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コロナ禍で変わる「デジタル遺品」への考え方

2021-01-09



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃を承っています。


コロナ禍により、県をまたいだ移動が気軽にできなくなりました。これまではお盆や年末年始に家族が行っていた遺品整理や実家の整理も難しくなり、業者に依頼する…という流れが増えてきたように感じます。実際の「モノ」については、業者に依頼して片付けてもらうのが帯威力的・時間的負担が少なくなるのでオススメなのですが、そうはいかない遺品もあります。それが「デジタル遺品」と呼ばれるもの。トラブルを防ぐためにも、しっかり対策を進めておきましょう。

トラブルの火種となる「デジタル遺品」



デジタル遺品とは、故人が残したスマホやパソコンの中のデータ、インターネット上のサービスなどの利用情報のこと。「本人」しか知り得ない情報が大く、家族もその全貌を知らないためにしっかり引き継がれないと大きなトラブルになりかねません。


昨年オンラインで開催された「第4回 デジタル遺品を考えるシンポジウム」では、デジタル遺品に詳しいジャーナリストが

「故人のスマートフォンやPCのロックが開けずに遺族が途方に暮れるパターンに加え、故人がデータを保存しているクラウドサービスを、遺族が気づかないまま解約してデータを消失するケースも増えてきました。ローカルとクラウド、両面の対策が必要になってきています」
引用:https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2012/17/news040.html


と現状を指摘。スマホやパソコンにログインできない、思い出の写真データが消える、有料サービスの課金が続いていた、知らないうちにネット証券で負債を抱えていた…というトラブルは私たちも見聞きすることが多いので、デジタル時代だからこそより一層の対策が求められると言えます。


特に「パスワード解除」に関するトラブルは顕著で、デジタル遺品サポートを実施しているデジタルソリューションによると、同社に寄せられた相談のうち7割はパスワードによるもの。しかし、ロック解除は難易度が高く、スマホのロック解除費用は23万演じようと高額になり、さらに1年ほどかかることもあるそうです(しかも、解除できないケースもあるのだとか…)


また、この問題は「死亡」に限らず、認知症の人にも関係する問題です。デジタルを使っていた方が認知症になっていくと、その増加に伴いスマホやパソコン、デジタルサービスに関する問題はより深刻化していきます。

「デジタル遺品」の対策を始めよう



誰しもトラブルに巻き込まれる可能性が高いので、「デジタル遺品」は高齢者だけの問題ではありません。むしろ、デジタルを活用している世代こそしっかり準備しておきたいものです。2021年のはじめに、デジタル遺品に関する準備を始めてみてはいかがでしょうか。


デジタル遺品に対応する上で重要なのは、「何を残して、何を残さないかをしっかり決めておく」ということです。もしかすると、デジタル遺品は「中を見ずに捨ててほしい」と感じる人も多いかもしれませんが、引き継いだ家族にとってはその判断はできないもの。中には、亡くなった夫のデータを解析したところ、見たくないデータが入っていて、妻と娘が「同じお墓に入りたくない」と漏らしたケースもあったそうです。


死後に自分のプライバシーを守るためにも、「家族のためにしっかり引き継ぐ情報」を明確にして、それをいざという時に共有していく仕組みが大切です。引き継ぐべき情報は、パソコンやスマホのログイン情報、インターネット銀行・証券会社の情報、有料サービスの情報など。パソコンにまとめるだけだと「ログインできずに結局何もわからない」となりかねないので、個人的には紙に書いて保管しておくアナログ対策がおすすめです。もちろん、普段は見ないようにするのがお互いに大切。そして、1年に1度など定期的に見直すと、最新の情報に保たれるので丁度いいかなと思います。年始の今作成しておいて、今後は毎年年末に振り返るようにする…と、家族のためにもなると思いますし、自分も不要なサービスを見直すきっかけになるはずです。


ちなみに、「家族の誰にも見せたくないデータ」がある場合は、隠しフォルダやパスワード付きの場所に保存しておき、それらの存在は家族に伝えないという運用がオススメです。「必要な情報はこれ」と引き継げている状態なら、それ以上に家族も探そうとしないので、秘密も守られます笑


コロナ禍ということもあって、終活や生前整理に注目が集まっています。デジタル遺品への取り組みは今すぐにでも家でできる対策です。ステイホームのタイミングで、一度自分のデジタル情報をまとめてみてくださいね!





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