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孤独死=男性はもう古い?今後は女性のリスクも増える

2020-01-23


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃を行っています。


特殊清掃の多くは孤独死された物件の清掃です。
核家族化や高齢化を背景に孤独死は今後さらに増加すると予想されていて、私たちもその危機感から孤独死に関する情報発信を続けています。


孤独死に関する状況を考えると、「孤独死=高齢男性に多いもの」というのがこれまでの印象でした。しかし、最近のデータを紐解いていくと、女性の孤独死も増えているというのが如実に現れています。

今後は女性の孤独死も増える


プレジデントオンラインに、「酒好きの54歳女性が「孤独死」に至った真の要因」という記事が掲載されています。
https://president.jp/articles/-/32222


この記事では、法医解剖医の西尾先生が「生涯未婚率が上がり、今後、女性の独居者は間違いなく増える。男性によく見られた死に方をする女性が、これから増えていくのではないか」と推測しています。


もちろん、年齢や性別を問わずに孤独死は発生する可能性がありますが、「高齢の男性に多い」というのはこれまでの孤独死数を見ても明らかなことです。高齢男性は、仕事の退職や家族との死別をきっかけに社会とのつながりが希薄化し、内にこもるようになる事例が多いことが、その原因の一つとして考えられます。また、未婚率も上がっているので、一人暮らしを続ける人の数が増えていることも影響しています。


しかし、女性の孤独死のリスクも、無視できるものではありません。先の記事でも引用されている東京都監察医務院が発表した「東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計(平成30年)」によると、男性の孤独死数は「45歳あたりで増加し、60第で急激に増え、70歳以降は一気に減少」という動きをしますが、女性は65歳以上の孤独死数が増加し続けているのです。


高齢になってもコミュニティとのつながりを持ち続けるのが女性の特徴でもありますが、80代を超えるとそもそものコミュニティ仲間自体が失われたり、自分の体調不良などで外に出るのも難しくなります。女性の社会進出の結果、未婚を選ぶ人も増えており、将来そういったおひとりさま世帯が社会との断絶に悩む可能性も高くなると思われます。

まずは、「孤独死」のリスクを知ることから


人は誰しも死ぬものなので、孤独死が絶対あってはならないということを言いたいわけではありません。ただ、死後発見が遅れてしまうと、部屋の所有者や近隣の方へ大きな迷惑をかけることもありますし、自分自身も浮かばれないのではないでしょうか。


孤独死を防ぐというより、「もし、自分が今すぐ倒れても、誰かが早期に発見してくれる仕組み」というのを築いておくのが、自分自身の後悔のない人生のためにも必要になるかもしれません。


女性だから孤独死リスクは高くないと思うのは間違いで、性別を問わず、だれでも突然死の可能性はあります。日頃から健康管理を意識し、自分自身を大切にする生活をするだけでも、将来のリスクを減らせるはずです。


今回紹介した記事の中に、孤独死した50代女性の事例が掲載されていました。死因がわからないため解剖した結果、おそらくアルコールによる肝硬変があり、そこから臓器出血につながったのだろうということ。周りとの関わりがうまくいかず、引きこもりのような生活を送っていたそうです。この事例を見ても、私たちが考えなくてはならない問題がたくさん含まれていそうです。


孤独死が発生した後、それに関して苦しむ人、悩む人を少しでも減らせるように、私たちも情報発信や特殊清掃の技術向上を通して、社会問題に向き合っていきたいと思います。





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