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相続放棄と空き家の管理責任を考える

2019-11-24

遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスでございます。
当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて空き家整理や遺品整理を行っています。


年々少子化が進んでいる影響もあり、「相続人が一人」というケースも大いに想定されます。例えば、父親が亡くなり、相続人になるのは子ども一人だけ(母親は既に亡くなっている)という状況です。残された財産の状況によっては相続放棄という選択を取るケースもあると思います。


今回は相続放棄したケースでも、残された家族としてやるべきことがたくさんあるというお話です。

「争族」より大変かもしれない遺品・空き家の整理


相続や遺品整理の問題というと「争族」というワードが思い浮かぶかもしれませんが、今後は争族よりもどうやって片付けていくかという方が重要な問題になっていきそうな予感がします。相続財産に大きな負債があったときに「相続放棄」をしたとしても、残された財産の管理責任は残っていくからです。つまり、相続をしないという選択をしても、空き家の整理や管理を適切に行う責任は残ります。だからこそ、財産面からの相続の準備だけでなく、家財整理という角度からの準備はより一層重要になります。


法定相続人の数が少なければ、その人にかかる負担は大きくなります。


例えば、以下の記事に登場する事例では、ゴミ屋敷状態になってしまった実家の空き家の片付けに娘さんが大変苦労されている様子が記されています。父親の負債が多かったので相続放棄を決めたものの、実家の近所の方から苦情があり、家の片付けという後始末をすることになりました。


https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68142


実家と離れたところに住んでいたこともあり、「後でいいだろう」と後回しにしていたという話も非常にリアルです。片付けのために何度も実家に通う必要もあり、交通費だけでもかなりの額になったのではと推測されます。


ちなみに、子ども世帯が別の家庭を築いている場合は、自分たちだけで家の片付けをするのは限界があるので、業者の手を借りることになります。ただ、業者選びにも注意が必要で、先述の記事では遺品整理業者との間で金銭面で大きな問題が合ったようです。


「ネットでは結構安いのがあるんですよね。2万円切るような業者とか。これはいいと思ってその中で最も安そうなところに連絡しました。ところが、実際空き家に行ってもらって見積もりを出してもらったら、びっくり。2万円というのは軽トラック1台分で、実家の片付けには100万円近くかかってしまいました」


インターネットで格安をうたっているところの中には、実際の料金とかけ離れた値段を出しているだけのこともあります。できれば複数の業者から見積を取り、信頼できる業者を選ぶようにすることをオススメします。

残される家族のために、生前整理は最低限のマナー


今後は特に、生前整理を行うのは当たり前のことになっていくと思います。子どもへの負担を減らそうと思うと、元気なうちに不要なものを片付けておくというのは親としての最後の仕事と言えるかもしれません。


ただ、歳を取ると日常生活すら大変になってしまうものです。それに加え家の片付けとなると、自分だけではやりきるだけの体力や精神力が足りないかもしれません。ですので、子どもからも親に働きかけ、少しずつでも整理を進めていきたいですね。その過程で財産の状況や交友関係の情報も共有しておけば、有事の際にも戸惑わずに進めていけると思います。


これから年末年始を迎え、家族で会う機会も増えてくると思います。その機会に、今回取り上げた記事の内容などを話題のきっかけにしながら、家族みんなで生前整理について考え始めてみてはいかがでしょうか。





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