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分譲マンションで孤独死が起きたらどうする?高齢化社会に備えて考えておくべきこと

2019-10-09


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃をしています。


これからの社会情勢を考えると、孤独死は避けて通れない問題になっています。当ブログでも、孤独死の現状や問題点について度々触れてきました。その中でも、「賃貸物件の孤独死」については取り上げてきたのですが、「分譲マンション」の抱えるリスクも指摘されています。


今回は、分譲マンションで孤独死が起きた場合の考え方についてお話したいと思います。

分譲マンションで孤独死が起きたらなぜ大変か


「分譲マンション」というのが、問題が大きくなる危険性を秘めているポイントです。マンションでの孤独死というと、賃貸物件と同じと思われるかもしれませんが、分譲物件と賃貸物件には大きな違いがあります。それは、「物件の所有者・管理者の問題」があるからです。


賃貸物件で孤独死が起きた場合、遺族も対応をしますが、主になって対応するのは管理会社や大家さんです。実際に当社にも、管理会社様から特殊清掃の依頼を受けるケースが多いです。そして、賃貸物件で孤独死が発生した際のリスクを補填するため、大家さん向けの「孤独死保険」も登場し、普及しているほどです。


しかし、分譲マンションというとそうは行きません。家主とのトラブルは発生しないのですが、ご遺族との関係によっては孤独死された方の家族が相続放棄をしてしまうケースがあるのです。そうなると、誰が主体となって片付けを行うべきかという問題に発展します。


責任の所在が曖昧になってしまうと、孤独死が起きた方の隣室の人はたまりません。腐敗臭や害虫が発生している状況の場合、一刻も早く片付けてもらわなくてはならないのに、誰に言っていいのかもわからないからです。


分譲マンションは個人の持ち物なので、住人がなくなれば相続人が対応するのが筋ですが、相続放棄などをされると非常に困ったことになります。マンションの価値にもよりますが、通常は相続したあとマンションを売却すれば利益が出るので、それを遺品整理費用に充ててくれることもありますが、多額の借金があったり、ローンが残ったりすると、マイナスの方が大きいので相続放棄は具体的な選択肢になります。

管理組合でも孤独死を想定した準備が必要


分譲マンションで孤独死が起きた場合、管理組合の考え方でその後の対応が決まります。もし管理会社と契約しているのであれば、そこに一任すれば済むことかもしれません。しかし、マンションによっては管理会社を依頼しておらず、自治会が中心となっているところもあると思います。


その場合は、自治会名義で遺族側とやり取りし、相続放棄に影響ない範囲で特殊清掃を依頼したり、自治会で特殊清掃を依頼する許可を得るという方向性になるのかなと思います。状況によっては、管理組合や自治会費で特殊清掃費を負担する必要があるかもしれません。


孤独死が起きた部屋を放置することは、近隣住宅に大きな被害を与えてしまいます。なんとか特殊清掃だけでも早めに終わらせる準備をしたいところです。


ちなみに、相続放棄をする以上、「故人の財産を処分しない」というルールがあります。そうなると、遺族に特殊清掃を依頼することはNGのように思います。しかし、故人の財産には「ゴミ」や「価値のないもの」は含まれていないので、汚染された布団や衣類を処分しても問題ないと想定されます。ですので、この点を強調して協力を要請すれば、遺族も前向きに手伝ってくれるのではと思います。


築年数の経過したマンションであれば、孤独死に繋がりかねない単身世帯の割合も増えているのではと思います。管理組合や自治会としても、万一孤独死が起きたときにどう対応すべきかを話し合う機会を持つことが重要かもしれません。


当社では、さまざまな物件での特殊清掃の経験があります。共同住宅での特殊清掃は、いかに近隣住民への迷惑を抑え、共用部にも影響を与えずに清掃を完了させるかが重要です。この点についても当社は気を配って作業してきた実績がありますので、安心してご依頼ください!





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