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室内で低体温症になり、孤独死…セルフネグレクトの危険

2020-03-06


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は、宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃を行っています。


特殊清掃をご依頼いただく現場は、孤独死が起きて発見まで時間が経過した現場がほとんど。冬場は夏に比べてご遺体の腐敗は遅いのですが、それでも発見に日数を要すると通常の清掃ではキレイにできません。


また、孤独死現場で特殊清掃が必要な理由にはもう一つあり、それが「孤独死現場はゴミ屋敷化していることが多い」からです。孤独死を引き起こす環境要因に「セルフネグレクト」があるからです。


今回は、セルフネグレクトからの孤独死についてのニュースを紐解きながら、セルフネグレクトの危険性について考えてみたいと思います。

貯金1,000万から、セルフネグレクト、そして低体温症にで孤独死…


今回注目したニュースは、「貯金1000万円から51歳で孤独死…男性は「室内で低体温症」になっていた」というものです。(参考;https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70629)


ここで取り上げられていたのは、システムエンジニアとして働いていた51歳男性の孤独死。寒さの厳しい2月に孤独死が発見されたそうで、死因は「低体温症」。部屋に暖房設備もなく、アルコールばかりでろくに食べてもいなかったようで、衰弱が突然死の引き金となったと想定されます。


一時は貯金も1,000万を超え、システムエンジニアとして活躍していた男性。その背後に何が会ったのでしょうか?ご遺族も指摘していましたが、対人関係のストレスからひきこもりがちになり、セルフネグレクトの状態になっていたようです。ご遺族も気にして連絡を取っていたものの、孤独から救うことはできなかったとのこと。故人は痛風を患っていましたが、「大丈夫」と言って医療機関を拒否していたそうです。まさに、セルフネグレクトの典型的な状態で、「緩やかな自殺」としか言えません。


社会が複雑化し、内心大きなストレスを抱える方も増えています。何がきっかけでセルフネグレクトに陥るか誰も分かりません。社会のセーフティネットを張り巡らせる重要性の強さを実感しています。

セルフネグレクトの症状「ゴミ屋敷」


亡くなった男性の家は、セルフネグレクトの症状である「ゴミ屋敷化」も進行していたようです。うず高くつまれた空き箱、読まれた形跡のない新聞、ペットボトル焼酎の空きボトル…。生きる活力を失い、自暴自棄になっていたことが容易に想定されます。


現在放送中のドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」でも、門脇麦さん演じる女性がセルフネグレクトの状態になり、心配した友人から生存確認を頼まれる…というエピソードがあります。対人関係のトラブルから「すべてがめんどくさい状態」になった女性が、ゴミを捨てるのもままならなくなり、ゴミの中でただ寝続けている状態が衝撃的でした。しかしこれはフィクションではなく、実際に起っていることなのだとニュースを見ていると思います。「面倒で死ぬことはないけど、孤独という病は人をしにいたらしめる」という台詞があり、これはまさに現代社会の孤独死やセルフネグレクトの現状を表していると印象に残りました。


ドラマやニュースを通して、一人ひとりがこういった問題があることを認識し、友人や家族の苦しみにきづけるようにならなくてはなりません。


51歳で孤独死した男性のご遺族(兄)は、現役世代の孤独死に注目するようになり、「エンリッチ」というNPO法人を設立し、「LINEを使った見守りサービス」を提供しています。こういったサービスを使ってやり取りをするだけでも、いざというときに駆けつけられる環境が準備できるはずです。


孤独死が珍しくないものではないからこそ、どう向き合っていくかという点で一人ひとりの関わり方が重要になってくるのではないでしょうか。





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