生前整理を始めるなら通帳から! いまこそ預金整理に取り組むべき理由
2024-04-03
生前整理・遺品整理のクヨカサービスでございます。当社は仙台市を中心に宮城県全域、福島県・岩手県・山形県の一部エリアにて遺品整理・生前整理のご依頼を承っております。
生前整理に取り組む際、整理しなければならない事柄はたくさんありますが、なかでも早めに取り組みたいのが預金の整理です。
当社に遺品整理をご依頼いただいたお客様からも「故人から聞いたことがない預金口座が出てきた」「相続手続きが終わったあとで預金が見つかって大変だった」というお声を伺うことがあります。
この記事では預金整理に取り組むべき理由とその手順について解説しています。
目次
生前整理で預金を整理したほうが良い3つの理由
生前整理で預金整理に取り組んだほうが良いのはなぜでしょうか?ここでは、その理由を3つにまとめました。
財産がどれだけあるのか明確にできる
給与振り込みや子どもの学費など、口座開設を求められる機会は意外と多いものです。これらの口座に残高を入れたまま、長年置いたままにしているという方も少なくないのではないでしょうか。
預金整理を行うことで預貯金がいくらあるのか、正確に把握することができます。
遺族への負担を軽減できる
相続手続きを行う時、遺族は故人の銀行口座を全て調べて貯蓄額を調べる必要があります。「うちにはたいして資産もないし」と思われる方も多いと思いますが、実際に調べてみなければ口座の中身がどうなっているのか分かりません。
以前、当社のコラムでもご紹介した経済アナリスト・森永卓郎氏も著書「相続地獄」のなかで、銀行口座の開示に大変な苦労をした経験を語られていました。
その当時よりも手続きが簡略化されているとはいえ、どこに何があるか分からない状態で故人の取引していた金融機関を探し出すのは至難の業です。
預金を整理して取引金融機関を絞ることで、万が一のことがあった時にかかる遺族への負担を減らすことができます。
お金の流れがシンプルになって管理しやすくなる
給与振り込みや金融取引など、新たに口座開設を求められるケースは意外と多いものです。それぞれの引き落とし予定に合わせて、毎月複数の金融機関に資金を振り替えているという方も多いのではないでしょうか。
いつの間にかお金の流れが複雑化して、お金の管理をしている人しか流れを把握できなくなっているご家庭も少なくありません。
預金整理を行う際に引き落としや金融取引も見直し、取引金融機関を絞れないか検討してみることをおすすめします。
銀行口座を生前整理する方法
銀行口座を生前整理するには、どのような手順で行えば良いでしょうか。ここでは、具体的な流れを解説しています。
原状を確認する
まず、持っている通帳やクレジットカードをすべて集めて、リストにしていきます。長年使っていない口座は記帳して、現在の残高を記録しておきます。
自動更新になっている定期預金や積み立てがないか、通帳の後ろ側も確認しましょう。
必要なものが揃ったら中身をチェックして、どういった用途に使われているものかリストに書き加えていきましょう。
・支払先の収納企業やサービス名
・金額
・引き落とし日
・簡単なサービス内容
以上の項目をメモしておくと、あとの項目で役立ちます。口座開設に使った印鑑があるかどうかも探しておくと良いでしょう。
不要な口座や契約を仕分けする
現状把握ができたら、使う予定のない口座や引き落とし元をまとめられるものがないか検討します。
・何年も使っていない口座
・支店が遠いなど手続きが不便な口座
・解約しても不都合がない
以上の条件にあてはまる口座は、解約や引き落とし元の変更を考えても良いでしょう。預けっぱなしになっている定期預金は、よほど金利が高い等の理由がなければ2~3つの金融機関にまとめてしまうのもひとつの方法です。
引き落としはできるだけ同じ口座でまとめる、できるだけ資金移動をせずに済むお金の流れを考えてみましょう。
必要な情報をまとめる
残す口座が決まったら、口座情報や引き落とし情報、契約サービスなどの一覧表を作成します。
・金融機関名/支店
・口座番号
・口座名義
・引き落としを設定している企業やサービス名
最近は届出印がなくても解約できる金融機関も増えてきましたが、印鑑もあったほうが手続きがスムーズに進みます。
通帳と印鑑を一緒に保管するのに不安を感じる場合は、それぞれの保管場所を信頼できる家族にだけ伝えておくことをおすすめします。
預金を整理する際に気を付けたいポイント
預金整理を行う際には、以下のような点に気を付けながら進めていくことが大切です。
預金保険制度の保証額に気を付ける
預金保険制度とは、金融機関が破綻した際に預金を保護する制度です。1つの金融機関につき預金者1人あたり1,000万円まで、預金保険機構から保険金として直接支払われます。これをペイオフといいます。
これは言い換えると1,000万円までは保護されるが、それ以上については保護の対象にならないということでもあります。確実に預金を保護するのなら、1,000万円を上限として預ける金融機関を分散することを検討しましょう。
生前整理というと不用品の処分やお墓の準備がクローズアップされがちですが、預金の整理も同じくらい重要です。
生前整理の一環として、ご家族で預金整理に取り組んでみるのはいかがでしょうか?
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