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特殊清掃で使う薬品はどんなもの?血液汚れや消臭・脱臭に必要な除菌・消臭剤とプロの現場の使用法を解説

2021-08-12



遺品整理・特殊清掃のクヨカサービスです。
当社は宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて特殊清掃のご依頼を受けています。


特殊清掃現場の多くは、孤独死があったお部屋。さらに、発見まで時間がかかったために遺体の腐敗状況がひどくなっている現場の清掃を依頼されることが多いです。特にコロナウイルスの流行のせいで、家族や友人知人とも気軽なやりとりをする機会が制限され、孤独死に至るケースも増えています。人との接触機会が少ないと、どうしても発見までの時間も増えてしまいます。


どのような状況の現場であっても、特殊清掃の技術を用いて丁寧に清掃すれば、見た目の汚れだけでなく壁や床に染み付いてしまった臭いも消臭することができます。


特殊清掃はどうやって部屋をキレイにしているのか?元通り住めるレベルまできれいになるのか?という疑問を持たれている方に向けて、特殊清掃の現場を数多く経験してきた立場から、特殊清掃で使われる薬品についてお話します。

特殊清掃で行う作業



特殊清掃で使われる薬品を説明する前に、特殊清掃という作業について簡単にご説明します。


特殊清掃とは、孤独死や自殺、他殺など「人が亡くなった後のお部屋」や、ゴミ屋敷など「通常よりも臭いや汚れがひどいお部屋」の片付けを行うための専門技術です。ご遺体や生ゴミを放置してしまうと、腐敗し体液や血液、腐敗液が寝具や畳、床板にまで染み込みます。


特殊清掃だけでなく、遺品整理をご依頼されることがほとんどです。孤独死されている=単身世帯ということも多く、そのままお部屋の片付けを行うほうがスムーズだからです。特に身寄りのない方の場合、大家さん・管理会社の方がご依頼主として相談されますが、一刻も早く賃貸物件として再利用するためにも、プロの手による迅速な片付けが鍵となります。


特殊清掃を依頼された際は、以下の流れでお部屋の原状回復を行います。

・まずは、部屋全体への消毒剤散布(感染予防のために行います)
・汚染物の搬出(体液や血液の染み込んだ布団やカーペット類を密封して取り除きます)
・汚染箇所の清掃(飛び散った体液や血液を拭き取り、見た目の上での清掃を行います)
・適宜遺品整理(体液や血液があった場所にダンボール等を敷き詰めておくと、臭いが上がってくるのを多少は防げるので作業が進めやすくなります)
・部屋の臭気レベルに合わせて消臭(消臭剤の散布やオゾン脱臭を行います)
・全体の清掃
・原状回復リフォーム(汚染箇所の解体、床板の張替え、水まわり設備のリフォームなど)


お部屋の状況に応じて、流れや作業内容は変わりますが、一般的にはこのような流れで進めていきます。

特殊清掃で使う薬品

プロが特殊清掃を行う時は、業務用の薬品を用いて作業をします。
特殊清掃をご依頼いただくお客様が特に望んでいるのは「消臭」です。もちろん、体液や血液など、清掃に心理的負担の大きい部分の清掃を引き受けるのも私たちの役目ですが、普通の清掃や一般の消臭剤では取り切れない「死臭」や「腐敗臭」への対応にこそ、プロに依頼する意味があると考えています。

血液や体液の汚れを落とす際に使う薬品

一口に「孤独死現場」や「特殊清掃現場」と言っても、その現場に生じている汚れは千差万別です。どのような汚れにも対応できるよう、当社では二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、血液凝固剤、体液除去用の洗剤など様々な汚れに対応した洗剤を準備しています。


これらの薬品や洗剤を、汚れの状況に合わせて使い分けていきます。


例えば、血液が飛び散っている場合(孤独死の場合、亡くなる前に吐血されて苦しまれ、部屋の広範囲に血液が付着しているケースも少なくありません)。血液(特に吐血)には病原菌が含まれている可能性があるので、感染予防にも重点を置いた対応が必要です。簡単にできる消毒方法は熱湯消毒ですが、血液は「熱で固まる」性質があるので、熱湯消毒は向きません。そこで、次亜塩素酸ナトリウムを薄めて塗布します。次亜塩素酸ナトリウムとは、ハイターなど家庭での漂白にも使える薬品です。


