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孤独死の8割が男性?大阪の調査で見えた実態

2019-11-20

遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃を行っています。特殊清掃の現場のほとんどは孤独死現場の清掃や遺品整理なので、孤独死に関するニュースには敏感になります。


大阪府監察医事務所による大阪市内の孤独死調査では孤独死1,000人のうち8割が一人暮らしの男性という結果が出たそうです。


参考:
https://mainichi.jp/articles/20191111/k00/00m/040/310000c

孤独死は圧倒的に独居男性が多い


今回発表されたのは、大阪府監察医事務所がはじめて行った実態調査の結果です。2017年の調査結果でありますが、1年間に大阪市内にて発見された孤独死は全部で1,101人(!)、そのうち8割に相当する871人が一人暮らしの男性だったことが分かりました。


孤独死の数を数値で見ると衝撃ですが、明確に独居男性が多いというところに対策の必要性を感じました。孤独死は事件性がないので警察から発表されることは少ないものの、大阪市だけの事例を見ても、1日あたり3人の孤独死が発見されている計算になります。こう考えると、決して他人事ではないと思いませんか?


発見までの日数という観点から調査結果を見てみると、死後1カ月以内に発見されたのは905人ですが、196人は1カ月以上経ってからの発見となり、最長となるとなんと1年4カ月が経ってはじめて発見されたということです。大阪市などの大都市圏になると、田舎以上に独居世帯が多く、かつ周りとの関わりも希薄になりがちな傾向があるのかもしれません。

孤独死の背景にある高齢男性の孤立


世代別の調査結果としては、中年世代も2割近くいますが、圧倒的に多いのは8割以上を占める60代以上です。女性の方が寿命も長く、高齢の一人暮らし世帯としては女性の方が多いはずなのに男性の孤独死が圧倒的に多いというのは、そこに解決すべき課題があることを示しています。


女性の場合は親族や近隣住民が発見する確率が高いのですが、男性の場合の発見者は住宅の管理人やオーナーが最も多くを占めるそうです。


男性は高齢になるほど周りとの関わりが少なくなり、体調に異変をきたしていても気づかれにくいという状況が問題だと言えます。高齢の一人暮らし世帯では、家族との別離や認知症の発症をきっかけとして「セルフ・ネグレクト」状態になるケースも想定されます。セルフ・ネグレクト状態になると自分の健康維持や身の回りの整理、他人との関わりがどんどんめんどくさくなってしまいます。そうなると孤独死のリスクはさらに高まるという悪循環に陥ってしまうのです。


上記の調査結果を受けて、大阪府の吉村知事は以下のように言及。

「現在、市内を中心に府の高齢化率は高く、単身の男性高齢者の場合は特に家に引きこもりがち。男性でもどんどん外に出て、地域活動や福祉支援、お祭りなど、社会とつながりを持ちやすくなるような仕組みづくりを、基礎自治体と連携しながら進めていきたい」
https://www.lmaga.jp/news/2019/11/81164/


社会的なつながりが少なくなる傾向にありますが、今後の社会情勢を考えると、意識的に他者とつながる機会を地域全体で作り、自分たちも面倒くさいと思わずに関わっていくことが大切だということですね。

特殊清掃を通して社会を変えたい


私たちの仕事は、起きてしまった孤独死の現場を元通りになるよう片付けることです。たくさんの現場を見ているからこそ、孤独死を減らしたい、もし家で倒れてもすぐに他者に発見される環境を築きたいという気持ちが強くあります。


こういったブログ発信等を通して、少しでも多くの方に孤独死の現状を伝え、状況を改善するお手伝いをしていけたらと思います。


特殊清掃が必要な現場にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。一刻も早い対応が必要なので、スピード対応には自信があります。また、孤独死に備えて住宅オーナー様向けの孤独死保険のご紹介もしていますので、お問い合わせください。





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