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相続放棄をする際の遺品整理、どうしたらいい?

2022-11-07



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。

当社に寄せられるご相談の中で近年増えているのが「負債がある親が亡くなったが、遺品整理をしても大丈夫なのか」「所有しているアパートで孤独死が発生したが、遺族が相続放棄するとのことで整理に手を付けられなくて困っている」というものです。

相続放棄を考えている場合、やみくもに遺品整理を行うことで相続放棄に支障をきたす可能性があります。この記事では遺品整理と相続放棄の関係について考えてみたいと思います。

相続放棄とは



ひとが亡くなった場合、遺された親族には相続権が発生します。亡くなった人(被相続人)との続柄や遺言書の内容によって、相続権が発生した人(相続人)は故人の遺したものを受け継ぐことになりますが、この場合に相続対象となるのは現金や土地、建物などのプラスとなるものだけではありません。借金などマイナスの財産も相続対象となるのです。

相続放棄とは、相続に際して生じる被相続人の権利や義務をすべて放棄することを指します。マイナスの財産しか残っていない際によく選択される方法で、相続の開始を知ったときから3カ月以内に手続きすることが必要です。

相続放棄するメリットには、以下のようなものが考えられます。


・借金や負債を背負わずに済む
・相続争いやトラブルにかかわらなくて済む


一方、相続放棄をすることで以下のようなデメリットが生じる可能性もあります。


・すべての財産を引き継げなくなる
・一度放棄すると、撤回できない
・遺品整理に手を付けにくくなる


いちど相続放棄をしてしまうと、あとから財産が出てきて遺産がプラスに転じたとしても撤回することはできないということですね。

また、気になるのが遺品整理に手を付けにくくなるという点です。これはどういうことなのでしょうか?

相続放棄する際に、遺品整理をしても良いか?



相続放棄をすると、相続対象となる遺品に対しても権利や義務を失います。そのため、勝手に遺品整理をすると被相続人の財産を処分したとみなされることもあるのです。これは民法の以下のような条文にも記されています。

第921条(法定単純承認)
次に掲げる場合には、相続人は、単純承認をしたものとみなす。

1.相続人が相続財産の全部又は一部を処分したとき。ただし、保存行為及び第602条に定める期間を超えない賃貸をすることは、この限りでない。


遺品整理は「相続財産の全部又は一部を処分したとき」に該当すると考えられており、単純承認をした=相続の意思があると判断されてしまうこともあるのです。他にも家屋の解体や遺品の売却なども同じように判断されることがあります。相続放棄を考えている場合は、遺品には手を付けないのが基本だと考えて良いでしょう。

ただし、孤独死があった部屋やゴミ屋敷と化している場合には、相続放棄をしていても遺品整理が必要になることもあります。特に孤独死があった部屋は血液や体液で汚染が進み、悪臭や害虫の発生など周辺環境へ与える悪影響ははかりしれません。

対応が遅れることで周囲への被害も広がっていくため、迅速に対処する必要があります。そういった場合も、まずは相続問題に詳しい弁護士などの専門家のアドバイスを受けてから行動することをおすすめします。

それでは、相続放棄する際の遺品整理にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

相続放棄する際の遺品整理で気を付けたいポイント



相続放棄する際に行う遺品整理は、通常の遺品整理にくわえて気を付けたいポイントがいくつかあります。

換金価値のある遺品には手を付けない


相続放棄をする際の遺品整理は、財産の処分とみなされないよう細心の注意を払う必要があります。

例えば貴金属や車、家電など換金価値のある品物を売却したり、形見分けで分配するのは控えるほうが良いでしょう。どうしても形見分けをしたい場合は、写真や手紙など明らかに換金価値がないとみなされるものにとどめたほうが無難です。

債務を支払わないこと


遺品整理をしているときに未払いの請求書や督促状を見つけても、故人の通帳や現預金から支払うのはNGです。一度でも支払うと相続財産の「処分」に当たると判断されてしまいます。

葬儀費用や入院費を故人の財産から支払うのは認められていますが、自己判断で預貯金を動かすのは避けましょう。お金にかかわることは、すべて弁護士など専門家の判断を仰いでからにすることをおすすめします。

困ったときは遺品整理のプロに任せる方法も



クヨカサービスは仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のご依頼を承っております。

多くの遺品整理の現場を経験しているだけでなく、遺品整理士の資格を有するスタッフも在籍しています。お客様のご事情に合わせて丁寧に作業いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。





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