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「孤独死対策サミット」で分析された最新事例。孤独死の1割は自殺

2021-01-16


遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理や特殊清掃のサポートを行っています。


当社の業務に関連性の高い社会問題が、「孤独死」です。特殊清掃の相談を受ける場合、その多くに孤独死の問題が影響しています。そのため、私たちは孤独死に関する最新情報に注意を払っています。


中でも、毎年注視しているのが、一般社団法人少額短期保険協会が例年発表している「孤独死レポート」です。第5回となる最新版が、昨年開催された孤独死サミットにて発表されました。コロナ禍の状況分析もされており、特に注目です。今回は、孤独死サミットや最新孤独死レポートの内容から、孤独死の状況について考えます。

孤独死の1割は自殺


2019年に初めて開催された孤独死サミットでは、最新の孤独死にまつわる諸問題や、改善策についての提案がなされます。2020年は11月末にオンラインでの開催となりました。


日本少額短期保険協会のホームページから、動画を視聴することができます。
https://www.shougakutanki.jp/general/index.html


2020年のトピックとして注目されたのは、「孤独死の死因を分析すると、自殺の占める割合が10%超と一般より高い」という点です。厚生労働省の2019年人口動態統計を見ると、全死亡者の死因のうち、自殺が占める割合は1.4%ですから(もちろん、それでも多いと思います…)、孤独死はそれよりかなり高い割合だと言えます。


当社でも、孤独死現場の特殊清掃を行うことは多いですが、特に若い方の孤独死において、自殺されていたというケースは決して少なくありません。ご両親と離れて暮らしているケースがほとんどなので、この場合は特殊清掃に加えて住居を退去するための遺品整理や原状回復の作業も必要となります。


こうやって実際のデータで見ると、孤独死は高齢者だけではなく、広い年代の問題だということがよくわかります。少しでも自殺を選ばなくて良いように、家族や友人とのさらなるコミュニケーションが重要になってきます。

コロナ禍の影響は?


2020年の孤独死サミット・孤独死レポートでは、コロナ化の孤独死問題が避けては通れない観点となりました。さまざまな観点から分析した結果、4月~9月の状況を見ると、自殺者の増加傾向と孤独死の因果関係はまだ明確ではありませんでした。秋以降、今もなお感染拡大が続いて身体的にも精神的にも経済的にも影響が多い状態が続いています。今後の動向次第では、厳しい状況が浮き彫りになってくるのではと思われます。


また、男性の孤独死に限定してみると、死後早期発見される割合は40%未満なのだそうです。発見までの時間が長くかかると、ご遺体の状況も悪くなり、お部屋の片付け等に大きな影響が出ます。何より、誰にも気づかれずに死後そのままの状態…というのは、なんとか避けたい状況です。


この1年はコロナによる外出自粛・働き方の変化により、みな大きなストレスを抱えて生活しています。少しでも気持ちの負担を軽くするため、そして万一体調に異変を感じた際にSOSを出すため、他者とのつながりをより大切にすることが求められます。


高齢者の単身世帯増加、核家族化、少子高齢化などの社会問題に加え、今はコロナという大きな問題が孤独死の増加に暗い影を落としています。リアルで会う機会が少なくなるからこそ、電話やメール、ビデオ通話などでつながる意識を持ちたいですね。





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