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ゴミ屋敷家主には、要支援者が多い…京都市調査で分かった実態とは

2019-05-13


(写真は、当社の作業事例の1つです。)


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
全国的に社会問題化している「ゴミ屋敷」。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて業務を行っていますが、近年「ゴミ屋敷」の清掃や、ゴミ屋敷状態のお部屋の遺品整理や生前整理をご依頼いただくことが増えたと感じています。


今回は、京都市の調査からゴミ屋敷の実態について考えてみたいと思います。


「ごみ屋敷」家主に多い要支援者 病気や障害…自力で清掃難しく
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20190505000074

京都市のゴミ屋敷の現状は?


ゴミ屋敷に対して、各自治体でさまざまな対策が行われています。京都市は住民から寄せられたゴミ屋敷の相談について職員を派遣して状況把握をし、その内容を公開しました。それによると、2018年3月までに連絡や相談を受けたのは301件。それらについて現場を調査して286世帯について状況の確認に成功したそうです。そして、物の堆積や放置、多数のペットの飼育、雑草の繁茂が対象世帯の居住者や近隣に与える影響の大きさなどを考えて210世帯を「ゴミ屋敷」、76世帯を「そこまでは言えない」と判定しました。


ゴミ屋敷判定の210世帯を詳しく見ると、単身64.8%、同居30%で、世帯構成者は65歳以上の高齢者が60.5%を占めていたそうです。約半数の107世帯については、家主だけで清掃を行うことができず、市職員や地域住民、福祉関係者が一緒に掃除をすることになったとか。


「家主だけで清掃ができない」状況には、高齢であることや身体機能が低下したことでゴミ出しが困難だったり、精神疾患で整理方法がわからなかったりといケースが多かったそうです。当社の事例を考えても、孤独死現場はゴミ屋敷化していることが多く、問題の背景は同じかもしれないと思いました。


京都市はこの結果を受けて、ゴミ屋敷の家主は「ゴミ屋敷の原因者ではなく、要支援者でもある」と見て、公的サービスの活用による支援を進める方針です。きちんとゴミ屋敷の原因を分析し、問題解決を目指す京都市の取り組みは素晴らしいと思います。

ゴミ屋敷の引き起こす社会問題


ゴミ屋敷というと、片付けのできない怠惰な人の問題と思う方も多いかもしれません。しかし、京都市の調査からも分かる通り、「ゴミを片付けたくても片付けられない」という身体的・精神的事情が背景にあるケースが多いです。今後、高齢の単身世帯が増加することは間違いなく、何らかの対策を考えなくてはゴミ屋敷も増えていくと思います。それだけでなく、孤独死の数も。


ゴミ屋敷対策と福祉対策は関連性が高いと思うので、自治体からも積極的な対応事例が生まれてくることを願います。


ゴミ屋敷を放置すると、景観悪化や近隣の方の生活を脅かすリスクがあります。異臭や害虫の発生源になりますし、不法投棄を誘引したり、放火される危険性も。より大きな被害を生む前に、対策しておかなくてはならないのです。ゴミ屋敷になりそうな家があれば、早めに声をかけて片付け、負の連鎖が生まれないようにしたいですね。


もし、ご家族の住まいがゴミ屋敷化している・ゴミ屋敷になる可能性がある場合は、当社のような清掃業者に片付けを依頼することもおすすめします。遠方で自分では手伝えないという方に大変ご好評いただいています。片付いた家の中で暮らすと、気持ちも明るくなりますし、転倒などの家庭内事故も防げますよ。





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