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「働き盛り」世代の孤独死が2割!他人事ではない問題に

2020-02-12

遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃を行っています。


孤独死=一人暮らしの高齢者のものというイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、大阪府警の調査によると、「働き盛り」世代の孤独死数が多いということが明らかになりました。


今回は、このニュースをもとに孤独死の現状について考えてみたいと思います。

働き世代の孤独死が多い?大阪府警の調査結果


現在、孤独死の法律上の定義や全国的なデータはありませんが、孤独死問題の深刻化を受けて大阪府警が初めて調査に乗り出しました。昨年1年間に検視調査課が調べた「自然死」以外のご遺体について、遺体や発見時の状況から事件性の有無を調査。


「事件性がなく、屋内で死亡してから2日以上経過して見つかった独居者」を孤独死と定義したところ、その人数は2,996人にのぼりました。


参考URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000003-asahi-soci


さらにその内訳を分析したところ、
・10~20代が29人
・30代が33人
・40代が159人
・50代が392人
・60代が684人
・70代が1029人
・80代が572人
・90代以上が98人
という結果になりました。年齢が上がるほど人数も増加していますが、40代~50代のいわゆる「働き盛り」層の割合が高く、全体の20%近くを占めているのが印象的です。孤独死は、高齢者だけの問題ではないということが浮き彫りになりました。


また、男女比を見ると、男性が2,213人で女性の3倍近くの人数に達しています。なぜ男女比がここまで大きく出るのかは分かりませんが、一人暮らしとなると女性よりも男性の方が社会とのつながりを作るのが苦手で、何かあった際も気づかれにくいのかな・・・と感じました。

発見までに1ヶ月以上を要したケースも・・・


死後、発見までに要したケースを見てみると、
・2~3日が923人
・4~6日が508人
・7~29日が1,183人
・1ヶ月以上が382人
という結果になっています。


1ヶ月以上経過して見つかるケースがたくさんあることに数字を見てもショックを受けます。私達が特殊清掃のご依頼を受けるのは、発見から時間が経過したケースがほとんど。ご遺体の腐敗により、通常の清掃ではどうにもならない状況だからです。これらのケースは、腐敗臭を不審に思った近隣の方からの通報で気づくケースも多いです。そこまで誰にも発見してもらえないというのは、あまりに社会からも孤立した状況。この状況こそ改善すべき事態かもしれません。


また、今回注目された「働き盛り」世代の孤独死。働いている人であれば、急な欠勤などで不審に思った同僚が駆けつけて早期発見につながるかもしれませんが、そもそもまだ若い世代にも関わらず「孤独死」してしまう状況に問題があると言えます。無理な働き方や、健康管理を後回しにする生活など、独居かどうかに関わらず、日々の生活を見直すことの必要性も、このデータが語っているように思えます。


孤独死は今後の日本社会が抱えていく大きな問題の一つです。まだ国としての対策や自治体としての対策として動いている部分は殆どありませんが、対策を考えていく上では「データ」を使って現状を把握するステップが大切です。今回大阪府警の調査で明らかになった孤独死の状況は、日本社会の縮図です。この状況を改善していくために何ができるのか、一人ひとりが考えるきっかけになってくれることを願います。


私たちは、特殊清掃の業務を通じて、孤独死の「現場」を知っている専門家です。私たちの経験や、現状を積極的に発信していくことで、孤独死に関する様々な問題を解決していく一助となれればなと思っています。





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