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東京都が作った「東京空き家ガイドブック」が話題です

2019-07-11




遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、福島・宮城・東京・埼玉・神奈川の各地で空き家整理の業務を行っています。


当社にご依頼いただくという決断をされたご依頼者様は、所有している空き家をその後どうするかの決断ができていることがほとんです。例えば、キレイにして売却する、親族の誰かが住む、取り壊して土地を活用する、自治体の空き家活用事業に提供する…などなど。しかし、所有してすぐのタイミングでは、「この空き家、どうしよう?」と困ってしまうことがほとんどだと思います。特に、複数の親族で意見が割れるケースも少なくなく、どうしようか決めかねているまま家の劣化が進んでいる…とお悩みの方も少なくありません。


増え続ける空き家は社会問題化しています。この問題に悩む人の間で話題になっているのが、東京都がこの春作成・提供を開始した「東京空き家ガイドブック」です。東京での事例をベースにはされていますが、基礎知識や解決事例の考え方は全国どこでも通用するものばかり。しかもこのガイドブック、Web上で無料閲覧ができるのです!


今まさに空き家を所有している人、これから空き家を所有する可能性のある人、一度読んでおくといざというときの決断もスムーズにできるかもしれません。

「東京空き家ガイドブック」に書かれていること


この空き家ガイドブックは、2016年12月から2018年3月まで実施した「東京都相続空家等の利活用円滑化モデル事業」で収集した空き家の事例と、空き家の解決の手がかりとなる基礎的な知識をまとめた「空き家のギモン」から構成されています。空き家に悩んでいる人にとって、これまでは問題をどのように解決すればいいかという指針はどこにもない状態でした。しかし、このガイドブックを見ることで、他の人がどんなことに悩んでいるのか、こういう場合にはどこに相談すればいいのかなど基本的な知識が手に入ります。「情報がないから動き出せない」という状況を防ぐことができ、こういった情報の周知が進めば、空き家の対応に前向きになる人も増えるのではないかと思います。


東京都といえば、災害時に役立つ情報等を分かりやすくまとめたガイドブック「東京防災」も有名です。自治体に住んでいる人だけでなく、全国の人が見られる形で公開をしてくれているのは、非常にありがたいですよね。


このガイドブックでは、期間内に寄せられた344件の相談事例をもとに、解決法や考え方がまとめられています。空き家発生の背景を見てみると、相続が約4割、老人ホームなどの施設入居や病院への入院が約2割となっていて、相続が最も多くなっています。これは、私達が対応してきた事例と同じだなと感じます。

空き家の課題は3つに分類できる

相談内容を分析すると、大きく「土地や建物に関するもの」「お金に関するもの」「人に関するもの」の3つに課題内容が分類できたそうです。


土地や建物に関するもの
・建物や立地の条件が悪い
・土地境界や借地権などの権利関係により、利活用の方法が限られる
・家財道具やゴミなどの残置物がある
・建物や土地の管理不足で近隣の迷惑となる


お金に関するもの
・リフォーム、税金など、利活用のための不要負担が大きい
・利活用による予想利益が分からない
・税金等の詳細が不明


人に関するもの
・権利者や親族間で今後の方針の合意が必要
・管理が負担で続けられなくなるかもしれない
・登記など必要な手続きが終わっていない
・心の整理がついていない
・所有者が高齢で、今後の方針が決められない


いずれも、空き家を所有している(所有する可能性のある)人にとっては、「どれもわかる!」と納得できる内容だと思います。東京都の分析によれば、空き家年数が長くなるほど「管理不足で近隣の迷惑になる可能性が高い」「リフォームなどの費用負担が大きくなる」「管理にかかる人的負担が大きくなる」ということが指摘されていて、空き家を所有することになったら早めに動き出すことが重要ということがわかる結果になっています。

空き家を所有したらどうすればいい?


このガイドブック後半では、「空き家のギモン」として、空き家の相続や管理、利活用についてのよくある疑問がまとめられています。例えば、「空き家を相続したら、まず何を確認すればいいのか?」。専門家の回答によると、「所有者はだれか、持ち分はどうなるのかしっかり確認して、相続登記を済ませておきましょう」とのこと。2020年からは民法改正で登場した「配偶者居住権」も設定できるようになるので、家族間でもしっかり考え方を定めておきたいところですね。


ちなみに、空き家問題の解決策としては、以下の4つが提示されています。社会的には問題のない空き家がほとんどですが、放置されていることで状況が悪化する可能性はあります。いざというときに備えて解決策があることを知り、準備を進めておきたいですね。


・除却:空き家が倒壊などの危険な状況にある場合に、家そのものを取り壊す
・利活用:空き家を売却、賃貸、自分で使用するなどの方法で活用する。交流サロンや福祉施設として使われる場合もある
・管理:管理不全による問題が怒らないように、定期的な管理を行う
・発生予防:空き家になる前に、住む人や使い方を決めておく。普段から家をどうするか、親族で話し合う姿勢が大切


今回ご紹介した「東京空き家ガイドブック」は、以下のURLから閲覧可能です。空き家の管理に不安がある方は、ぜひご一読をおすすめします。
http://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/pdf/akiya_guidebook_1.pdf


空き家対策の一環として、空き家の中の残置物やご遺品の整理が必要になった場合は、当社の空き家整理サービスがお力になれます。ご相談やお見積は無料ですので、お気軽にご連絡くださいね!





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