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「同居孤独死」の増加。高齢化社会の新たな課題

2020-11-30


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃を承っています。孤独死=高齢者の単身世帯増加に伴う問題と思われがちですが(もちろん、これも大きな要因ですが)、最近新たに問題視されているのが「同居孤独死」です。


これは単身世帯でなく、夫婦や親子世帯で暮らしていたにもかかわらず、孤独死が起きてしまう事例です。在宅介護のご家庭で、介護する側が倒れてしまうと、通報もできずそのまま亡くなってしまう・・・という状況があるようです。


今後、「夫婦で暮らしているから大丈夫」という思い込みを捨て、広い視点で対策を考えていく必要があります。

年200件起きている「同居孤独死」

「同居孤独死」についての明確な定義はありませんが、「同居の家族らがいるにも関わらず4日以上発見されなかった」と定義すると、2018年の1年間で204人いたことが分かりました。これは東京23区・大阪市・神戸市の監察医事務所に取材した結果なので、全国に広げて考えるとさらに多くの同居孤独死が発生している可能性があります。


同居孤独死の背景(孤独死が発見されなかった理由)を掘り下げると、
・残された家族が認知症だった
・寝たきりだった
・入院していて気づかなかった
・家庭内別居をしていた
などが理由として挙げられます。中には、夫婦2人暮らしでふたりとも亡くなっていたケースもあるそうです。2人暮らしをいているから大丈夫だろうということで周囲からの発見も遅くなるのか、発見までに1ヶ月以上かかった事例もあります。


単身世帯だけでなく、同居世代にも「地域からの孤立」が大きな課題となりそうです。


参考:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20201122-OYTEW651572/

同居孤独死の悲劇を防ぐために


家族と一緒に暮らしているのに、孤独死してしまう・・・。対策がしっかり取られていれば、多くの命が救えたはずです。今回原因としてあげられたように、認知症や寝たきりの家族との同居は、介護する家族の負担が大きく、家にこもりがちになります。介護サービスや福祉の手があれば外とのつながりが生まれ、体調の異変等にもすぐに気づかれるかもしれませんが、そうでなければ「家族まるごと」地域から孤立しやすい状況です。


国や自治体がしっかりと全国調査をして、地域住民の協力も得ながら見守り、サポートしていく仕組みが必要です。

孤独死が起きると、原状回復の負担も

孤独死、同居孤独死が起きると、亡くなったご本人たちの無念ももちろんありますが、その後を片付けるご遺族の負担も大きいものになります。発見までの時間が長くなるほど、特殊清掃の高度な技術が必要になります。場合によっては床板や壁のリフォームが求められ、費用負担も大きくなっていきます。賃貸物件であれば、その期間の家賃の損失もあります。もし、複数人の孤独死が発生する状況になれば、さらに大規模な清掃が必要となってしまいます。


孤独死が発生し、発見が遅くなった場合のリスクやトラブルを考えると、万一体調が悪くなった場合にもすぐに気づいてもらえる環境を作っておくことがいかに大切かが分かります。コロナ禍で孤独死の状況が悪化することは容易に想像でき、国にはしっかりと対策を考えてほしいですね。


私たちも、近所の方と会話をしたり目を配るようにしたりして、助け合えるようにする必要性を強く感じました。


今後も、特殊清掃業者の立場から、孤独死の問題を解決できるように考え、発信していきたいと思います。特殊清掃や遺品整理についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。





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