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意識の違いが浮き彫りになった「親の終活・子の終活」 アンケート結果から解説

2023-08-09



生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて生前整理などのご依頼を承っております。

「終活」という言葉が一般的になり、自分の人生の幕引きについてさまざまな準備をすることも珍しくなくなりました。しかし自分のことならともかく、親世代の終活となると口に出しづらいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では終活に関するアンケート結果をもとに、親世代と子世代の終活に関する意識の違いについて考えてみたいと思います。

参考:株式会社ルリアン「親の終活・子の終活

終活をしている人は全体の2割以下



「終活」という言葉が初めて登場したのは、2010年ごろだといわれています。雑誌の記事をきっかけに広まった「終活」という考え方は、急速な高齢化が進む日本において多くの方に受け入れられました。

そういう意味では、高齢者とされる60歳以上の方は「終活」という言葉自体に馴染みがある世代だともいえます。しかし、アンケートの結果では、実際に終活をしている人は全体の2割以下という低い水準にとどまりました。

ただし、このアンケートは子世代も対象にしているため、平均的な数値は下がる傾向にあります。35~64歳までで終活を行っていると回答したのが15%前後だったのに対し、65歳を超えると20%を超えていました。

全体としては終活に取り組んでいる方は少ないという結果にはなりましたが、65歳以上からは増加傾向にあるといえそうです。

親子間でギャップがある終活への意識



終活に対する考え方やイメージは、世代によって大きなギャップがあります。

ここでは、相続や終活の内容について尋ねた設問について解説していきたいと思います。

相続で引き継ぐ財産は低く見積もられる傾向


「自分が相続するとき、どのくらいの遺産を相続すると想定しているか」という子世代への設問に対して、最も多かったのが100万円未満という結果でした。相続放棄をするつもりの方も含めると、5割強の方が親から財産を引き継ぐ想定はしていないということが分かりますね。

高齢者の多くは、年金と現役時代に築いた貯蓄を切り崩して生活しています。子世代としては切りつめて財産を残すより、貯蓄を使い切ってでも無理のない生活を送ってほしいと考える方が多いという現れにも思えました。

それでは、実際に引き継いだ財産はどのくらいだったのでしょうか。アンケートによると、実際に相続した財産の中央値は「400万円~500万円」となっています。子世代が考える遺産の予想額は、実際に相続で引き継ぐ金額と比べて低く見積もられる傾向にあります。

とはいえ、このアンケートで最も多かった回答の財産額は100万円未満でした。多くの方の想定していた財産額と大幅に乖離していないという考え方もできるのはないでしょうか。

このアンケートから見えてくるのは、親子間であってもお金に関する話はあまり具体的にしていないということです。具体的に財産のことを話すのは気が引けるという配慮が、こういった結果にも表れているといえるでしょう。

子世代が最もしておいてほしかった終活は「モノの整理・不用品処分」


次の設問は親が行っていた終活と、子が親にしておいてほしかった終活のギャップについてです。

親が行っていた終活で最も多かったのは、遺言書の作成です。遺された子世代が困らないように相続について明記した遺言書を作成したり、より具体的な情報を記載したエンディングノートを作成する方も少なくありません。

しかし子世代から見た時に、最もしておいてほしかった終活は「物の整理や不用品処分」であるという結果が出ました。

確かに相続やさまざまな契約情報について書き遺すことも大切ですが、故人の遺した遺品を整理するというのは大変な重労働です。実際に苦労した経験を持つ方から、こういった意見が出るのも頷けますね。

親子間で意識の違いはあるものの、親世代がした終活の2位に不用品処分が挙げられています。親子共通の課題として、不要なものを片付けておきたいという考えがあることが伺えます。

親世代に終活を切り出すにはどうすれば良い?



当社に寄せられるご相談の中でしばしば耳にするのが、少しずつ終活に取り組んでほしいと思っていても、なかなか切り出しづらいというものです。

ここでは、親世代に終活を切り出す際に気を付けたいポイントについて解説しています。

他人の話題から切り出してみる


テレビやネット、共通の知り合いなど他人の話題をきっかけに切り出してみるという方法があります。「同僚の親が亡くなったけど、遺品整理が大変だったらしいよ」など、世間話をきっかけにすることで、自然と話を繋げていけることも。

あえて終活という言葉は使わず「うちも荷物が多いし、整理したほうがいいね」「使ってない口座を整理していこうか」などカジュアルな雰囲気で話を進めていくのがポイントです。

家の中の安全性について心配していると伝えてみる


高齢者の事故で最も多いのが、家庭内での転倒や落下による怪我です。

廊下に積んである荷物や部屋を横切っているコードなど、暮らしに潜んでいる危険を取りのぞくことをきっかけにして、片付けを切り出してみるのはいかがでしょうか。

家庭内の事故という目に見えるリスクを提示することで、片付けの具体的なイメージを持つことができますし、安全に暮らしてほしいという子世代の思いを伝えることもできます。

食品の整理から勧めてみる


終活といっても具体的にイメージが湧かないという親世代には、手始めにキッチン周りの整理から勧めてみるのがおすすめです。

キッチンは片付けの成果がはっきりと見えやすい場所のひとつです。スッキリ使いやすくなったキッチンを目の当たりにすると、片付けのモチベーションも上がるでしょう。

急かすような言い方はしない


終活について切り出すときは、あくまで終活は親世代が主体になって行うということを忘れないようにしましょう。終活は人生の幕引きに向けての準備であると同時に、これからの生活をより豊かにするためのものでもあります。

整理しておきたいことや片付けはたくさんありますが、子世代が手を出し過ぎるのは禁物です。あくまで親の手助けをするというスタンスで、作業を進めていくことが大切です。

この記事では、アンケート結果をもとに親世代と子世代の終活に対する考え方の違いについて解説してきました。

クヨカサービスでは、生前整理に関するご相談も受け付けております。業務経験豊富なスタッフがお客様のご事情に応じて、詳細な見積もりを作成いたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。





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