遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて生前整理を行っています。

生前整理の重要性も一般的に認知されるようになってきて、自発的に生前整理や終活に取り組む方も増えてきました。フリマアプリの「メルカリ」で生前整理や終活関連の出品を行うシニア世代が増えていることも話題になりましたよね。

生前整理のメリットはたくさんありますが、不要なものの処分を通して自分らしい暮らしができるというのもあると思います。人気女優として83年活動している中村メイコさん（85）の生前整理の記事が公開され、その思い切りの良さにこちらまで気持ちよくなりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190919-00016073-jprime-ent

その生前整理の取り組み方は、私たちにも参考になる部分が大きいです。

なぜ生前整理を志したのか？

中村メイコさんは女優歴も長いことから、着物や靴、アクセサリーの所有数も膨大です。買い物ほど楽しいものはない、女優だから同じものは身に着けられない！という考え方だったそうですが、80歳のときに夫から声をかけられ、生前整理を始めたそうです。

そのきっかけとなった夫の言葉とは、

「“君は何でもたくさん持っている。それをそろそろやめないか?　もし君が先に死んじゃったら、僕は君の山のようなパンストに埋もれながら、それをどうするか考えなきゃならない。そんなじいさん、嫌だろう?　ついては生活を縮小しよう”。」
（引用：https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190919-00016073-jprime-ent以下同じ）

中村さんほど物は持っていなくても、同じように考えている方は多いハズ。子ども目線で考えても、親の家の整理は頭を悩ませる問題です。

中村さんご夫婦の子どもたちはとうに独立。にもかかわらず、30年前に建設した2階建て＋地下という広い家庭に夫婦二人暮らしという状況は、決して暮らしやすい環境とは言えません。

そこで、生前整理をして生活と持ち物を縮小し、老夫婦でも暮らしやすい家に住み替えることにしたのだそうです。いわば「老後のダウンサイジング」ですね。人生を楽しむ上で、住宅に関するトラブルも未然に防ぐことができる有効な選択肢だと思います。

トラック7台分もの私物を処分できた「コツ」とは

やると決めたら徹底して生前整理を結構。グランドピアノも、大親友の美空ひばりさんが遊んだビリヤード台も潔く手放したそうです。30畳にものぼる衣装部屋の中も、ありとあらゆるものを処分しました。

たくさん処分することはいいことにも思えますが、それまでの人生で大切に過ごしてきた物たちですから、なかなかそこまで思いきれませんよね。中村さんは、全く寂しさを感じることはないといい、決断の際に「年齢」を基準に考えていたそうです。

「“あと何年生きるか?　そのためには何がどれくらいあればいいのか?”と考え、捨てていきました。例えば、ハイヒール。口やかましい娘が2人もいますから、“80歳がそんな高いヒールで歩くものじゃない!”と言われ、確かにそのとおりだなと」

確かに、「あと何年生きるのか」という観点から、本当に残しておこうと思えるものは、本当に一握り。自分が死んだあとに家族に迷惑を掛けるということを考えると、前向きにお別れもできそうです。

さらに、生前整理を進めるコツとして、「週単位で考える」ことの重要性も教えてくれました。

「今週は“思い出を捨てる週”“手元にあるものを捨てる週”“母親としてのものを捨てる週”など、テーマを決めて淡々と捨てていくことも大事ね」

漠然と取り組むと、途中で疲れてしまったり、中途半端になってしまいがち。テーマを決めて取り組むことは、部屋の中をさまざまな角度で見直すきっかけにもなるので、多くの人が使えるテクニックだと思います。

一般人の私たちは、中村メイコさんほどたくさんのものを所有しているわけではありませんが、生前整理に前向きに取り組む姿勢と、きもちよく作業を進めていく姿は、大いに参考になります。

この考え方を、自分たちで生前整理を行うときに是非取り入れてこうと思います。

また、親世代に「どうやって生前整理をしてもらうか悩んでいる」という方も多いと思います。話を出すきっかけとして、有名人の生前整理ネタを使うというのもオススメです。家族との話題作りにも、中村さんの生前整理成功例を活用されてはいかがでしょうか。