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特殊清掃の現場を描き出したルポ「超孤独死社会」

2019-08-05

遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃業務を行っています。


今回は、当社の業務の一つである「特殊清掃」の現場に密着したルポライターが力を込めて書き上げ本「超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる 」をご紹介します。孤独死の現状を知る手立てとして、ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。


超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
著者:菅野 久美子
出版社:毎日新聞出版

特殊清掃の現場、その背後に起こっているのは?


特殊清掃業は、孤独死現場など普通の清掃では太刀打ちできない現場の清掃を行う業務です。孤独死現場は、発見の状況によっては、目も当てられないほど凄惨な状態です。蝿やウジが沸き、体液や肉片がこびりつき、異臭が漂い・・・故人のご遺族や管理会社の方は、「どうしていいか分からない」という頭を抱えています。


そんな現場の清掃を通して、私たちは「孤独死が発生しない社会の大切さ」を強く感じています。


本書では特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私たちにとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に徹底的に向き合う姿が書かれています。著者の試算によると、わが国では現在およそ1000万人が孤立状態にあるといいます。国民の10人に1人という大きな数字で、この問題は決して私たちから遠い話でないことを示しています。孤独死の多くの現場で見られるのは、ゴミ屋敷や不摂生などの「セルフネグレクト」。これは緩やかな自殺とも呼ばれていて、この状態になってしまった人は、周りに気づかれることもないまま、ひっそりと亡くなってしまうのです。周りとの関係も絶たれているから、発見も遅れる・・・そんな悪循環が発生しています。


この本を読むと、特殊清掃の現場のリアルな描写に、気分を悪くする方もいるかもしれません。しかし、これが今の日本で多く起こっている問題であり、いつか自分たちに訪れるかもしれない未来でもあります。孤独死してしまった人に焦点を当てて描き出されていることで、孤独死が「遠いどこかの事件」ではなく、「いつか自分の周りで起こるかもしれないこと」と強く感じられるはずです。そして、一人ひとりがその問題意識を持つだけでも、状況は良くなるのではと思うのです。

孤独死社会を考える


私も、当社のような特殊清掃の業務に携わっていなければ、孤独死現場というのは遠い世界の存在だと感じていたと思います。しかし、孤独死の数は年々増えてきていて、いつあなたの周りで起こるかわかりません。誰しもいつかは死ぬものですから、孤独死を考えるというのは、自分たちの未来を考えることと同じだと思います。


孤独死現場の状況は、映像で伝えるには限界があります。だからこそ、こうして「文字」の形で描写してもらうことで、そのリアルさを多くの人に伝えることができます。この本を読んだ方の感想の中には、「孤独死は、自分とは無縁な世界だと思っていましたが、この本を読み自分も紙一重だったのではないかと思いました。」というものも。こういう形で孤独死の現状を知ることで、多くの人に自分の人生や、周りの人との関わりを考えるきっかけを持っていただければと思います。


そして、いざ自分がこうした現場を片付ける必要がある事態になったら…。そんなときは、私たちがお役に立てます。特殊清掃の依頼先をお探しの方は、お気軽にご相談ください。





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