今年の夏は「自宅熱中症」が危ない…孤独死につながる恐れも
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃のお手伝いをしています。
夏場は、特殊清掃のご依頼が増える時期でもあります。孤独死がおきた場合のご遺体の腐敗速度が早く、比較的早期に発見された場合でも丁寧な清掃と原状回復が求められるからです。
今回は、熱中症と孤立死についてお話します。
目次
災害級の暑さ!熱中症のリスク
今年の夏は、「災害級の暑さ」と言われるように熱中症のリスクがかなり高いです。8/20のニュースによると、東京都内だけでも、12~19日の8日間に28人の人が熱中症で亡くなっています。8月に入って亡くなった人は、東京都だけで131人!年齢別に見ると70代以上が全体のおよそ8割を占めています。
コロナ禍ということもあり、大規模なイベントが開催されず、これまでより”自粛”気味のこの夏でもこの状況。高温×マスク着用という組み合わせが熱中症につながっている可能性もあります。
連日35度を超える猛暑が続くと、室内でも簡単に熱中症を引き起こします。28人のうち27人は屋内で亡くなりました。エアコンを使っていなかった人は25人いたのだそうです。
東京都内 熱中症で28人が死亡 今月で計131人に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200820/k10012575261000.html
これは東京都内のデータですが、全国各地で同様のケースが相次いでいると想定されます。
毎年夏は熱中症についての注意喚起が続きますが、「室内での熱中症」「寝ている間の発症」などが大きく取り上げられるのは、今年の傾向だと思います。
孤独死しないために、熱中症を防ぐヒント
特に一人暮らしの高齢者は熱中症リスクが非常に高いです。そもそも体力が低下しているというのもありますが、「エアコン嫌い」の方も多く、エアコン未設置の場合もあるからです。
例年なら外の「暑さ避難スペース」などを使うこともできますが、今年はコロナの影響で利用を自粛する人も相次いでいるよう。そうなると、自宅でどこまで対策できるかが孤独死を防ぐ大きなポイントとなります。
エアコンの適切な利用
大前提が、エアコンを適切に利用することです。エアコン無しでは乗り切れない…それがこの夏の現状です。しかし、高齢者の中には「エアコンが嫌い」「リモコン操作ができない」人も少なくありません。
高齢になると暑さの感じ方も鈍くなるので、たとえ室内の温度が高くても「暑くない」と言い張ることもあります。温度計などを設置して、室内の危険度が目でわかるように工夫するといいかもしれません。
私の祖母もエアコン嫌いで、説得してようやく”29度”で付けてくれるようになりました。日中はこの温度でも心配ですが、付けてくれるのでまだ安心しているところです。
ちなみに、熱帯夜は寝苦しく、寝不足により体力も低下します。暑い季節だけでも、夜の間も27度程度の冷房をかけっぱなしのほうが良いです。(我が家も、8月に入ってからエアコンはほぼフル稼働状態です^^;)
適切な水分摂取
こまめな水分補給も忘れずに。のどが渇いていなくても、定期的に時間を決めて飲むようにしましょう。寝ている間も脱水になるので、寝る直前にもしっかりお水を取りたいですね。
屋外で活動したり、汗をたくさんかいたときは、電解質の含まれたスポーツ飲料を取りましょう。
気をつけたいのは、お茶やアルコール、コーヒーは水分補給に含まれないということ!これらは利尿作用があり、体の水分を排出してしまいます。緑茶をたくさん飲めば大丈夫、というわけではないので、注意しましょう。
タンパク質豊富な食事
暑くて食欲がない状態は、低栄養につながり、熱中症のリスクを高めてしまいます。こうも暑いと食べる気もなくなってしまいますが、「タンパク質」を取るように意識すると少ない量の食事でも栄養を取れます。
ただの冷やしうどんではなく、それに卵をプラスするなど、できる範囲で栄養バランスを意識しましょう。
一人暮らしの家族には、積極的に声をかけて
暑さの峠は過ぎそうですが、まだまだ残暑が厳しくなりそう。熱中症のリスクが高い状態はまだまだ続きます。
コロナ禍で帰省ができなかった方も多いと思います。離れて暮らす一人暮らしのご家族をお持ちの方は、積極的に連絡を取り、健康状態をお互いに確かめましょう。
私たちも、熱中症に気をつけながら、日々の業務に邁進します。
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