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「立ち退き漂流」の背景に、孤独死の陰がある?

2018-02-18


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。


今、「立ち退き漂流」という新たな社会問題が生まれつつあるのをご存じですか?
これは、大家さんから思いがけない退去通知が届き、家を追われた高齢者などが転居先を見つけられず困っているという問題です。


その背景のひとつに、「孤独死への懸念」があるそうです。
今回は、この問題について考えてみたいと思います。


参考にしたのは、NHK「クローズアップ現代」の放送内容。詳しくは以下からどうぞ。


思いがけない退去通知 あなたも住宅を追われる!?
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4095/

「立ち退き漂流」の背景


高度経済成長期に建設された住宅の中には、老朽化や耐震性の問題、オーナーの不動産投資の意向から取り壊しを進める物件も増えているのだそうです。


退去した後も、すぐに住む場所が見つかればいいですが、仕事が不安定な人・高齢の方は住居を見つけるのが大変です。公営住宅の入居倍率は高いですし、連帯保証人がいないために契約を断られ続けることもあるそうです。


番組で取材されていた高齢者の中には、車で寝泊まりを続けている人も。インタビューで語っていた言葉が印象的でした。


「年齢を言ったら、誰も貸してくれなくなっちゃうんだよね。長生きするのも善しあしかなと思っちゃう。」


10年後には、賃貸住宅の4軒に1軒が築40年を迎えるとされています。そうなると、「立ち退き漂流」問題はもっと大きくなりそうですよね。

オーナーが貸し渋るのは、「孤独死」への懸念があるから


特に高齢者は、連帯保証人を見つけるのが難しいため、オーナーが貸し渋るケースが多いそうです。
オーナーが連帯保証人を求める大きな理由は、高齢者ほど孤独死のリスクが高いから。


例えば、3年前の夏に孤独死が発生した部屋。
死後1週間後に不動産管理会社が発見し、布団の上にそのまま寝ている状態だでした。夏場ということで腐敗も進み、周囲への異臭で分かる状況だったのだとか。


このケースでは、原状回復の費用が100万円掛かりました。


「そんなに高いの!」と思われるかもしれませんが、孤独死のあった現場を元通りにするためには、ご遺体とご遺体のあった場所の清掃だけでなく、床や壁の張替えも必要。結果的に部屋をリフォームするような感じになる場合が多く、費用がかさんでしまうのです。

孤独死保険の普及で事態は好転する?


当社にも、自分の物件で孤独死が起きてしまった大家さんから、特殊清掃のご依頼を受けるケースが増えています。ご遺族の方が原状回復費用を準備されることもありますが、オーナー様がそういった費用を負担しなくてはならないケースも少なくありません。


大家さんの立場から考えても、空き部屋があるより、借り手がいるほうがうれしいですよね。でも、孤独死のリスクを考えると、「貸したくても、貸せない」というのがリアルな意見なのでしょう。


そこで、最近注目を集めているのが「孤独死保険」の存在です。これは、孤独死現場の清掃費用や、入居者が入らない期間の家賃を保証してくれる保険。死亡保険金の受取人を、大家さんや管理会社といった第三者に指定できる生命保険も登場しているそうです。


現在は、大家さん・管理会社さんが保険料を支払うタイプが主流ですが、今後は火災保険等と同じく、入居者が保険料を支払うタイプが増えてくるかもしれませんね。そうなれば、入居費用は上がりますが、立ち退き漂流の問題も少しは好転する可能性もあります。


当社でも大家さん向け「孤独死保険」をご紹介しておりますので、お声がけください。


時代の変化に合わせ、次々と新しい問題が生まれ、それを解決するためのサービスが生まれています。私たちも、特殊清掃を通して社会に貢献していきたいと思います。





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