冬場に発生しやすいといえるでしょう。


ただしここで気を付けなければならないのが、ヒートショックが多発する時期に3月も含まれているという点です。
3月といえば、地域によっては春らしい気候の日も少なくありません。しかし朝晩は真冬並みの冷え込みになる日も多いため、ヒートショックを起こす条件が揃ってしまうのです。

ヒートショックは温暖な地域でよく起きている


ヒートショックの起こりやすさは、地域によっても意外な違いがあります。入浴中に起きた心肺停止件数を調査したデータによると、心肺停止事故が最も多かったのが香川県、次点が兵庫県だったそうです。

逆に心肺停止事故が最も少なかったのは沖縄県、次点が北海道でした。


寒さが厳しいはずの北海道でヒートショックの発生件数が少なく、反対に比較的暖かい地域とされる香川県や兵庫県で多く発生するというのは意外に思われる方も少なくないでしょう。
こういった結果が出る背景には、住宅事情の違いが関係していると考えられます。


北海道などの寒い地域では高断熱住宅が一般的で、家屋内の温度差が少ない傾向にあります。逆に暖かい地域では断熱性が低いため浴室やトイレが低温になり、ヒートショックが起きやすくなるのです。
参考: 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所

ヒートショックを予防する5つのポイント



ヒートショックは死亡の危険もある健康被害ですが、いくつかのポイントに気を付けることで発症リスクを大きく減らすことができます。ここでは、気を付けたいポイントを5つにまとめて解説しています。

入浴のタイミングに注意する


飲酒後や食事の直後は、入浴を避けるようにしましょう。飲酒後や食後、服薬後すぐは、血圧が一時的に下がりやすくなっています。入浴で血圧が急に上がると、ヒートショックが起こる危険があります。


ご高齢の方や持病を抱えている方は、食後に血圧が急激に下がる「食後低血圧」になりやすい傾向があるため、より注意が必要です。

ひとりでの入浴は避ける


入浴する際は、他の人の見守りが可能なタイミングで入浴するようにしましょう。万が一ヒートショックが起こった際、すぐに発見できるので溺水や転倒を未然に防げます。


お風呂に入る前はひと声かける。ときどき様子を見に行くなどの習慣を家族で身につけるようにすることが大切です。

長湯は避け、湯温は低めにする


お風呂に入る時には以下の点に留意しましょう


・湯温は38℃から40℃
・湯船に浸かる時間は10分程度
・必ずかけ湯をして体を温める


42℃のお湯に10分入浴した場合、体温は一気に38℃近くまで上昇します。急激に体温が上がると心臓に負担がかかるだけでなく、意識障害などの危険が高まります。
浴槽から出るときは、ゆっくり立ち上がるのも大切です。急に立ち上がるとめまいや失神を引き起こす可能性があります。

部屋の温度差を小さくする


浴室やトイレ、脱衣所を温めて、室内の温度差を小さくしましょう。


浴室暖房やヒーターを設置するのが効果的ですが、そういった設備がない場合はお湯を使って浴室内を温めるのも効果的です。

入浴前後は水分を摂る


入浴で血管中の水分が減少すると血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなります。入浴前後はコップ一杯程度の水分をとるようにしましょう。


特に高齢者は、のどの渇きを感じにくい傾向にあります。入浴前後に声をかけるなど、こまめな水分摂取を心がけたいですね。

ヒートショックは厳冬期や寒冷地でだけ起きやすいものだと思われがちですが、決してそうではありません。予防と対策をしっかり講じて、万が一の事故を防ぎましょう。





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