エンディングノートとは?知っておきたい書き方8項目
遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。
「エンディングノート」という言葉が一般的になって長く経ちます。別名「終活ノート」とも呼ばれていることから、死後の備えというイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかしエンディングノートの役割はそれだけでなく、これまでの自分の生き方を見つめ直しこれからに活かすという役割もあるのです。この記事では、エンディングノートの書き方や知っておきたいポイントについて解説しています。
目次
エンディングノートとは
エンディングノートとは自分が世を去った時に必要になる情報や葬儀に関する希望、家族や親しい人に伝えたいことを記したノートです。平成24年に経済産業省によって行われた調査では対象となった30代以上の63.5%がその存在を知っていると回答するなど、一般的に広く知られるようになりました。
一方、実際に作ったことがあると回答したのは最も多い70歳代以上でも5%にとどまっており、興味はあるが実行に移すには至らないという背景がうかがえます。
亡くなった後に備えるイメージの強いエンディングノートですが、記載内容には介護や看取りについての希望も含まれています。自分の意思を示せなくなった時に備えるという面もあるといえるでしょう。
参考:経済産業省「安心と信頼のある「ライフエンディング・ステージ」の創出に向けた普及啓発に関する研究会報告書」
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書の大きな違いは、法的な拘束力の有無です。遺言書には遺産配分や養子縁組などを記載しますが、その内容には法的効力が伴います。そのため、葬儀の希望など関係ない事柄を記載することはできません。
エンディングノートには法的効力がない代わり、記載する内容は自由です。葬儀の希望や家族へのメッセージなど、細かい事柄まで書けるのもエンディングノートの特徴です。
どちらか一方に絞るのではなく、必要な用途に合わせて適切な方を選択すると良いでしょう。ただし、遺言書は要件を満たしていないと無効になってしまうこともあります。作成の際は専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
エンディングノートに記載しておく8項目
エンディングノートは決まった様式がないので、自分が必要だと思うことを自由に記載することができます。市販のエンディングノートを使用する方法もありますし、自分の好きなノートに記載する方法もあります。ここではエンディングノートに記載する一般的な項目をご紹介しています。ここから自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズしていくと良いですね。
自分自身のこと
一緒に住んでいる家族でも、本籍地となると意外と知らないものです。
また、気が動転していると生年月日や血液型などの基本情報を度忘れしてしまうこともあります。最初に正確な情報を記載しておくことをおすすめします。
遺言について
遺言書にまつわるトラブルとしてよく聞かれるのが、相続手続きの途中で遺言書が発見されてトラブルになるというものです。
遺言書を作成している場合は保管場所や預け先などを明記して、エンディングノートの最初のほうに書いておきましょう。
訃報を知らせる範囲
自分が亡くなったことを「誰に」「どのように」知らせるかを記載しておきましょう。
家族と離れて暮らしている場合、交友関係が把握できないことも珍しくありません。知らせてほしい人の氏名や関係性、SNSのアカウントなどを分かりやすくリストにしておきます。
飼育中のペットについて
ペットを飼っている場合は、自分が亡くなった後の世話を誰に託すか事前に相談しておくとともに、そのことをノートに書いておきます。
日頃よく食べているフードや飲んでいる薬、かかりつけの動物病院などもまとめておきましょう。
医療について
自分の意識が保てなくなった時、どこまでの医療行為を望むか明記しておきます。
特に延命治療の要否は、家族の心の負担を軽くするためにも大切なことです。日頃から話し合っておくことをおすすめします。また、ドナーカードを所持している場合はここに書いておきましょう。
葬儀・納骨の希望
自分が亡くなった後どのような葬儀を行ってほしいか、喪主は誰に任せたいか、納骨先の希望等があればまとめておきます。
生前に購入した墓地や納骨堂がある場合は、それらの契約情報や書類の保管場所も記載しておくと良いでしょう。
財産について
自分の所有している預金・有価証券・不動産・貴金属などを整理して、すべてリストにしましょう。
コレクションや蔵書のような価値が分かりにくいものは、だいたいの資産価値や換金する方法も書いておくと家族の手間が大幅に省けます。形見分けの希望もまとめておくと良いですね。
家族へのメッセージ
家族や親しい人に改めて感謝の気持ちをあらわすのは恥ずかしいと感じる方でも、エンディングノートになら素直な気持ちを綴れるのではないでしょうか。
日頃は素直な気持ちを伝えられないという方にこそ、おすすめの方法です。
エンディングノートを新たな人生の第一歩に
エンディングノートの作成はこれまでの人生を振り返り、整理して、書き綴っていく作業です。大切にしているものや引き継いでほしいものなど、さまざまな想いが湧いてくるのではないでしょうか。
エンディングノートを「亡くなった後の備え」としてだけでなく「残された人生をより自分らしく生きるための第一歩」ととらえて取り組んでみませんか?
クヨカサービスでは終活や生前整理に関する、さまざまなご相談を承っております。
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