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ゴミ屋敷清掃の依頼が急増中…「ためこみ症」が与える影響とは?

2020-09-25


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにてゴミ屋敷清掃を行っています。そして、今年に入ってゴミ屋敷に関する相談が増えてきているように感じています。


今年は激動の1年です。コロナウイルスの感染拡大、それに伴う活動自粛など、誰も想像しないような出来事が続いています。それに伴うストレスも増していて、それがゴミ屋敷化の原因の一つになっているのでは…と想像しています。


そして、ゴミ屋敷になってしまう要因として注目されているのが「ためこみ症」。昔は几帳面だった人でも、ためこみ症の症状が見られるとゴミ屋敷化が進んでしまうかもしれません。


今回は、ゴミ屋敷とためこみ症について、最新の事例も元にしながらご紹介します。

ゴミ屋敷化の要因・ためこみ症とは


「ためこみ症」とは、自分の好きなものを必要以上に集めてしまい、捨てられずに家にあふれて生活できなくなってしまう症状のことです。これはもともとの性格や年齢・性別を問わずに発症してしまう可能性があり、ゴミ屋敷化につながる可能性が非常に高いとされています。


以前は「強迫性障害」の一種とされていましたが、2013年に米国精神医学会の国際基準で別の定義と診断され、病気の名前が広く注目されるようになってきました。

どんな症状?

ためこみ症の症状は、「ものをたくさん集める」「ものを捨てられない」「整理整頓ができない」こと。執着するものは人によって異なります。認知症などでも脳機能の衰えから物が捨てられなくなり、結果的にゴミ屋敷化してしまうことがありますが、そういった病気の影響なく物が増えていく症状が見られると、ためこみ症の疑いが強くなります。


「ものを集める」というとコレクターが浮かびますが、収集家の人たちは「好きなものを集める」だけでなく、「整理整頓している」という点に特徴があります。しっかり自分のものを管理する意志があるのでためこみ症とは全く違うのです。

若い人にも症状が

ためこみ症になる要因ははっきりしていませんが、環境の変化やストレスが引き金になる事があるようです。もともとしっかりと整理できていた人でも、若い人でもためこみ症を発症する可能性があります。

ためこみ症が悪化した事例


週刊朝日に掲載された記事でも、ためこみ症の増加が取り上げられていました。


ごみ屋敷の片づけ依頼急増 “ためこみ症”は精神疾患の可能性大
https://dot.asahi.com/wa/2020090900067.html?page=1


当社と同じく、「高齢の一人暮らしの親を子どもが訪ねたときに、変わりように気づいた」ことがきっかけでご依頼につながるケースが多いようです。特に地方では子ども世帯は都市部で暮らしていることが多く、離れて暮らす親宅の片付けまで手が回らないというのが実情だと思います。


荒れ果てた状態では必要になっても介護サービスが受けられる状態になく、行政から片付けの指導が入ることが多いとか(当社でも、福祉施設経由でのお問わせが増えています。全国的にこの傾向は続いているのだと思います)。


上述の記事では、ためこみ症の研究に関わってきた上越教育大学大学院の五十嵐教授が

「実は、モノをためこんでしまうのは、その人の生き方や特性ではなく、脳の機能が関係する可能性が高い。司令塔である前頭前野の機能が低下し、情報伝達に影響が出ていると考えられます」


とコメントしています。ためこみ症と診断されても今は直接的な療法が確立されているわけではないのですが、あくまで病気だと受け止めて、片付けなどの対応を進めていく必要がありそうです。


教授によると、統合失調症の患者さんが自宅トイレに排泄物を堆積させていた事例も合ったとか。「自分の排泄物を流すと、外に汚染が拡大する」と考えていたそうで、ためこみ症の背景には本人なりの考えや理由がありそうです。


しかし、どんな理由があるにせよ、ゴミ屋敷状態の中で生活するのは環境が悪すぎます。今は衛生的な環境で暮らすことが大切なので、気付き次第(もちろん、本人の気持ちに寄り添いながら、医療機関の支援を受けながら)対応していくことが必要です。当社はゴミ屋敷の整理に多数の実績を持っています。「作業事例」ページでも、数多くのゴミ屋敷を片付けてきた様子をご紹介しています。


お困りの方は、ご相談ください。





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