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特殊清掃で発生する害虫5種。プロの駆除方法を解説

2023-09-27



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理のご依頼を承っております。

特殊清掃で起きる大きな問題のひとつが、現場に発生する害虫です。特殊清掃を行う業者には大量に発生した害虫による被害が他の住戸や近隣まで及ぶことがないよう、スピーディかつ的確な駆除作業が求められます。

この記事では特殊清掃で発生する害虫をご紹介するとともに、プロの行う駆除方法について解説しています。

特殊清掃は害虫との戦い



特殊清掃とは孤独死や自殺、他殺などの事故死が発生した現場を元の状態に戻して、再び人が立ち入れるようにする作業です。その特殊清掃の難易度に大きく関わってくるのが、害虫による被害です。

遺体が発見されるまで時間が経過する孤独死の現場では、ウジ虫やハエが大量発生をするケースが多くみられます。特に発見まで時間が経過した孤独死の現場において、害虫駆除のプロセスは非常に重要な位置を占めています。

ご遺体が発見された時には部屋中に害虫の被害が広がっており、しっかりと駆除をしなければ再発生を招いてしまいます。

集合住宅のように各戸が密集している環境の場合、時間が経ってから思わぬ場所から害虫が再発生することもあるのです。

特殊清掃現場で発生する害虫5種



特殊清掃で発生する害虫は、現場の状況や周囲の環境によって大きく変わります。ここでは、よく見られる害虫の特徴を解説しています。

①ウジ虫・ハエ


ウジ虫は、体長10mm程度で乳白色をしたハエの幼虫です。排泄物や動物の死体、腐敗した食品に集まります。

トイレにたまった排泄物に、大量のウジ虫が発生した現場もありました。成虫になると、飛び回るハエになり被害をさらに広げます。

食物や腐肉にたかるハエは、日本だけでも3,000種類が生息しています。一般的な特殊清掃現場では6〜8mmのイエバエ、9〜11mmのニクバエ、7〜11mmのオオクロバエをよく見かけます。

一度の産卵で50〜100個の卵を産み、産卵から半日で孵化、わずか2週間で成虫まで急成長します。

孤独死が発見されるまでの期間は、平均17日間といわれています。そのため特殊清掃現場では、大量のウジ虫とハエが発生しているケースがほとんどです。

②ゴキブリ


ジメジメした通気性の悪い場所を好むゴキブリは、家屋や商業施設などに広く生息している代表的な害虫です。

体長30〜40mmで黒い体色のクロゴキブリや、体長11〜15mmで黄褐色をしたチャバネゴキブリなどは、日常生活でも見かける機会が多いのではないでしょうか。

ダンボールも食べてしまう強雑食で、どこでも繁殖できる強い生命力を持っています。わずかな隙間からも家の中に侵入するため、特殊清掃現場だけでなく、ゴミ屋敷清掃でもよく見かける害虫のひとつです。

③チャタテムシ


体長1〜2mmのチャタテムシは、カビを食べて繁殖する小型の害虫です。畳や障子、ふすまや押し入れなど、カビが発生しやすいジメジメとした場所を好みます。

特殊清掃現場でも見かけますが、古民家や本の多い古い家などでも多く発生する害虫です。

④シデムシ


「死出虫(シデムシ)」はその名の通り、死体があるところに出現するといわれている特殊清掃現場特有の害虫です。

死肉を好むため、このような名前が付けられました。動物の死体を食べてフンを出し、そのフンを微生物が土へと分解する、自然界の分解者ともいわれています。

⑤ヒメマルカツオブシムシ


かつお節を好んで食べることから、この名がつけられました。羊毛やシルク素材の衣類、絨毯を好むので、特殊清掃の現場ではたんすやクローゼットの中の衣類によく出没します。

幼虫は4〜5mmの大きさをしており、短い毛で覆われています。槍状毛と呼ばれる鋭い毛を広げて威嚇するため、素手では触らないように注意が必要です。

特殊清掃現場における害虫駆除の方法



特殊清掃の現場における害虫駆除では、一般的な駆除方法とは異なるノウハウが求められます。

ここでは、プロの行う害虫駆除方法について解説しています。

殺虫スプレーで害虫を駆除


特殊清掃の現場では飛び回る害虫のため、視界が塞がれてしまうという状況も少なくありません。そのためまずは殺虫スプレーを散布して、害虫を駆除します。

ウジ虫やハエは、身体にご遺体の体液をつけた状態で動き回っています。特殊清掃に入るのはご遺体が搬出されたあとですが、作業の安全性を確保するために殺虫スプレーを使用します。

また、近隣に害虫被害や悪臭被害を広げないため、すべての作業は窓やドアをぴったりと閉じた状態で行うのが基本です。

薬品を散布して殺菌・除菌を行う


特殊な薬品を散布した殺菌と除菌は、特殊清掃の一番大切な作業です。

害虫が動きまわった室内では、眼に見えないウイルスや病原菌が空気中に浮遊しています。薬品を散布してお部屋全体の殺菌と除菌を行い、害虫の再発生を防ぎます。場合によっては、建物全体の消臭や除菌をご提案することも。

殺菌と除菌を行うことで、現場の悪臭も一定基準まで抑える効果が期待できます。

汚染部分の清掃と解体


臭いを完全に無くすためには、体液や害虫の死骸によって汚染された部分を完全に取り除かなければいけません。

表面上はきれいになったように見えても、構造部分まで体液や血液が浸透していることがあります。

どの部分を解体するかは、長年にわたって特殊清掃に関わってきた経験が生かされる場面です。汚染された部分を完全に解体をし掃除をすることで、害虫を呼び込む悪臭の完全除去を目指します。

消臭作業


汚染された部分をすべて取り除いたあとは、脱臭機を使ってニオイ成分を分解していきます。当社ではプロ仕様の強力なイオン脱臭機を使用しており、数時間で大幅な脱臭効果が期待できます。

場合によっては複数回の消臭作業を行い、臭い戻りを防止します。

原状回復リフォーム


孤独死があった現場を再び人が住める状態にするためには、床や壁のクロスを張り替えるなどの原状回復リフォームが必要です。

クヨカサービスでは特殊清掃から原状回復リフォームまで、ワンストップで承っております。


特殊清掃現場の害虫駆除は、プロ仕様の技術と機材が必要です。

害虫専門の駆除業者もいますが、遺品整理と並行するのであればまずは当社にご相談ください。

複数業者に依頼する時間を節約して、早急な問題解決をお手伝いします。





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