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遺品整理のトラブル事例から考える、業者選びの注意点

2020-08-13

遺品整理のトラブル事例から考える、業者選びの注意点


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理のお手伝いをしています。


今回は、「遺品整理を業者に依頼するときによくあるトラブル」についてお話します。実際のトラブル例を知ることで、自分がいざ遺品整理業者に頼むことになった際に、公開せずに済みます。トラブルを防ぐための遺品整理業者の選び方もご紹介します。


核家族化が進み、「実家の片付けや遺品整理」を自分たちで行うのが難しい状況になっています。特に昨今は新型コロナウイルスの影響もあり、帰省して片付けにあたるのもはばかられる状況です。


そんな中、当社のような遺品整理サービスのニーズが非常に高まっているのを感じています。近年サービス事業者も増え、依頼先を探すにも迷ってしまう状況でもありますが、まだまだ消費者トラブルも多いというのが現状です。


今回は、国民生活センターに登録されたトラブル事例をもとに、信頼できる遺品整理業者の選び方を考えていきます。

実際にあった、遺品整理のトラブル事例


今回は、総務省の「遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査」(2020年3月)に掲載されている「遺品整理サービスをめぐるトラブル事例」を簡単に紹介します。


これらの事例は、国民生活センターのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に登録されたデータをもとにまとめられています。遺品整理に関するトラブル例は非常に多く、こういった悪徳業者がまだまだはびこっていることに、遺品整理業を営むものとして憤りを感じずにいられません。当社にご相談いただく中にも、他社に依頼してトラブルに発展した…というお悩みも耳にします。トラブルに巻き込まれると、故人の遺品がぞんざいに扱われたり、金銭的損失も多かったりと、多大な迷惑を被ってしまいます。


まずは、実際にあった事例を見て、同じトラブルに巻き込まれないように予防しましょう。


参考資料:総務省の「遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000675388.pdf

強引な勧誘・作業の実施

高齢の女性が廃品回収のトラックを呼び止めて遺品整理を依頼したところ、事業者が作業後に電話をかけてきて「もっと不用品があるんじゃないか」と言ってきた。一度は断ったのもの、「あるはずだ」といい、突然訪問して押し入り、引き出しを開けていた。


→高齢者の一人暮らしは、悪徳業者に狙われる可能性が高いようです。ここまで悪質になると警察沙汰になる気もします。間違っても、業者側から不用品を出すよう強制することはありません。遺品整理や不用品回収は、あくまでもご遺族の「気持ち」が大切だと思います。

遺品を勝手に処分

複数見積もりの結果、一番安かった事業者に遺品整理を依頼。処分するものと残すものをその場で指示しながら依頼したが、翌日ラジカセやDVDプレーヤー、ゲーム機、辞書が紛失しているのが判明。誤って別の作業員が運び出したと思われる。作業中も、遺品を乱暴に扱うなどの態度が気になった。


→言語道断のミス・トラブルです。業者の作業レベルが低いです。当社の場合、複数人のチームで遺品整理に当たりますが、見積もりに伺ったスタッフも作業メンバーに入り、残すものや丁重に扱うものについては必ず作業前にミーティングを行い、共有しています。ご依頼者の希望を第一に考えている業者に依頼すれば、起こらないミスです。

作業を途中で放棄

2トントラックを使って運び出す約束だったのに、業者が準備したのは軽トラックだったので、全て運び出しできず、退去期日までの撤去ができなかった。残りの作業を断ったにもかかわらず、「全額支払わないと撤去した家財を送りつける」と言われた。


→これも警察沙汰になってもおかしくないような事例ですね。実績がないのに遺品整理業を謳う業者には、車両手配もままならない悪徳業者もいます。遺品整理となると、搬出する不用品は膨大になります。軽トラックでは入らないことは明らかですし(そもそも2トントラックを使う約束)、準備できないのであれば作業前にきちんと説明して契約をやりなおしたり、軽トラックでも搬出が完了するスケジュール組みをする必要があります。

作業無し、返金不能

見積もりを受け、その内容で契約したものの、「約束の日に作業ができない、後日行う」というメールが届く。「やっぱり作業ができず、返金する」という通知が来たが、その後さらに「金策しているが用意できない。お金を借りているということにしてほしい」と通知があり、連絡を取れなくなった。


→怪しいです。詐欺のようなトラブルです。見積書や契約書も存在しない可能性がありますし、業者(会社)そのものも架空の可能性もあります。安心できる企業かを判断するために、見積り依頼前には会社情報を確認しましょう。契約書等の書類を準備してもらえるかも要チェックです。少しでも怪しさを感じたら、見積もり後でも契約しない判断が大切かと思います。

高額なキャンセル料

A社と37万円で契約後、20万円でしてくれるB社を見つけたので、A社にキャンセルを申し出たところ、キャンセル料として17万円請求された。契約時には、キャンセル料についての説明はされていない。


→キャンセル料に関するトラブルは、よく耳にします。当日になってのキャンセルは業者側にも負担が多いのでキャンセル料が多少発生することもありえますが、早めに申し出たのにキャンセル料が発生するというのは、考えにくい状況です。いざというときのトラブルを避けるには、契約時にキャンセル料の確認をしておくと安心です。業者側からは説明しない場合もあるので、その場合は、依頼者側から確認しましょう。

高額な追加料金

見積り金額は14万1千円だったので依頼した。しかし、作業当日になって「トラック1台分の荷物に対して、4万円を先払いしないと廃棄物処理ができない」と言われ、4万円×4往復分をその場で支払った。しかも時間内に作業が終わらず荷物が残っている。作業後には32万円の請求をされ、見積り金額との差異に困っている。


→これもよく聞くトラブルです。特に遺品整理は慣れていない業者だと処分量の見積もりがうまくいきません。そのため、準備するトラックの大きさを誤ったり、作業時間を甘くみたりしてしまいます。追加料金が発生したとしても、そこに合理的理由がなければおかしいです(例えば、事前には聞いていなかった不用品が当日増えている、など)。これも、契約時に追加料金についての確認をしておきましょう。

信頼できる遺品整理業者の選び方とは?


本当にこんな悪徳業者があるの…?と思われるかもしれませんが、全て実際にあった事例です。国民生活センターに届け出られた特に悪質な案件ばかりなので、もう少し軽微なトラブルも含めると、かなり多くのトラブルが起きていることが想定されます。実際、当社にご相談いただく方の中にも、「以前こんなトラブルが合って…」と上記例のようなお話をされる方もいらっしゃいます!


悪徳業者にも、「作業量以上の金額を請求してお金をせしめてやろう」「金目のものはたくさん手に入れよう」という”金の亡者”的悪徳業者と、「見積もりが甘くて作業時間や処分料を適切に測れなかった」「技術が未熟で、ご廃棄や破損が起きた」という”技術不足”業者があるように思います。


こういった被害にあわないためにも、業者選びは非常に大切です。その際のポイントは大きく3つ。


・見積もりは複数社に依頼する
・HP等を見て、実績の多い企業に依頼する
・作業内容や追加料金、キャンセル料の有無を契約時に確認する


この3つを意識すれば、大きなトラブルには巻き込まれにくいと思います。

※国民生活センターの「遺品整理を依頼するときの手引き」にも似た内容がありました!参考までに。


http://www.kokusen.go.jp/pdf/ihin_seiri180719.pdf

これからの時代、遺品整理は業者に依頼するのがスタンダードになってくると思います。適切なサービスが提供されるよう、事業者の側からも情報発信を続けていきたいと思います!


遺品整理のご依頼を考えている方は、この記事を参考に、業者を選び、大切な遺品をトラブルから守りましょう。





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