そして濡らしたタオルやウエスで血液を拭き取り、最後に次亜塩素酸ナトリウムで拭き上げれば血液汚れの清掃は完了です。


体液の場合は、脂分が多いので、油落とし効果の強い薬品が効果的です。まずは体液を拭い取り、油落としの洗剤を使って何度も洗い、拭き上げます。最後に消毒剤を吹きかけて拭き上げます。

害虫を駆除する際に使う薬品


ご遺体の発見が遅れた孤独死現場では、多数のウジ虫が発生しています。ウジ虫やハエだけでなく、害虫や害獣に悩まされる孤独死現場も多いです。そこで、特殊清掃の中では殺虫剤の薬品も用いて害虫駆除を行います。徹底的に駆除しておかないと、清掃が終わった後に害虫が卵から孵化して大惨事になる・・・という可能性もあります。

消臭・除菌の際に使う薬品


作業に入る前に感染予防の観点と、一次的な消臭の観点から薄めた次亜塩素酸ナトリウムを噴霧します。消臭の際に使うのは、企業秘密の消臭剤です。部屋全体に噴霧する際には、霧のように薬剤を行き渡らせる特殊な機材を使います(フォグマスターや噴霧器と呼ばれます)。


ただ、薬剤の噴霧だけでは完全な消臭が難しいので、すべての片付けが終わって部屋の中の残置物も片付けられた段階で、「オゾン脱臭」を行います。オゾン脱臭と組み合わせることでより脱臭効果を高める薬品もありますので、お部屋のレベルに合わせて使い分けています。


臭気レベルが高ければ、数日間掛けてオゾン脱臭をしていきます。オゾンの量が少ないと、消臭効果が薄れてしまうので、高濃度のオゾンをしっかり充満させることが大切です。このあたりの見極めも、数多くの現場経験を通して日々進化させています。

薬品や消臭剤を使い分ける「事件現場特殊清掃士」

当社には、「事件現場特殊清掃士」の資格を持ったスタッフがいます。事件現場特殊清掃士とは、孤独死や自殺のあった現場などの清掃について専門知識を有していることを示す資格です。血液汚れと体液(腐敗液)にはどんな薬品が向いているのか、害虫が発生している場合はどう対処するのか・・・など、体系的な知識を頭に入れています。それだけではなく、日々多くの現場で特殊清掃を経験することで、より効率的・効果的に清掃をすすめるためのノウハウを積み重ねています。

プロだから、ニーズに合わせたサービスを提供

また、特殊清掃にもたくさんのニーズがあると思います。「賃貸物件をすぐに貸し出したいから、できるだけ早く完全な消臭を終わらせたい」「どうするかは中を見て判断したいので、とりあえず臭気レベルを落として入室可能な状態にしてほしい」「清掃と消臭はお願いしたいが、遺品整理は家族で行いたい」など。


当社では、特殊清掃に関するさまざまなニーズにお応えするため、柔軟なご提案を得意としています。「とりあえず、普通の人でもなかで作業できるレベルにしてほしい」という場合には、「特殊清掃 緊急対応パック」のご提案をしています。これは、体液や血液の清掃と汚染物の撤去を行い、短時間のオゾン脱臭で一次消臭を行う定額料金のプランです。


ご自身で遺品整理を行いたい方によく選ばれています。遺品整理後、消臭が不十分であれば、追加で消臭のみの追加依頼も可能です。


※家財道具に匂いが染み付くことも多いので、お部屋の完全消臭には家財の撤去や汚染箇所の解体が必要です。ですので、中に家具等が残った状態での完全消臭は難しい(か、かなりの時間と費用を要する)ことをご理解ください。


特殊清掃が必要な現場でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。特殊清掃の対応はスピードが命ですので、できる限り即日対応できるよう配慮しています。





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