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高齢者に多いセルフネグレクト、原因や対処方法について解説します

2024-05-08



生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や福祉整理のご依頼を承っております。


孤独死やゴミ屋敷の問題を考える時に切っても切り離せないのが、セルフネグレクトの問題です。
自分の健康や安全、衛生について自己管理できなくなるため、生活環境や健康状態が急激に悪化するリスクを抱えています。


この記事では高齢者に多いセルフネグレクトについて解説するとともに、身近な人がセルフネグレクトに陥らないためにできることを考えてみたいと思います。

セルフネグレクトとは



セルフネグレクトとは「自己放任」とも訳される通り、自身の生活を維持することができなくなり、それが原因で自分の健康や安全が脅かされている状態を指します。
ネグレクトという言葉は子どもや高齢者、病人への養育や介護を放棄している状態を意味しますが、それが自分へ向いていると考えることもできます。


2016年に行われたセルフネグレクト状態にある高齢者の追跡調査によると、5年間のうちに亡くなった方が41%にのぼるという結果が出たそうです。
これは訪問介護や施設入所など介護サービスを利用している例と比較すると、明確に高い数値です。


このことから、セルフネグレクトは対象となった方の生命に直結する問題だといえるでしょう。

参考:
セルフネグレクト状態にあった高齢者の健康等の中期的影響に関する研究
地域包括支援センター調査集計表

なぜセルフネグレクトに陥ってしまうのか



高齢者がセルフネグレクトに陥ってしまう背景には、どのような要因があるのでしょうか?ここでは、主な4つの要因について解説しています。

身体機能の低下


ひとは誰でも年齢を重ねるとともに、筋力や視力などの身体機能が衰えていきます。ゴミ捨て場まで重いゴミを運べなくなったり、汚れている部分が見えづらいせいで掃除が行き届かなくなるといった例が挙げられるでしょう。


病気や事故で身体の自由が利かなくなったことで、一気にセルフネグレクトが進行したというケースも少なくありません。


清潔に保ちたい、片づけたいという意思があるのに身体が動かないというのは、心身ともに大きなストレスがかかります。
そういった状態が長く続くことで何もかもがおっくうになってしまい、よりセルフネグレクトが進行してしまうのです。

判断力の低下


高齢者のセルフネグレクトと深い関係があると考えられているのが、認知症や精神的な疾患です。


認知症や老人性のうつ病によって、生活を維持する意欲が低下してしまったり、ゴミを家にため込むなどの行動がみられることがあります。
先に紹介した調査によると、セルフネグレクトになっている高齢者の多くが日常生活に支障が生じる認知症であると報告されていました。

社会的に孤立している


セルフネグレクトに陥る直接の原因とは多少異なりますが、社会的な孤立もセルフネグレクトを加速させる要素です。


子どもの独立、配偶者との死別、退職など人生において大きな出来事がきっかけで、社会との接点が途切れてしまうケースは少なくありません。

他人と接する機会が減ることで、セルフネグレクトに陥っていることが周囲に気づかれにくくなってしまうのが大きな問題といえるでしょう。

家族に問題を抱えている


セルフネグレクトは一人暮らしの人が陥りやすいものと思われがちですが、先にご紹介した調査によると、家族と同居している事例も2割ほど報告されています。


最も多かったのが息子との同居で全体の4割強、次いで多いのが配偶者との同居でした。
調査によると、同居している家族もセルフネグレクトに陥っていたり、認知症の症状が出ているなど、問題を抱えているケースが多いことが明らかになっています。


どちらも支援が必要な状態になっているにもかかわらず、なかなか外部から原状が把握しづらいという側面がうかがえます。

高齢者のセルフネグレクトには意外な原因も


高齢者がセルフネグレクトに陥る主な原因について解説しましたが、調査結果のなかにはセルフネグレクトになったきっかけが「わからない・覚えていない」と回答したケースも3割ほどみられました。


これは本人に自覚がないというだけでなく、複数の要因が重なって起きたため明確に回答しづらいという面も含まれていると考えられます。


心身の機能低下、社会から孤立するきっかけとなるショックな出来事、家族の問題という要素はいずれも連鎖的に起きやすいものです。
小さな出来事がきっかけで、本人も気づかないうちに問題が進行しているというケースが、意外と多いのではないでしょうか。

身近な人にセルフネグレクトの兆候がみられたら



身近な人がセルフネグレクトに陥らないために、どうすれば良いでしょうか。
ここでは、周りの人たちができるサポートについて解説しています。

本人の話をよく聞く


セルフネグレクトの根底には大きな悲しみや孤独感、不安といった感情が潜んでいるケースが多いです。
ゴミを溜めこんだり風呂に入らないのはだらしないからだと決めつけず、本人の話をじっくり聞き取ることが大切です。


家に入られたり病院に行くのを拒否する理由や、身体の不調など本人が話したいことをよく聞いたうえで整理しておくと、医療や介護サポートを受ける際の情報としても役立ちます。

医師に相談する


認知症や心身の疾患が原因でセルフネグレクトに陥っている場合、医師による診断や治療が必要になります。


入院やリハビリなど環境が変わることで、セルフネグレクトを脱出するきっかけになるので、まずは医師に相談してみることをおすすめします。

介護サービスの利用を検討する


自立した生活に支障をきたしている場合は、介護のプロに手を借りることを検討しましょう。介護サービスにはデイサービスや入浴介助、生活支援などさまざまな種類があります。


入浴や服薬を嫌がる方の場合、家族以外の言うことのほうが素直に聞き入れてくれることも少なくありません。
地域包括支援センターや自治体に現在の状態を相談すれば、どのような支援が受けられるかアドバイスを受けられます。

プロの手を借りて住環境を整備する


ゴミだらけになっている部屋をなんとかしたいという意思があるにもかかわらず、自分では手が付けられないほど汚れてしまっているお部屋は、プロの清掃業者に依頼するのもひとつの方法です。


部屋をきれいに整えることで安全や衛生を確保できるだけでなく、介護サービスや医療へスムーズに移行できるというメリットも挙げられます。


クヨカサービスでは、ご高齢の方がより安全に暮らすための福祉整理や生前整理も行っております。
業務経験豊富なスタッフがお客様の立場に寄り添い、きめ細かなサービスを提供します。お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。





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