ゴミ屋敷の遺品整理、どこから取りかかれば良い？

2023-10-04

生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて生前整理などのご依頼を承っております。

当社へ寄せられるご相談のなかでも特に多いのが「亡くなった家族が住んでいた家を整理したい」というお悩みです。

高齢者の一人暮らしの場合、別居していた家族が気付かない間に部屋がゴミだらけになっており、ご本人が亡くなられてから事態に気づくということもあるのです。

この記事では故人の家がゴミ屋敷になっていた場合の対処法を、プロの目線から解説しています。

高齢単身世帯がゴミ屋敷に陥りやすい理由

ひとり暮らしをしていた親族が亡くなり、葬儀などに必要な貴重品を探すため部屋に入ろうとしたところ、足の踏み場もないくらいゴミが堆積していて驚いたというお声をよく耳にします。

このままでは遺品整理どころか、貴重品の捜索もままならないので何とかしてほしいという急ぎのご依頼をお受けすることもありました。

故人はもともときれい好きな方で、何年か前までは整った部屋で生活されていたのにとショックを受けるケースも少なくありません。

ゴミ屋敷に陥ってしまうのは、その方の性格や生活スタイルによるものだけではありません。

長年住んでいる家には、手入れされずに保管された家財道具があちこちに詰め込まれていることがあります。モノがぎっしり詰め込まれた押し入れ、中身不明の納戸、何年も開けていない倉庫などがこれにあたります。

これらを手入れして維持するのは、体力がある方でも非常に困難です。当社が作業したケースでも、大家族で暮らしていた時の家財がそのまま残されていたお家が多数見受けられました。

もとよりモノが多いところに、年齢を重ねることで認知機能や身体能力が低下し、部屋を清潔に保つことが難しくなるのです。

・高い場所に収納していたものが元に戻せなくなり、出したものがそのまま床に置かれてしまう。
・視力の低下により、汚れている部分に気づきにくくなる。
・決まったゴミ捨て場まで持っていくのが体力的に難しくなる。

これらの問題は身体の自由が利かなくなってくると、誰にでも起こり得る可能性があります。そして一度ゴミ屋敷化が始まってしまうと、自分の力だけで事態を収拾するのはほぼ不可能です。

ゴミ屋敷の清掃にはスピード感が求められます。葬儀や相続に必要な貴重品を早急に捜索しなければならないことにくわえ、賃貸住宅の場合は退去期限があります。

そうでなくても有機ゴミが堆積した部屋は衛生状態も悪化しているため、早急に片付けなければなりません。では、片付けにはどのような方法があるでしょうか？

家族や親族で片付ける場合

まず考えつくのが、家族や親族総出で片付けるという方法だと思います。体力と時間はかかりますが、お金をかけずに今すぐに始められる方法です。

手伝ってくれる人手やトラックなどを確保できるのであれば、良い方法だといえるでしょう。

効率的に片付けを進めるためには、段取りが大切です。ゴミ屋敷化しているお家は、必要なものを仕分けして整理するためのスペースすらないくらい、散らかっているケースがほとんどです。

まずはどんどんゴミを部屋の外に出し、作業スペースを確保することから始めましょう。

ただし自治体によっては、一度に出せるゴミの量を制限しているところもあります。近隣やゴミ収集業者に迷惑が掛からないよう小分けにして出すか、ゴミ収集施設に直接持ち込むなどの配慮も必要です。

ゴミが堆積していた部屋には目に見えないノミやダニ、害虫が繁殖していることも多いです。遺品整理に入る前に害虫駆除を行うことをおすすめします。

ゴミ屋敷に強い遺品整理業者を活用

ゴミ屋敷対応を得意としている遺品整理業者に依頼するという選択肢もあります。ゴミ屋敷の清掃+遺品整理ということで費用がかかってしまうというのはデメリットですが、時間や手間を大幅に節約できるというのは大きな利点といえるでしょう。

作業を進めてもらっている間に自分たちは別の作業に集中できますし、なにより短期間ですべての作業を完了させることが可能です。

「葬儀や相続に必要な貴重品を早く探したい」「退去期日が迫っているのに片付けが間に合いそうにない」など時間に制限がある場合は、無理に自分たちで作業を進めるよりもプロの遺品整理業者に相談するほうが結果的にお得な場合も。