遺品の中から美術品や骨董品が出てきたらどうする?
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
遺品整理を行っていると、故人のさまざまな遺品を仕分けする現場に立ち会います。遺品は、家族で分ける・リサイクル業者に買い取ってもらう・廃棄するなどの選択肢から選んで整理していくことになります。
その中で、注意したいのが美術品や骨董品。高価なものは、家族が相続する場合に多額の相続税が発生する場合があるのです。
今回は、美術品・骨董品の遺品整理について知っておきたい知識についてお話します。
美術品や骨董品を譲り受けると、相続税が発生する?
遺品の中に、絵画や骨董品が含まれているケースは少なくありません。自分の実家にも絵が飾ってあるので、そういうご家庭は多いのではないでしょうか(ウチのは、有名な芸術家のものではありませんが…^^;)。骨董品を集めるのが趣味な故人の場合、コレクションにどう手を付けていいか分からない…というご相談も寄せられます。
普通であれば、ご家族がそのまま譲り受けても問題はないのですが、価値のある芸術品の場合は注意が必要です!相続税が高すぎて、支払えなくなってしまうケースもあり得るからです。
といっても、すべての芸術品に高価な相続税が発生するわけではありません。相続税は、「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で計算される基礎控除額を引いた財産にかけられます。つまり、3,600万円以上の相続財産がなければ、相続税の心配はないことになります。相続や税金の手続きについては、弁護士や税理士に相談されてくださいね。
数万円程度のものであれば、ご遺族で相談して分配しても問題ないケースがほとんどです。
鑑定の結果、本物だったらどうすればいい?
遺品を鑑定した結果、効果なもので、遺族に相続税を支払う余裕が無い場合は、どうすればよいのでしょうか。
この場合に取られる方法の1つが、美術品を買い取ってもらうこと。相続税の支払いのために、遺品を手放すというのは何だか本末転倒な気がします。
また、美術品の価値が判明しているのであれば、公営の美術館(国や自治体などが運営している美術館)に寄付するという方法があります。この場合、寄付する美術品や骨董品は相続財産に含まれないという特例があるので、相続税の支払いを避けることができます。故人が趣味でコレクションしていたものでも、ご遺族には価値がわからないものなどは、寄付をして多くの人に楽しんでもらうほうが、故人も喜ばれるかもしれませんね。
遺品をスムーズに仕分けするために、専門家の手を借りよう
一口に「遺品整理」といっても、仕分けする遺品は身の回りの品、衣服、写真、貴金属、アルバム、書籍、美術品、家具家電などさまざまです。「どれを残して、どれを処分するか」という判断も大変ですが、「処分すると決めたものを、どう手放すか」という作業の部分も大きな負担となります。
特に、故人と離れて暮らしていた場合には、遺品整理に割ける時間も限られていますよね。スムーズに遺品整理を進めるためには、遺品整理のプロの手を活用するのが一番だと思います。
手放すもの・残すものの仕分けはもちろん、不要な遺品の処分までまとめて依頼できます。処分する遺品についても、しっかり供養をしてくれる業者を選べば、「故人の遺品を捨てるのが心苦しい」という気持ちも和らぐのではないでしょうか。
また、骨董品や貴金属、ブランド品、家具家電などは、買い取りを行っているケースもありますから、一気に買い取り査定の依頼もでき、その分遺品整理費用がおさえられます。
自分では判断の付かない遺品がたくさんあって、手が進まないという場合は、ぜひ遺品整理業者を探して依頼してみてください(^^)
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