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認知症高齢者とゴミ屋敷の関係について考える

2020-02-23

遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や生前整理を行っています。


さまざまな物件の片付けをサポートしてきて実感として感じるのが、「高齢者の部屋、認知症を発症している方の部屋は、ゴミ屋敷の度合いが高い」ということです。もちろん、自分で片付けられないというゴミ屋敷だからこそ当社へ依頼するのであって、当たり前のことかもしれませんが、それでも認知症とゴミ屋敷には大きな関わりがあると思っています。


それを裏付けるようなアンケート結果があります。株式会社Good Serviceが清掃業者と介護サービスに従事する職員を対象に行なったアンケートによると、「認知症の方の家の半数が「ゴミ屋敷化」している」というのです。


参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000047059.html

認知症とゴミ屋敷の密接な関係


「認知症の方の家の中は片付いていますか?」という質問に、「いいえ」と答えた方は49.6%。全体の約半数にのぼります。さらに、「片付いていない」と答えた方に詳しく情報を聞いてみると、以下のような状況であることが分かりました。


・物が溢れている(43%)
・ゴミが散乱している(33.7%)
・異臭がする(14%)
・カビが生えている(3.7%)
・外まで物が溢れている(2.9%)


認知症により認知機能が低下すると、ごみの分別や部屋の片付けが難しくなるのだと想定されます。認知機能に問題はなくても、歳を取ると体を自由に動かすのが厳しくなります。若いときのように、こまめに丁寧な掃除をするのも大変です。


上記のアンケート結果の中で、「異臭」や「カビ臭」、「外までのゴミ」となるとゴミ屋敷の度合いもかなり重度です。放置しておくと、近隣の方からの苦情や、火災の原因にもなってしまいかねません。不衛生な状況で暮らしていれば、健康状態にも大きな悪影響を与えてしまいます。


そして、この状態で暮らしている高齢者は、自分では問題に気づいていないことがほとんどです(自分で問題に気づいていれば、家族や業者に依頼して片付けようとします)。


ですから、家族や介護サービスに携わる人など、第三者からの働きかけで状況を改善するのが大切だと思います。

ゴミ屋敷を片付けるのが難しい理由


このアンケートでは、他にも「家の片付けや清掃に問題はありますか?」という質問が続いています。それには、「はい」と回答した方が74%!認知症患者のゴミ屋敷清掃は、単に「ゴミが多すぎて片付けるが大変」という以上に、複雑な問題をはらんでいそうです。


というのも、
・捨てさせてくれない(37.4%)
・ゴミと思っていない(35.1%)
・怒り出したり泣き出したりする(25.4%)
・暴力を振るう(1.5%)
という状況でお悩みの方が多いからです。


認知機能の低下により、ゴミと認識できていないという点も、高齢者のゴミ屋敷問題を加速させている要因だと思われます。


ゴミ屋敷化が進んでいる状態で暮らしていると、さらにゴミを溜め込む→捨てられないという悪循環が加速する可能性があります。認知機能の低下が心配な家族がいる場合は、こまめに連絡をとったり、散らかってしまう前に片付けたり、日頃からの関わり方がゴミ屋敷化を防ぐ大きなポイントになりそうです。


いざ状況が悪化してからでは、いきなり片付けてしまうことに大きな抵抗を感じる方もいます。だからこそ、まだ認知機能がしっかりしていて元気なうちに、不用品を仕分けして片付ける「生前整理」がさらに重要になってきます。


当社は、ご依頼者様のご要望をお聞きしながら、みなさんが納得する形での整理をご提案しています。ゴミ屋敷の状態がひどかった場合、部分的なリフォームや消臭作業が必要になるケースもありますが、そういった作業も承っておりますので、お気軽にご相談ください!





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